はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

報告--つばめその後

2005年07月08日 | つばめ
つばめのヒナは全滅だったようです。

夕べは目をつぶるとあの時の悲惨な光景が目に浮かんでなかなか寝付けませんでした。
夜中に何度も目を覚まし、ツバメのヒナのことを考えました。
うつらうつらしていると、激しい鳴き声で目が覚めました。
まだうっすらと夜が明けかかる頃でした。
明らかにツバメの鳴き声です。
二羽で叫ぶように鳴いていました。
ギャギャギャギャギャというような声で、お互いに鳴き合っています。

起きてから、前日作った仮の巣を見てみましたが、親が来ているような様子もなく、ヒナの鳴き声もしませんでした。
その後、何度も何度も親鳥は巣を覗きに来ていました。
巣の近くまで飛んできては、また飛び去っていきます。
私が仕事に出るまでの間、それはずっと続いていました。
でも、ヒナの鳴き声はしませんでした。
1羽だけ元気なヒナがいたように思いましたが、やはり1晩、保温もなしに生き抜くには小さすぎたのかもしれないと思いました。

仕方がないと思いました。

もしも元気だったヒナが無事でいたとしても、またヘビに狙われる可能性があると思いました。
ヘビをどうにかしない限り、この可能性は続くわけです。

ヘビにやられている自分の子供を見ながら、ピーピー鳴いて頭上を飛ぶことしかできない親ツバメの気持ちはどんなだったろうと思いました。

仕方がないと思うことにしました。

みなさんからコメントをいただいて、それまで気持ちが高ぶり気が張っていたものが一気に緩み、涙がこぼれました。
私と一緒に悲しんでくれている。
私と一緒に泣いてくれている。
私と一緒に祈っていてくれている。
そう思うと涙が止まらなくなりました。

たくさんのツバメが集まり、心配するように飛び交っていた仲間意識の強さを目の当たりにしました。

いつまでも、落ち込んでいても仕方がないと思っています。

仕事から帰ると、2羽のツバメが、家の前の電線に並んでじっと私の家を見ていました。
あのヒナたちの親だと思いました。
鳴くわけでもなく、騒ぐわけでもなく、雨に濡れながらじっとしている姿は、何故か私には穏やかに見えました。

自然界は、私達が思うほど弱くはないのかもしれない。
いつまでも悲しんでなんかいないで、次の行動に移るのかもしれない。
これから、もっと安全なところを探して、また子作りを始めるのかもしれない。
そう思うことにしました。

来年からは、こんな危険な場所では、二度と巣作りをしないようにと願っています。

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最終報告ですが、実はつばめのヒナは、あの日のうちにヘビに食べられてしまっていたのです。
あの夜、仮巣を作って親の帰りを待ちましたが、明け方親が戻る前に蛇に食べられてしまったようです。
1羽とても元気なヒナがいたので、いくら夜が寒いと言っても、生き残れないほどの寒さでもなかったのに、ヒナが小さすぎたのかな?と思っていましたが、そういうことではなかったようです。
蛇は、私に追い払われたけれど、お腹をすかせてもいたのでしょう。
また、やってきたようです。

朝から何度も親が来るのに声もしなかったので、てっきり巣の中で死んでいるものと思っていたのですが、そうではなくて、親が戻ってきたときには、すでに巣の中にヒナはいなかったようです。
結局のところ、私にはヒナを守ってやることはできませんでした。
あの時、うまくヘビを追い払ったとしても、いずれはまた戻ってきてヒナを狙ったに違いない、
いずれにしろ、あのヒナたちは、生きられなかったのだと思いました。
自然の摂理---人間の手の施しようのないことはたくさんあるのですね。

でも、親ツバメは、きっとまた新たな生命を作り出すために、どこかで巣作りに励むだろうと思います。
人間が考えるほど、弱くもないし、あきらめも早いのだろうと思います。

あのヒナたちは短い命でしたが、可愛い姿をみなさんにみていだくことができて、偶然にせよ、この世に存在した証が残せたことは、良かったのかな?と思うようにしています。

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