よんたまな日々

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オムライスの話

2021年06月22日 | B級グルメ
我が家は商売屋なので、小さい頃から店屋物で夕飯を済ませることが多かった。一番よく利用したのが、割烹料亭川田さん。ここの鰻丼を土曜日の夜に仮面ライダー見ながら食べるのが幸せだったとどこかに書きましたが、同じく大好きだったのがオムライス。
よく母に
「チキンライスを卵で包むとオムライスになるの?オムって何や?卵のことかいな。」
と謎の一人ボケツッコミやっていましたが、そんなに間違えてないぞ、俺。
川田さんのオムライスは、当時それしかなかったので当たり前ですが、昔ながらの薄皮のパリッとした卵に包んであって、たっぷりトマトケチャップがかかっていて、大層美味しゅうございました。

そんな郷愁の味なのですが、我が母は、なぜか、オムライスではなく、オムレットの方をよく作ってくれました。
こちらは、玉葱と挽肉を炒めたものを、厚焼きトロトロ卵にくるんであって、これも美味しかったです。ただ、こちらは焼き立て熱々が美味しく。よくお弁当にも入りましたが、お弁当になると、卵が固まってしまい、普通の味(まずくはない)になってしまうのが不思議でした。

大学生になった84年頃から、就職して大阪勤務の95年頃の間、よく通ったのが、東梅田駅地下にあったキリンケラーのランチオムライス。ハンバーグオムドム、カツオムドムなどのメニューがあり、ハンバーグ乗せやカツ乗せのオムライスでした。名前から想像されるようにかなりガッツリ系のオムライスで、中のチキンライスも焼き強めのほろ苦、胡椒がしっかり効いて、甘いチキンライスとは全く違う若者向けの味付けでした。ハンバーグやカツに乗っているソースもケチャップではなくデミグラスで、味付け濃厚で痺れました。
10年の東京暮らしから帰ってきて、再訪したら、キリンケラーのあった地下街ごとなくなっていてガッカリしました。ネットで調べるとお店自体は移転して別の場所でやっているみたいですが、そちらまで追いかけてはおりません。

東京でのオムライスというと、有名なたいめいけんに一度連れて行って貰いました。1時間待ちの列に並んで食べましたが、厳しい事を言いますが、1時間並んで千円以上払って食べるオムライスだとは思えなかったので、それ以降行ってません。東京では記憶に残るオムライスに出会えませんでした。

結婚して大阪に戻って来て、奥さんのリクエストで大阪味巡りをしたうちの一軒が北極星のオムレツ。本店は、靴を脱いで広い畳敷きの席に案内され、昔ながらの座卓で食べるスタイル。うまかったのですが、こちらも待ち時間長く、夫婦共にイラチなので、いまいち再訪する気分になれませんでした。ところが、梅田大丸地下にテイクアウトも可能な店を見つけてから、大逆転、一時期は月2回くらいのペースで食べておりました。
特に離乳食を終えた娘に食べさせたところ、大人一人前の半分近くをペロリと平げて、両親を驚かせました。
それ以降、コロナになるまで、我が家では、オムライスと言えば北極星という時代が続いております。

今でも、どうしても梅田に出ないといけない用事がある時に、テイクアウトリクエストを聞くと、北極星のオムライスか、神戸北野坂の串カツか、シェンロンのタイ料理か、四陸の中華かというくらい定番メニューとなっております。

真夜中に美味しい料理の話をすると眠れなくなってしまいますね。今夜はこれくらいでお開きとしましょう。どうぞ皆様、美味しい夢を見て、よい眠りを。


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