■ダ・ヴィンチ・コード ◎
ルーブル美術館内で起きた殺人事件と、そこに残されたメッセージ
からキリスト教最大のタブーに迫るサスペンス映画。
歴史の中に残されている文献や絵画彫刻に散りばめられたピース
を組み合わせ、大胆な仮説も盛り込んだストーリーを構成していく
もので、語り部というか主人公が現代にいて過去の事象を推理して
いくという部分以外は、手法的には「トロイ」や「キング・アーサー」
などに近いかと。
問題なのは世界三大宗教のひとつ、その頂点に坐す至高の存在の
意義を根底から覆す、大胆すぎる仮説であって、ぶっちゃけ、ガノタ
がガンダムの設定解釈に関して色々やってるのと大して変わらん(笑)
ような気も。ガンダムだったら「ハイハイ、それはアンタの俺ガン
だよね」で済んでしまうところが、信者の規模も問題の質も段違い
だから(*1)、政府見解として上映禁止を言い出す所もある訳で。
仮説はあくまで仮説で、信者に「これが事実だから信仰を捨てよ」
と言ってる訳でもないし、主人公(トム=ハンクス)にも「そうで
ある可能性もあるし、そうでない可能性もある。結局、大事なのは
自分が何を信じるかなんだ」と言わせてるし、誤誘導を誘う演出が
過ぎて登場人物それぞれの誰が秘密を護る側なのか、抹殺しようと
する側なのかが判りづらい部分はあるけれど(*2)、物語そのものは
非常に面白かったと言っていいかと。
謎を追いつつも、殺人容疑をかけられて追跡される主人公を追う
フランス警察チームのチーフがジャン=レノで、真面目なカソリック
かつ冷徹で部下の信頼も厚い刑事である彼は、秘密を抹殺しようと
する勢力の命令で主人公たちを追い詰めるんだが、部下にも秘密で
指令を実行しようとするために巧く連携が取れず、あと一歩の
ところで何度も取り逃がす羽目に陥る。
『ピンクパンサー』での怪演(笑)もあって、最後は主人公に味方
するんじゃないかと思っていたけど、そんなことはなかったのは
ちょっと残念。ただ、教会に対する疑義というか信仰に対する姿勢
は変わったような。自分に直接指令を下していた司教(恐らくは尊崇
をもって接していたであろう)が、秘密を隠し続けるためには殺人
すら躊躇わないことを知って、最後には、冷徹な刑事として接して
いたし。
0602:H●4-0 .612 ① -0.5
////////////////////////////////////////////////////////////
*1:ガンダムファンも、世界規模で信者が増えて、一部が強大な権力を握った
ら、そうした集団に都合の悪い設定解釈や仮説は抹殺されていくんだろう
か(笑)。しかし、バチカン(オフィシャル)の公式見解が「アレ」ではな~。
それを承服できないグループは別に分派を立てて、解釈違いで分派同士で
論争したりするのか。
・・・既に現状でそうなってるというハナシもあるけど(苦笑)。
*2:少なくとも、サー・リーの執事が(ストーリー展開上殺されることは事前に
予想できたけれど、全体を観た上で考え直すと)死ぬ必要はなかったような
気はする。
ルーブル美術館内で起きた殺人事件と、そこに残されたメッセージ
からキリスト教最大のタブーに迫るサスペンス映画。
歴史の中に残されている文献や絵画彫刻に散りばめられたピース
を組み合わせ、大胆な仮説も盛り込んだストーリーを構成していく
もので、語り部というか主人公が現代にいて過去の事象を推理して
いくという部分以外は、手法的には「トロイ」や「キング・アーサー」
などに近いかと。
問題なのは世界三大宗教のひとつ、その頂点に坐す至高の存在の
意義を根底から覆す、大胆すぎる仮説であって、ぶっちゃけ、ガノタ
がガンダムの設定解釈に関して色々やってるのと大して変わらん(笑)
ような気も。ガンダムだったら「ハイハイ、それはアンタの俺ガン
だよね」で済んでしまうところが、信者の規模も問題の質も段違い
だから(*1)、政府見解として上映禁止を言い出す所もある訳で。
仮説はあくまで仮説で、信者に「これが事実だから信仰を捨てよ」
と言ってる訳でもないし、主人公(トム=ハンクス)にも「そうで
ある可能性もあるし、そうでない可能性もある。結局、大事なのは
自分が何を信じるかなんだ」と言わせてるし、誤誘導を誘う演出が
過ぎて登場人物それぞれの誰が秘密を護る側なのか、抹殺しようと
する側なのかが判りづらい部分はあるけれど(*2)、物語そのものは
非常に面白かったと言っていいかと。
謎を追いつつも、殺人容疑をかけられて追跡される主人公を追う
フランス警察チームのチーフがジャン=レノで、真面目なカソリック
かつ冷徹で部下の信頼も厚い刑事である彼は、秘密を抹殺しようと
する勢力の命令で主人公たちを追い詰めるんだが、部下にも秘密で
指令を実行しようとするために巧く連携が取れず、あと一歩の
ところで何度も取り逃がす羽目に陥る。
『ピンクパンサー』での怪演(笑)もあって、最後は主人公に味方
するんじゃないかと思っていたけど、そんなことはなかったのは
ちょっと残念。ただ、教会に対する疑義というか信仰に対する姿勢
は変わったような。自分に直接指令を下していた司教(恐らくは尊崇
をもって接していたであろう)が、秘密を隠し続けるためには殺人
すら躊躇わないことを知って、最後には、冷徹な刑事として接して
いたし。
0602:H●4-0 .612 ① -0.5
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*1:ガンダムファンも、世界規模で信者が増えて、一部が強大な権力を握った
ら、そうした集団に都合の悪い設定解釈や仮説は抹殺されていくんだろう
か(笑)。しかし、バチカン(オフィシャル)の公式見解が「アレ」ではな~。
それを承服できないグループは別に分派を立てて、解釈違いで分派同士で
論争したりするのか。
・・・既に現状でそうなってるというハナシもあるけど(苦笑)。
*2:少なくとも、サー・リーの執事が(ストーリー展開上殺されることは事前に
予想できたけれど、全体を観た上で考え直すと)死ぬ必要はなかったような
気はする。