曹達記

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2020年10月ポケスペ剣盾編感想

2020-11-16 00:39:00 | 日記
前回、全体的に早回しすぎると書いたせいではないだろうが、今回はジム戦ではなくソニアの宝物庫視察がメインとなっている。
確かにゲームでも中盤の大事なポイントではあるし、腰を落ち着けて描けるならその方が望ましいだろう。

まずはしーちゃんのジム戦…というかその直後から。
カブの出番があれで終わりか、と前回は思ってしまったのだが、流石に出番はもうちょっとあった。
カブが二人にエールをするのだが、確かにゲームでもこれはあったなあと。
しかし、根本問題として「ジム戦が画一化されてしまい、差別化ができない」という部分は解決できない。
ポプラ・ネズ・キバナのような例外があるとはいえ、少なくともあと二人は描かなければならないのである。
そこをどう解決するのか…という一抹の不安はぬぐえない。

実は最初に一読したとき、尺に余裕がないのにも関わらず、本筋に関わらないこの流れを入れたのは不思議に思っていた。
しかし、マグノリア博士の台詞でなんとなくわかった。
今回(と恐らく次回)はソニアの話であり、それとの対比を示すためなのだと。

一方、一足先にナックルシティへとついたそーちゃん。
なぜか手持ち全員をここでボールから出しているのだが、何の意図があったのだろう。
敵襲を警戒してでもないし、単に新しい街を見せるため…と思うしかない。
現れたのはキバナで、情報収集に長けていることを示す。
そーちゃんの方は情報もほとんど知らず、彼にしては珍しく終始翻弄された。
逆に言えば、事前情報がありさえすれば、ルリナ戦のようにジムリーダーすら手玉にとれる力があるということだ。
ここで「情報」「コミュニケーション」に強いしーちゃんがいる意味が、なんとなくわかった気がする。
リアリストなそーちゃんだけでは世渡りも下手だし、世間に疎すぎて様々な面で問題がある。
そこでしーちゃんが必要となるわけだが、問題は彼女にとってのメリットが「守られること」になりはしないか?
以前も書いたが、そーちゃんの行動はパターナリズムと化しており、しーちゃんの自立的な思考を阻害してしまっている。
どこかでそこを破る展開がほしい。

キバナは雑誌での写りを気にしてバトルを仕掛けたということで、やはり原作の自撮りキャラを生かしている。
そこから情報収集に強いキャラへと発展させたのだろうか。

ソニアはヤレユータンとのトラブルに巻き込まれるが、そーちゃんとキバナによって解決。
地味だけど、キバナはソニアを呼び捨てにしていて、ジムチャレンジャーだったことも知っている。
同期…かどうかは分からないが、ソニアの方が年齢は下なのだろう。

ヤレユータンの軍配が「身具」として扱われるとは思わなかった。
これなら手に何かを持ってるポケモンは大体対象にできることとなる。
と言っても、ザシアンが手持ちに入るだろうから後一枠だろうが。

今回は前回までの高速ペースを少し緩めたようで、話もよくまとまっていた。更に単独行動となることで主人公の一面が分かるようになるなどと、ドラマ的にかなり大きな意味を感じた。やはりジム戦を高速でこなすスケジュールではドラマに支障を来すので、今回のようなペースでなんとかやってもらいたい。