曹達記

ゲーム、特撮、ポケスペ等について比較的長めの文章を書く場所。

2022年4~6月ポケスペ剣盾編簡易感想

2022-07-21 01:10:00 | ポケスペ
リアル事情の多忙により、またしても更新が長く空いてしまった。
読んだ直後の感想自体はちょくちょく書いてはいるのだが、まとめて書くことができていない。
単行本の発売も近いので、この3回分については短めの感想で済ませることにしたい。


4月掲載

↓当時の感想ツイート

ムゲンダイナが覚醒し、本気の姿を現した回。
もはやタイプ相性もないムゲンダイビーム連射により、次々とポケモンが倒され大ピンチに陥る一同だが、ザシアンとザマゼンタの介入で窮地を脱する。
ここで朽ちた剣と盾が事態打開の切り札となりうることが推察されるも、まさかのそーちゃんの離反で失敗。

この行動について、当時の感想では「闇堕ち」と評したのだが、後にムゲンダイナの毒の影響だったことが示唆されている。
とはいえ、「ジムチャレンジをやりたくなかった」という部分は本心だと思うし、それゆえに彼の内心がしばらく明かされてなかったのだろう。
しかし、そのためにジム戦の描写が等閑になったことはあまり良くなかったと思う。長期的な布石を置いておくことは重要だが、その場その場での盛り上がりもやらなければならない。
目的のためなら手段を選ばない主人公像は効いていただけに、心情の欠落を補って盛り上がりを出せる何かが欲しいところだった。


5月掲載

↓当時の感想ツイート

ザシアンとザマゼンタの攻撃でムゲンダイナが鎮静化したものの、戦っていてたジムリーダーはムゲンダイナの毒でリタイア、更にそーちゃんが行方不明になるという展開。

この回から、ようやくしーちゃんが主人公としての働きを見せるようになって良かったと思う反面、DLCの話をあと半年で済ませられるのか?という不安が出てしまった。
とりあえず話をダウンサイジングするよりも、広げる決断をしたことは尊重したい。
そのためには連載枠の拡張がなんとしてもなされなければならないのだが、編集部に仕事ができているイメージが全くないので、いい加減どうにかしてほしい。なんとも言いがたいが。

場面に注目すると、しーちゃんによるそーちゃんへの評価を語るシーン。
彼の極度な合理主義は確かに際立ってはいたが、やはり最初の印象が彼女には強かったのだろう。
ただ、それは彼女から見た一面であって、彼が本心でどう考えていたかでもう一波乱起きると予想している。
そこでどのような衝突が起き、どう解決するかが残り半年の課題になりそうだ。


6月掲載

ヨロイ島での話が中心の今回。

まずは状況整理で、腕利きのトレーナーが多いヨロイ島にはしーちゃんとマナブが行く事になった。
やはり実力で見ると、最後まで残れたホップ・マリィとしーちゃんの間には格差があるということだろう。
前回で登場人物の過半数を退場させたので、改めて話の方向性が分かりやすくなったと思う。
こうなると、剣盾は敵キャラに対して味方キャラが多すぎるので、ポケスペの話作りの上で支障が大きかったのだと改めて痛感した。
そして残りはカンムリ雪原に向かうこととなり、まあこちらはこちらで協調性に欠ける面子が一人いるので波乱が起きそうではある。

さて、クララとセイボリーは両方出てきて、互いにライバル視する関係としてきた。
更にクララはムーンと連絡先を交換した仲で、そーちゃんの解毒に関わることとなる。
正直、クララとムーンに関係性を出すのは予想外で、こういう地方間を繋ぐ関わりがポケスペ独自の強みに思える。
流石にここを深掘りする時間はないと思うが、今後通巻版で話を繋げられると良いかもしれない。

最後にしーちゃんとクララのバトルだが、久しぶりのダイマックスのないバトルだ。
もっとも、時間がないので全て一撃で終わってしまうのは仕方ない。
あとようやくラビフットにニックネームをつけたのだが、その葛藤ももう少し早く描けていればなあ…。
ただ、女子図鑑所有者の手持ちが6体揃ってバトルする画が曲がりなりにも描けたこと自体は、本当に喜ばしいことだと思う。


記事をお読みいただきありがとうございました。
感想等ございましたらコメントいただけると幸いです。
また、普段の発言についてはこちらのTwitterにて行っております。


よろしければご覧ください。