トントン&ミンミンのたわごと

世相のニュースのたわごと

宇宙大怪獣ギララと大巨獣ガッパ

2010-02-26 06:52:07 | Weblog
ミンミン:怪獣ブーム盛況のころ、東宝はゴジラ、大映はガメラと自社の看板となる怪獣スターを要していた。

トントン:世間を席捲する怪獣映画ブーム現象を他の映画会社も無視することが出来なかったワケだ。

フー太:そこで松竹、そして日活の2社は自社でもゴジラ、ガメラに対抗しうる看板怪獣スタアを生み出そうとしたワケですね。

ミンミン:そそ、まず松竹は「宇宙大怪獣ギララ」をデビューさせる。名前は公募によって選ばれ、東京都在住の12歳の女子小学生の案として採用された。

リキ:英語題名が"The X from Outer Space"と呼ばれているのは、怪虫Xや怪獣Xと呼ばれていたことに由来するらしい。

ミンミン:英語表記はGuilalaだが、製作過程で名無しのXと呼ばれていたため、ドイツ、フランスでは呼び名が異なっている。

トントン:1967年の作品で松竹映画唯一の怪獣映画になっている。松竹は怪獣ブームに後乗りしたので色々と勉強しているのかデザインはとても良いが 特撮の貧しさは単にノウハウや予算の問題だとしても、脚色のいい加減さが悲しい。「怪獣モノやっとけ」くらいのテンションの低さバレバレでやっつけ仕事の感がある。

フー太:しかし、さすが松竹。ギララに寅さんがゲストで出ていた。しかも、能天気なテーマソングは歌、倍賞千恵子。「さくら、にいちゃんは悲しいよ」

ミンミン:早く記憶から消したい1本ではあるな。

トントン:つづいて1967年に公開された日活製作の「大巨獣ガッパ」をスクリーンデビューさせた。もちろん日活の唯一の怪獣映画だ。

リキ:あ~~~あのカラス天狗みたいな。

ミンミン:あの映画は家族愛と家庭や子供をテーマにした、怪獣映画の中でも独特の存在感を持つ作品だった。

フー太:主題歌「怪獣ガッパ」を美樹克彦が歌っているし挿入歌の「がんばれ仔ガッパ」はダニー飯田とパラダイスキングが歌ってます。

トントン:それはある意味凄い。ヒロインは山本陽子さん。彼女も早く記憶から消したい作品に違いない。

ミンミン:そういえば高校の時、みんなが「ガッパ」と呼んでいた世界史の先生がいたな。確かに似ていた。

フー太:ギララ、ガッパは怪獣映画ブームの仇花として、その存在を忘れられる存在なんですね。

リキ:そそ、唯一彼らのことを覚えているのは熱心な怪獣マニアだけだろう。

トントン:小林旭のアクション映画やロマンポルノなどで成功したが、怪獣映画製作のノウハウのない日活。そこで日活の取った手段は他の怪獣映画を参考にする事だった。

ミンミン:というよりもそっくりそのまま真似て「大巨獣ガッパ」のストーリーはイギリスの怪獣映画「怪獣ゴルゴ」をそのままパクったものだった。

トントン:ガッパが暴れまわる場所も、どっかの温泉街とか飲み屋、マージャン屋が建ち並ぶ裏町であるところが、いかにも日活っぽい。

ミンミン:日活や松竹にとって、このガッパとギララが不良債権になった事は言うまでもないだろう・・・が、マニアはこんな映画も・・・・好きなのです。

トントン・リキ・フー太:ご冥福をお祈り致します(合掌)

管理人:これを読んでガッパ、ギララが見たくなった人はレンタルビデオショップを根気よく探して下さい。そして心行くまでご堪能下さい。持たれた感想はすべて自己責任です。






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