市営住宅公園へ寄る。
ゆきを目で追い、
降りたそうにして居る
黒銀。
公園にはご高齢のおじいちゃまが
2才児位の男子のお孫さん
を連れ
ブランコに乗せ様としたり
滑り台の階段を
一緒に登ったりと。
そのお孫さんが
どうしてもゆき達の方へと
寄って来るのだが
おじいちゃまは
必死で止めて居た。
その子には
軽度知的障害が有る様に
見えた。
黒銀リクエストに応え
降ろしてみると
何とスタスタと
それはそれは軽快に
歩く。
その様はまるで小鹿が
母鹿の元へ駆け寄る様に
飼主右手のリード先に居る
ゆきを追ってか
左サイドから跳ね上がる様に
歩いた。。。
が、
その姿を上から見た瞬間、
黒銀と目が合い
急に尻込みをされてしまった。
そんなに怖いか?
ゆき飼主の事。。。
又、顰め面を
して居たのだろうか。。。
何とか右側のゆきに
辿り着くと
嬉しくてはしゃぐ。
最近はゆきの腹部下に
潜り込む事が多い。
さぞウザったいだろうに
全てを受け入れるゆき。
この後、ホームレスカートに
乗るが
先程の男児がヨタヨタと
ゆき達の元へ来る。
カートに乗った黒銀を
触ろうとすると
黒銀は酷く威嚇し唸る。
小さな声であった為、
聞き逃して居たなら
大惨事になって居た
かも知れない。
どうしてもイヌに興味が
有りそうな男児に
この子よりこっちの大きい子のが
優しいから、こっちの子
触ってみる?
と男児へ話し掛ける。
おじいちゃまと一緒に
男児はゆきを撫でて居た。
本当に人々は
特に小さな動物へは
興味と愛惜の念を憶える様だ。
ホームレスカートで
移動をするだけでも
何人もの人々が
覗き込む。
皆、愛おし気に笑顔に
なって居た。
何だかなぁ~、と
思う。
ゆきの様な性格満点の
イヌへは誰も
興味も示さない。
やはり見掛け、なのか。。。
道行く誰にもゆきの
素晴らしさは
理解出来ない。
しかし、黒銀が唸り
威嚇をした事には
驚いた。
尤も恐怖を感じたから
こそ身を守ろうと
したのだろうが、
とんでもガゥガゥ犬に
なってしまっては
大変だ。
なるべく早目に
大勢の人々と
接する事が大事かも
判らない。