今日より明日へ

平成20年7月、肺ガンと宣告された父(74歳)。

平成20年10月25日、永眠しました。。。

不満気味な私(入院49日目)

2008年09月25日 | 入院
昨日、父の病室に違う人の名札が掛かっていました。

「○○さんより重篤な患者さんが入院して来られたら移動になるかも知れません」
と聞いていたので驚きもせず、事務の方に確認をし、新しい病室へと移動しました。

できたばかりの新しい病棟なので、どの部屋もキレイです
父の新しい病室は四人部屋で、父を含め二人しか入っていませんでした。

二人だからと言って四人分のスペースを二人で使っている訳でもなく、
一人分のスペースはかなり狭い・・・
今までが、広い広い個室だったので、そのギャップに窮屈さを感じますが、
父より病状の重い患者さんが入院して来られたのだから、仕方がないですね

それにしても狭い。
寝たきりの父は、何をするにもあっちからとこっちからと、人の手を借りないといけない状態。
看護師さんが一人で来られた時には、邪魔にならないように移動したり、一緒に介助したりできますが、
二人来られた時には、部屋から出て行かないといけないような状況です

しかし父より病状の重い患者さんが入院して来られたのだから、仕方がないです・・・

そう自分に言い聞かせていました


しばらくして睡魔に襲われたので病室を出て、1階まで缶コーヒーを買いに行きました。
その帰り、今まで父が入っていた個室のドアとカーテンが開いていたので、通りすがりに何気に見てみました。

すると鼻に大きなガーゼを貼った50代くらいの男の人が、ベッドの背もたれを起こして座っていました。
(ふ~ん、この人が父より重篤な患者さんかぁ・・・)
そんな事を考え、父の病室に戻りました。



昨日の父は寝てばっかりでした
少し目を開けた時声を掛けましたが、ジーっと私の顔を見ながらも無反応。
すぐに目を閉じてしまいます。
大好きな相撲が始まっても、全く起きようとしませんでした。

こうして父の側で座っていても何もする事がありません。
なので、いつもより1時間ほど早く帰宅する事にしました。



帰りにまた、例の病室が開いていたので、また通りすがりに見てみると、ベッドの上であぐらをかいて、
家族だかお見舞い客だか分かりませんが、人と談笑していました。

(んんん??? あれが父より重篤な患者さん!?)
まぁ、病気と言うのは外見だけでは、その程度は判りません。
ひょっとしたら、皮膚ガンか何かの末期患者かも知れません。

しかし父も、余命一ヶ月と言われた末期の肺ガン患者。
全身に転移し、脳の腫瘍は直径4センチ。
現在では意識は朦朧とし、寝たきり状態。
毎日のように便や尿が漏れ、頻繁にベッドシーツまで交換している状況です。

それでも部屋を替わらないといけなかったのかなぁ~・・・



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