今日より明日へ

平成20年7月、肺ガンと宣告された父(74歳)。

平成20年10月25日、永眠しました。。。

入院24日目

2008年08月31日 | 入院
今日の父はいつもとちょっと違います。

昨日までは、こちらからの問いかけに殆ど反応のなかった父でした。
ところが今日は、「ん~」と反応するのです。

それがYesという意味なのか、Noという意味なのかは分かりませんが、
明らかにこちらからの問い掛けに反応しています。

こんな他愛のない事が嬉しい、今日このごろです。


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入院23日目

2008年08月30日 | 入院
今日、病室に入ると、父の右腕に包帯がグルグル巻かれていました。

右手が覚束なくも動くので、何か下手をして怪我でもしたのかと思い驚きました。

すぐさま、ついさっき交代した母に連絡を取り、どうしたのか尋ねると、点滴の針を他に刺す所がなく、右腕に刺したそうなのです。

それでも相変わらず右手を動かすので、外れてしまわないように、包帯で巻いたとの事でした。

ホッ…(^o^;)

今日もうんともすんとも言わない父でした。


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母の不安、私の不安

2008年08月29日 | その他
昨夜まで妹家族が実家に泊まっていたので、実家はとっても賑やかでした。

それでも夜になり孫たちが寝静まると、母は寂しいような怖いような気持ちになるそうです。

夜中言い知れぬ不安を感じ、部屋の入口に視線を送ったり、耳を澄ましたり…

怖ければ、目を閉じ耳を塞げば良いのに、と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、怖がり屋さんはそんなものなのです。
かく言う私も怖がりで、夜道などは後ろを振り向かずにおれません。

母もそのクチで、妹家族が下に居ると分かっていても、無性に不安になるそうなのです。
(母は二階で寝ています)

そこで今夜は、私と娘が実家に泊まりに来ています。

私もいつまでもは居れませんが、昨夜まであまりに賑やかだったので、急に一人ぼっちになるのは耐え難いだろうから、少しずつ慣らしていく事にしました。

私は、娘が横で寝ているので怖くはありません。
ただ一つ心配なのは、ゴキブリの出没です。

どうか暫くは、大人しくしててくれ…と願うだけです(^-^;)


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今日は妹が声を掛けた時だけ、声を発しましたが、私が帰る前にももう一度声を出しました。

「父ちゃん、そろそろ帰るからね」

「…」

「H子(妹)達が帰って、母ちゃんが寂しいんだって」

「あ~」

「だから今夜は、ウチが泊まる事にしたからね」

「あ~…ん~…」

父も母の事が一番気掛かりなんだと思います。

他の事にはうんともすんとも言わないのに、母の話題にはしっかり反応した父でした。

入院22日目

2008年08月29日 | 入院
今日は父の74歳の誕生日です。
正直な話、まさか父が誕生日までもつとは思いませんでした。

もう目を開けているのも辛そうな父。
何をプレゼントしようか迷っていました。

そんな時、昨日のカイシャさんのコメントで救われました!

そうだ!
明日はカセットデッキを持って行って、好きな演歌を聞かせてあげよう!!

早速、我が家の小さなカセットデッキと、実家から北島三郎・中村美津子・三橋美智也のカセットテープを持って行ってあげました。

父に聞かせると、目を見開いてジッと聞いているようでした。

夕方には、二人の兄が仕事帰りに相次いで来てくれました。
「おめでとう」を言いに…

父の反応はありませんでしたが、きっと心から喜んでいたに違いありません。

しかし今日は父にとって、とっても悲しい出来事がありました。

今日は、妹家族が埼玉へ帰る日だったのです。

17時過ぎの飛行機に乗らないといけないので、午前中にはお別れを言いに来ました。

それまで誰の問い掛けにも全く反応の無かった父でしたが、妹が病室に来て「父ちゃ~ん!」と声を掛けると、「んー…」と声を出しました。

声を発したのは一度だけでしたが、きっと精一杯の妹へのお別れの言葉だったのだと思います。


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入院21日目

2008年08月28日 | 入院
一昨日、あんなに絶好調だった父でしたが、昨日・今日と とっても調子が悪そうです。
こちらからの呼び掛けに、ほとんど反応を示しません。

そんな父ですが、昨日は右手でベッドの柵を握り、上体を起こそうとしていました。
私が近づくと、私の肩に手を回し起き上がろうとしました。
妹夫婦が父の体を支えながら、少しだけ起き上がらせてあげました。

しかし20日も寝たきり状態で、いきなり起き上がると背骨に良くないと思い、すぐに寝かせました。
その後も2,3度、一人で起き上がろうとしていましたが、程なくして諦めたようでした。


今日はそんな元気もなく、ただただ寝ています。
熱を計ると38度ありました。
そんな父を残して家に帰るのは心が痛む思いでしたが、看護師さんに後を託し、帰ってきました。

家に帰って来た後もずっと父のことが気になり、夜9時過ぎになってから、もう一度病院へ行ってみました。
私の心配をよそに、父はイビキをかきながら寝ていました。

看護師さんに聞いてみると、熱は相変わらず38度あるとの事。
今日ほとんど反応がないのは、発熱でキツイのだろうという事でした。

父がよく寝ていたので、声も掛けず帰ってきました。

明日は父の74歳の誕生日です
何をして喜ばせてあげようかな・・・


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入院19日目

2008年08月26日 | 入院
今日は絶好調な父。

元気な頃にやっていた「グ~」(エドはるみ)や、「1、2、3!」(世界のナベアツ)などを、
看護師さんに向かって連発していたそうです。
もちろん喋れませんので、手や表情だけですが・・・

今日は埼玉から、妹の旦那がやってきました。
夕方妹夫婦と末娘を病院へ連れて行ったのですが、その時にも「グ~」をして見せました。

また妹の旦那の手を握り、自分はまだこんなに力があるんだとアピールするかのように、
全身の力を右手に込めていました。


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昨日浮腫んでいた左手は、少しはマシになっていました。
しかし今度は、今針が入っている左足が若干浮腫んでいたような気がします。
明日、パンパンになってなきゃ良いけど・・・

入院18日目

2008年08月25日 | 入院
父は血管がかなり細いそうです。
そのせいで、点滴の針がなかなか入らず、いつも看護師さんが苦労しています。

父が動く右手であちこち触るので、点滴は足から入れていました。
それが一昨日だったでしょうか、動かない左手の方に刺し変えられていました。

昨日までは何ともなかった左手でしたが、今日になってパンパンに浮腫んでいました。

いつもの1.5倍になっています。


右手との比較画像です。

何らかの理由で、点滴が漏れ出したようです。
父が点滴のチューブを引っ張ったのかなぁ・・・

少しでも早く浮腫みが取れるようにと、父の手を揉んだりさすったりしていました。
すると父が、酷いしかめっ面をして「痛い」と言っていました

ごめんごめん、父ちゃん。
いらんこっじゃったねぇ~

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入院16日目

2008年08月23日 | 入院
今日病院へ行くと、父の酸素マスクが鼻チューブ(?)に変わっていました。
父がすぐにマスクを外してしまうので、勝手が悪いのだろうと看護師さんが変えてくれたようです。


今日は、母を一日家でゆっくりさせるため、私と妹とでの看病でした。

朝いつものように、濡れタオルで顔を拭いてあげたり、氷枕を交換してあげたりしていました。
すると父が私達に何かを訴えています。
しかし何を言っているのか私達に中々伝わらず、父もイライラしているようでした。

夕方、しきりに顔を触ろうとする父を見て、声を掛けてみました。

「父ちゃん、コレ(鼻チューブ)が勝手が悪いんじゃないの?」
頷く父
「コッチ(酸素マスク)の方が良いんじゃない?」
頷く父
「もしかして、朝から言おうとしてた事って、この事だったの??」
頷く父・・・

こうして、酸素マスクをした父は、気持ち良さそうに寝始めました。



少しずつ体力も落ちてきて言葉も弱々しくなり、意思の疎通が上手くできません。
私や兄や看護師さんには遠慮して怒る事もないのですが、母や妹には怒りをあらわにします。
父の怒りに対してトラウマのある母には、それが恐怖のようです。

私が父の言葉や思いを理解し、母を守っていかなければと思っています。


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入院14日目

2008年08月21日 | 入院
父は相変わらず小康状態を保っています。

私達も最近では、朝はゆっくり来て、帰りは早めに帰るようにしています。

元気な頃の父ならば、何時間もほったらかされたら、すぐに怒りだすに違いありません。
しかし寝たきりになり、怒りの感情までもが麻痺してしまっているのか、毎日穏やかな表情なので、これ幸いと、こちらのペースでさせて貰っています。



7日の晩御飯を食べたっきり、固形物は口にしていないのに、いまだに便が出ます。
昨日はシーツに漏れてしまい、大変だったようです。
看護師さんがテキパキと着替えさせてくれるので、助かっています。

家で介護をしている人は、大変だろうなぁ…とつくづく感じています。


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入院12日目

2008年08月19日 | 入院
昨日・今日と、父の痙攣がほとんど無くなりました。

一昨日までは発作が起こると、体の引き付けはなくても白目は向いていたのですが、
昨日の朝から全く痙攣がありません。
看護師さんに尋ねたら、夜も一度も発作が来なかったようです。

父が夜を一人で過ごすようになり、急に治まりました。
とっても不思議です。


昨日の夜は、20時過ぎに母が帰った後から、しきりにオムツを触り「オシッコがしたい」と訴え始めたそうです。
尿道に管を入れているので、オシッコをしたい感覚はないはずだそうなのですが、どうしてなのでしょう。

しまいには自分で尿の管を引っ張ったらしく、尿道を傷付けオムツが血で汚れてしまっていたそうです。
管を入れなおし「ちゃんとオシッコは出てますよ」と声を掛けると、ようやく眠りについたそうです。

それが今朝午前6時頃のこと。
結局一晩中起きていた父は、今日も日中ほとんど寝ていました。



昨日まではウトウトしながらも、大好きなオリンピックをテレビでかけながら、イヤホンで聞いていましたが、今日はそんな元気もないようでした。
一度、目を開けてテレビを眺めていたので、イヤホンを耳に入れてあげると、すぐに自分で外してしまいました。


日に日に弱っていく父。
ガンの痛みまで麻痺しているのが唯一の救いです。

このまま痙攣も痛みもなく、眠るように・・・と願うだけです。


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