アメリカの生徒達
最近、孫にも会えなくなってきて、手塩にかけた生徒たちも大勢日本に帰国し、その分空き時間が増えた。その分、今の少数の生徒たち一人一人に前より注目できるようになった。料理中でも(料理は嫌いだが仕方なくやっている)、ドライブ中でも、いつも生徒達にどうやって教えようかと計画を練っている。今日は、明日から旅行に出る、現地校で中・高生の兄妹の生徒たちにちょっとした宿題をこなすのためのヒントを送ってみた。シニアの先生は、うるさい?
日本にいた時は私の主要な仕事が塾だったこともあり、(長い人では10年以上もうちに通ってくれた。)生徒たちが大人になる過程でどう成長していくのか手に取るようにわかるようになっていた。初めに教えた生徒などは、私が1回目にアメリカに来た時にはもう30歳になっていて、我が子より年上だった。我が息子たちはまだ幼児・小学生・中学生だった。
日本で20年も教える仕事に専念したおかげで、子供達の成長の仕方をじっくり観察できた。うちのような補習塾に通う生徒たちは徒歩で来るので近所の子供達が殆ど。止めてから高校や大学に進学しても、まだ近所に住んでいる子がほとんど。それで、大人になっても結構会う機会があった。彼らが学んだことや、話し合ったこと、先生たちとのやりとりや友達同士のお付き合いを見ていて、これからどのように指導していったらいいかなど、多くのアイデアを得ることができたので本当に嬉しかった。
東京・横浜で家庭教師や塾をやっていて、自分の子供、生徒たち、その保護者たち(20〜40代)、講師をお願いした大学生たち、米・スエーデン・オランダ・オーストラリアなどから来ていた英語の先生たちとも接することができてとても勉強になる楽しい毎日だった。
塾では、生徒たちの保護者から多くの相談事が私に舞い込んだのだが、お話を聞いてあげて、励ましてあげると、問題は自分でどんどん解決。これってなんか簡単と思って分析してみると。問題解決法のヒントをいくつか挙げてから、自信をもって何事にも自力で取り組むようアイデアなども分かち合い励ますと、殆どの人が、自分で自分に合った解決法や進む道を見つけ出し前進を始める。頼もしい限り。中学生はやはり反抗期がいちばんの問題なのだが、それを通してどんどん大人に成長していくので、反抗期がない子は帰って心配になる。
幸せそうな小学生でも自殺について考えていたりもするので、みなさん、機会があったら子供たちを励ましてあげてください。甘〜いお世辞は言わず、良いところを見つけて励ましてあげて欲しいのです。前に、小4の子が私に言った言葉で私は考え込んでしまい、とにかく明るい楽しいことや、励ます言葉をかけ続けました。その子はふとした会話の時「雪の中で死ぬと、眠るように死ねるんだね〜。」と感心したような、良いアイデアだとでも言いたげな顔で呟いたのです。大人になると、更に大変なことも多くなってきますが、子供のうちから精神的に逞しくなって育っていって欲しいと願っています!無理せずコツコツ地道に行くのも大事。
海外の日本人の子たちって、帰国するので4〜5年で塾も音楽教室も止める子が多くて、初めの頃は悲しくて心に穴が空き通しでした。日本では平均10年は続けてくれました。しかし、とても嬉しかった2度目の出会いもありました。日本で教え子だった子が偶然、大学への留学などでポートランドにやってきて出会えたり、我が息子と同じ小学校に通っていた子たちが偶然旅行にやって来たりしたこと。後者の女性たちは、私が見せた私の息子の写真を見て「この子知ってる。小学校の運動会の行進の時見た。」と言い出して驚きました。子供達の頼もしく成長した姿を見るのはとても嬉しいことです。私の生徒の妹だったという人にも出会えたのですが、私を知っているというその20代の女性に「私は覚えていない。ごめんなさい。」と言うと、私が日本を離れた頃は2歳だったというので驚き、そうか私はあまり変わっていないけど、2歳児が25歳になってたら見分けられる訳はないと納得。
松戸市のサヤちゃんと言う子のように、行方不明になってしまう子もいるのは、残念です。子供たちが辛い目に合うのは本当に聞くだけでも辛いですね。男の子でも、うちは3人のうち2人が誘拐未遂に遭っています。子供たちが自分一人で待てると言っても絶対目を離すべきではなかったと後悔しています。トイレに行くときは店員さんに預けるべきでした。非常口のドアは開けられていて、1〜2秒で外の駐車場に出られてしまうところでした。
みなさん、大事な大事な子供たちを、精神面で励まし、危険な場所に近づかぬよう注意し、誘拐されぬよういつも見守って、みんなで協力して育てて行きましょう。
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