愚石庵

日々思う愚にもつかぬところをぼちぼちと。(ほぼ)毎日更新だけが取り柄。

植物が育つと言うこと

2024年05月19日 | 
ちょっと専門的な話ですが、どのように植物は育っているのかって考えたことってあります?
 
日陰で育つ植物もありますが、多くは日光を必要とする。

なぜ?

それは太陽光によって光合成をしているから。
 
なぜ光合成をしないとダメなの?
 
植物は光合成によって水と二酸化炭素から糖を作ります。
その糖が根から吸収された窒素と結びつきアミノ酸を作ります。
アミノ酸が結合するとタンパク質が出来ます。
そのタンパク質が植物体を形成します。

葉が重なると上手く光合成が出来なくなるので、
折角茂った葉だけど掻き取ったり剪定したりする必要もあるのです。
 
葉で出来た糖はタンパク質も作りますが、澱粉も作ります。
この両者は拮抗関係にあってどちらかが増えるとどちらかが減ります。

葉で出来る糖は一定の量なのに、根から窒素をどんどん吸収すると
澱粉に回る糖が減ります。
タンパク質が増えて植物体は大きくなりますが、澱粉は減ります。
 
米で言うと、窒素を多く与えると、タンパク質が増えて稲が立派に育つ一方で
澱粉は少なくなるので食味は落ちます。

同じような事がビタミンとアミノ酸の関係でも起こります。
つまり窒素を多用するとアミノ酸が増えるがビタミンは減少する。
 
アミノ酸が味に直結するお茶などは窒素肥料を効かせると美味しいお茶になり、
ホウレン草に窒素を効かせるとビタミンCが減少することになります。
 
これが、土壌検定三級で習うことです。(^^;
コメント (2)
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