どうも、幽霊よりも宇宙人が怖いgurimasaです。
でもやっぱ幽霊も怖いです。
今回の記事内容は
こちらのブログのとある記事でコメントしたかったんですが、あまりに長くなりそうだったので、自分のブロで書くことにしました。
突然ですが、gurimasa、かつて一度だけ奇妙な体験をしたコトがあります。
あれは一回生の時の夏休み。
蒸し暑い夜。いつもの様に夜更かしをして、深夜一時過ぎにお風呂に入ろうと脱衣所へ向かいました。
薄暗い脱衣所と浴室。
まず脱衣所の電気をつけ、そしてお風呂場の電気のスイッチを入れる。
・・・
付かない。そう言えばここ数日お風呂場の電気の調子がよくない。
それも私が入るときに限って、なかなか付かないのだ。先日電気を取り替えたばかりなのに。
スイッチを入れて数分放っておくと、やっと「チカ、チカチカ。」と電気がつく・
祖母が入るときは、普通に付くのに。
またか、と心の中で若干諦めつつ、脱衣所で服を脱ぎ始める。
すると、誰もいないはずのお風呂場から、変な音が聞こえてくる。
「ペタッ」「ミシミシミシ」「ペタッ」「ミシミシミシ」・・・
その音は一定感覚で聞こえてくる。
何かがどこかにくっついて、そして剥がれ、またくっつく音。
なんだろう、、、恐る恐るお風呂場のドアを開けたのだけれど、やはり何もない。
でも、音は鳴り続ける。「ペタッ」「ミシミシミシ」
なんだろう、気持ち悪い。
そう思いながらも、服を脱いで浴室へ入る。
一歩浴室に踏み入る。
夏だけれど、ほんのり濡れたタイル張りの浴室の床は冷たい。ヒヤッとした感覚が全身を駆け巡る。
気持ち悪い思いをしているときに、寒い温度は厳禁だ。恐怖を助長する。でももう一歩踏み入れば、そこにはお風呂マットが敷いてある。冷たくない。
そう思って足を踏み出した。
「ぺタッ」
聞き覚えのある音がする。
汗と濡れたタイルで湿った足の裏が、お風呂マットにひっついた音だ。
さして気にせずもう一歩踏み出す。
「ミシミシミシ」「ペタッ」
聞き覚えがある、これはさっきからなっているアノ音だ。
一瞬からだが凍りつく。恐怖で足がすくんでしまって動けない。怖い。
すると、またアノ音が。
「ぺタッ」「ミシミシミシ」
おかしい、私は今、足がすくんでしまっていて、一歩も足を動かしていない。なのに、聞こえるのだ。アノ音が。
「ぺタッ」「ミシミシミシ」
私が凍り付いていると、また、アノ音が聞こえる。
いる、誰かがいる、歩いている。このお風呂場を。
「動かなきゃ」
次の瞬間、浴室の外に出ればいいのに、私は反射的に浴槽に飛び込んでいた。
そして必死に、
「違う、違う、これは多分、浴室の湿気とが、乾燥とか、とにかくそう言うのが引き起こしてるんだ。ラップ音だってそうじゃないか。」
そう自分に言い聞かせ、何かを洗い流そうと必死にお風呂マットへ向かってお湯をまいた。
・・・・・・・・・「ぺタッ」「ミシミシミシ」・・・
音は止まない。
必死にお湯をまく、そしてありったけの宗教知識を用いて般若心経や真言などを唱えてみたりした。
・・・・・・・・・・。
すると音は知らないうちに止んでいた。
一安心した私は、今思うと異常なのだけれど、その後普通に体と頭を洗い、お風呂タイムをエンジョイした。
体も頭もすっきりしたし、もう一度温まってから出よう。
そう思って再びお風呂につかる。
深夜だけあって、私が水音を立てなければ、他に音はなく、りんと静けさだ。
あー、さっきの変な足音も、きっと何かの勘違いだろう、そう思い始めていた。
すると、今度は頭上から、何か音がする。
「コトン、コロコロコロコロ、ポトン」
何か、硬くて小さくて丸い形をした者が、屋根の上におちて、屋根伝いにコロガリ、地面に落ちる。
そんな音に聞こえた。
「あれ?なんか転がったな。」
さして気にしなかったし、気にもならなかった。
すると数十秒後、再び同じ音が聞こえる。
「コトン、コロコロコロコロ、ポトン」
さっきと全く同じ音。素人が聞いても分かるくらい、同じ。
硬くて、小さくて、丸い何かが落ちる音。
「何かの実かな?」
でも、おかしい。うちのお風呂場の近くには、実のなるような木はないし、何より母屋から少し離れているため、ねじ等が落ちて転がる可能性もない。
落ちるものがない。
そうこう考えいていると、再び「コトン、コロコロコロ、ポトン」
おかしい、何かが落ちてきている、一定感覚で。でも何が?
急に恐ろしくなった私は、流石に浴槽から飛び出た。
そして急ぎ体を拭いて、脱衣所を出た。
そして、怪しい落下音が聞こえた家の真ん中にある薄暗い庭のほうへ目をやる。
ない、何もない。
何も落ちていない。
そう思っている間にも、音は鳴り続ける。「コトン、コロコロコロ、ポトン。」
見えない、けれど聞こえる。
いけない、ここにいちゃいけない。これ以上見ちゃいけない。
じゃないと、何かを見つけてしまう。
そう思った私は駆け足で自分の部屋へ向かっていった。
とにかく怖いからテレビをつけた。
そうすれば雑音のお蔭で、変な音がなったとしても聞こえない。
とりあえず色々唱えながら布団に包まり、眠り付こうとした。
図太い神経は本当に素晴らしい。私は寝てしまった。
朝起きると、なんだか夢のような気がして信じられなかった。
不思議なことに、その次の日から浴室の電気はすぐにつくようになった。
変な足音も、落下音もあれ以来ない。
あれはなんだったんだろう。
そう言えばアノ時期私は自転車にのって伏見桃山界隈を夜の遅くまで走り回っていた。
伏見桃山城、桓武天皇陵、明治天皇陵、乃木神社、色々回った。桃山には、これ以外にもたくさんの陵があったし、母の話によれば、古戦場も数多くあるそうだ。
かの明智光秀が殺されたとされるのもこの辺りだ。
うっそうと茂った山は、なるほど、異様な雰囲気を放っている。
そこに吸い込まれるように、アノ時期の私はあの周囲に通いつめていた。しかも夜に。
そうは思いたくないけれど、もしかしたら、もしかするのかもしれない。
余談ですが、この事件の前、当時やっていた販売系のアルバイトでの契約人数が飛躍的に伸び、職業面では絶頂期でした。
しかし、このお風呂の一軒があってからは、契約人数も落ち着き、それほど爆発的な契約人数を誇ることは少なくなりました。
もしかしたら、この時期の仕事の順調さは何かが憑いていたお蔭だったのかもしれません。
推測の域を出ませんが。
