いそがしママは くたびれママ

2005年04月14日 05時33分54秒 | ゲスト
今日は、日常感じていることの中から少し。
テープ起こしの話とは少しずれてしまうかもしれませんが。

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毎晩、娘に本を読んで聞かせることが習慣になっています。
最近のお気に入りは、『モモちゃんとアカネちゃんの本』(松谷みよ子 著)シリーズで、
全6巻のうち4巻目まで読み進みました。

先日読んだお話はこんなふうでした。
 
モモちゃんとアカネちゃんのママは家で原稿書きの仕事をする人で、
毎朝うーんと早く起きて机に向かって字を書いているというのです。

おおーっ、これは今で言うSOHOスタイルではないですか。
しかも朝型! 私と一緒。
第4巻は1978年の本ですから、もう27年も前のお話になります。
このママはシングルマザーで、原稿を書く仕事をしながら2人の子どもを育てているのです。

 おしごとママは よわむしママで くたびれママでした

いつも自分の肩をトントンたたきながら仕事をしているママの姿を、
子どもの視線でこんなふうに描かれていました。

ああ、やっぱり? そう見えるのね。
娘もきっと私のことをそう思っているに違いないと思いながら、
一所懸命に話を聞いている娘の横顔をチラッと見てしまいました。

 ママはおしごとでした。
 本をいくつもひらいて、あっちをみたり、こっちをめくったりして、ふりかえってもくれません。
 むこうをむいたままでいうんです。


ううっ、身に覚えがあります。\( . . ) ハンセイ
いつも子どもは机に向かう母親の背中を見ていて、
おりこうさんにしていなきゃと思いながらも、
振り向いてくれるのをずーっと待っているのですよね。
それなのに、
「ああ、今ちょっと話しかけないで。後で聞くからー」
なんて言ってしまっている自分を、ちょっと反省しました。

27年前に書かれたお話の中に、今の私と子どもの関係がそのままありました。
家で働く親と子の様子はいつの時代も変わらないのですね。

でも結果的に、子どもたちはそんな母親の背中を見ながら、母親の仕事を理解し、
自分のできることを見つけていくようになります。

うん、うん。そうだよね、そうだよね。
娘に聞かせているつもりが、自分に読み聞かせてしまいました(^^;)。
著者自身の姿を反映させたという「ママ」に、今の自分を重ね合わせながら……。

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一週間、私のお話を聞いてくださりありがとうございました。
明日からは、鸞 -Ran-のいなさんが担当します。
どんなお話が聞けるのか、楽しみにしていてくださいね。(^_^)/~



                     引用:『ちいさいアカネちゃん』(松谷みよ子 著)より

                            by テープ起こしグループ鸞 -Ran- kaki

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