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夏の北極、15年間で約2℃上昇、ツンドラ域の乾燥化進む

2018-03-08 | 気象
 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)北極環境変動総合研究センターの鈴木和良主任技術研究員らの研究グループは、北極圏陸域の約8割の面積を占めるツンドラ域(以下「北極ツンドラ域」という)を対象として、衛星観測データと陸面再解析データの統計解析を行った結果、夏の気温が15年間(2002年から2016年まで)約2℃上昇していることを明らかにした。
 年平均気温には温暖化の兆候がないにも関わらず、北極海周辺に広く「夏季の温暖化」が進行していることを示した初めての成果である。
 温暖化に伴って北極ツンドラ域からの蒸発散量が増加し、過去15年間で水の高さで2cm(約1,106億t)の乾燥化を引き起こしていることも併せて明らかにした。北極ツンドラ域での乾燥化は湿地面積の減少により、地表面の温度を増加させ、温暖化を加速すると考えられる。
 永久凍土分布の異なる北極大河川を対象とした解析から、永久凍土の存在が水循環や温暖化の加速を緩和していることを明らかにした。
 本研究は夏季の北極温暖化の実態解明につながり、永久凍土の役割解明を通して、将来の北極域の災害予測及び水資源管理への寄与も期待される。さらに北東ユーラシア地域は日本の西側(風上)に位置するため、そこでの温暖化や水循環の変化は日本の気候にも影響を及ぼすことが予想される。
 ◆北極圏の陸地永久凍土
 北極圏の陸地面積は約700万km2、北極ツンドラ域は約553万km2とおよそ8割の面積を占めている。北極ツンドラ域は、地下に永久凍土が拡がる寒冷な湿原地域であり、その約8割は連続永久凍土帯となっている。
 永久凍土
 連続した2年間以上0℃以下の温度状態にある土地。
 表層は夏に融け、冬に凍る活動層となる。

 今日の天気は曇。気温は低く、最高気温数℃。彼岸までは、三寒四温か。
 川沿いの道を歩いていたら、ボーリング機械が動いていた。深さ7・8m程だから、これまで達する杭を設置するのかな。


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