その日は打合せで横浜に行ってた
帰りの電車で気が抜けたのか意識が飛んだ
乗り際に買ったコーヒーを車内に注ぎ溢し続けてたみたいだ
コーヒーは手に持ったまま一口だけ飲んだだけで
目を覚ましたときには空っぽだった
車内を拭こうとカバンからティッシュを
取り出そうとしたが財布がなくなってるのに気が付いた
そして様々な状況を把握した時には川口にいた
関内から川口の京浜東北線の空白の１～２時間に何が起こったんだろう
もう疲れ過ぎてたので起こした事無くした事より
早く家へ帰りたいと心の底から思ったんだ
だから家へ着いては即様倒れるように寝た
それから間もなくして激しい頭痛に襲われ目が覚める。
激痛による、うめき声と悲鳴、貧乏ゆすりに近い痙攣、嘔吐
でも夜が明けるといたって普通だった
そんな夜を今、振り返ると何かに憑依されたかのような夜だった。
財布は今も見つかってないまま。
首から肩にかけて今も違和感が残る。
そして今、店にてゼンマイを眺めて思う。
止まっちゃったな。
また回してからと。
丹澤
東京 中野 花屋 greencoast
