GreenCoast

自然と共に歩む日記

a rose by any other name would smell as sweet

夏の風物詩

2015-07-31 23:18:25 | Weblog

カキ氷の赤い部分だけを食べるように

記憶も脳の浅い部分だけで生きている

でも今日だけは底までスプーンを伸ばす

そうして口に放ったカキ氷は、すぐさまキーンと頭を痛くする

10秒ほどのそれに、これだこれだといつかの夏を思い出す

子供の頃ムキになって回したハンドル

姉と兄を交互に見るように目がキョロキョロと動く黄色いクマのカキ氷器

そうして削られた氷はキラキラと落ちては重なり山なった

それでも夏の暑さはそんな山なりのカキ氷を一瞬にして溶かす

夏の風物詩

それは今でも胸をジーンと痛くする

 

暑中お見舞い申し上げます。

 

                                                                           丹澤

                                                          東京 中野 花屋 Greencoast

 

 

 

 


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