GreenCoast

自然と共に歩む日記

a rose by any other name would smell as sweet

僕なりの秋

2014-10-05 17:23:48 | Weblog

夏の暑さが和らぎ過ごしやすい季節。

日中は暑いけど、朝晩は肌寒さを覚えたり、

たまに吹く風には金木犀の香りが混ざり、

爽やかさや切なさを運んでくる。

夏に聞こえた蝉の声は次第に鳴りを潜め、

赤とんぼの群れや、虫の声が耳にとまるようになる。

稲は黄金に色付き、花は秋桜が揺れ、果実は栗や梨、葡萄が店頭を飾る。

台風がしばしば来ては、秋雨を永く降らすけれど

晴れた空は高く澄み渡り、夜は長くなり

月を賞でたり、読書やスポーツを勤しんだりする。

朝晩と肌寒さが段々と募り、

昼夜の温度差が大きくなれば

野の草には露が置き、木々は紅葉してくる。

色付いた葉が散り始めたら、

僕達はそれを羽織るように重ね着し、

押入れからストーブを出したら、

秋も終わりを知る。

そんな短い秋の季節、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」といった、

様々な言葉がありますが、

僕はというと肌寒くなった仕事帰り、

赤提灯の灯りに誘われて

お酒を熱めの燗にして

炙ったイカと通り過ぎる想い出を噛み締める、

それが僕なりの秋。

「八代亜紀」

涙がポロリとこぼれたら歌いだすのさ。 

取り壊しが決まっている僕の部屋

ここで過ごす最後の秋。

 

                                                                 丹澤

                                               東京 中野 花屋 GreenCoast

 

 

 

 

 

 


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