「9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント」 の 「C 消化器疾患 (a 口内炎, 舌炎 ~ g 便秘と下痢)」 の練習問題と解答・解説です.
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9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント C 消化器疾患 (a 口内炎, 舌炎 ~ g 便秘と下痢) 17問 問題
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1 消化器疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 吸収不良症候群の原因に, ラクターゼ欠損がある.
(2) 唾液分泌の減少は, 虫歯を出来にくくする.
(3) 虫歯は, 大腸菌が原因でおこる.
(4) ストレプトコッカス・ミュータンスは, 歯についた脂肪分を栄養源とする.
(5) 歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが産生するアルカリで侵蝕される.
2 口内炎, 舌炎, 胃炎に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 口内炎, 舌炎の原因に, サルモネラ菌感染がある.
(2) 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後などの急性の胃炎では, 初期2日間程はおかゆなどの軟らかい食事にして絶食は避ける.
(3) 慢性胃炎の原因に, 門脈圧亢進がある.
(4) 慢性胃炎で特に症状がない時期には, 胃に負担をかけない食品ならなんでも食べるように指導する.
(5) 胃に負担をかける食品として, アルコール, カフェインなどの刺激物や, 核酸 (プリン体) を多く含む食品などがあげられる.
3 胃食道逆流症に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出がある.
(2) 胃食道逆流症の原因に, 肥満がある.
(3) 胃食道逆流症の原因に, 食道裂孔ヘルニアがある.
(4) 胃食道逆流症では, 下部食道括約部圧が上昇する.
(5) 多量の食事は胃内停留時間の延長や胃の圧力の増加, 食後の胃食道逆流増加の原因となる.
4 胃食道逆流症の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃食道逆流症では, 食直後は仰臥位を勧める.
(2) アルコールは下部食道括約筋圧を下げやすく, 胃食道逆流の増悪因子となる.
(3) 胃食道逆流症では, 高脂肪食にする.
(4) 胃食道逆流症では, 菓子類の摂取を勧める.
(5) 胃食道逆流症では, コーヒーや辛みの強い食品の摂取を勧める.
5 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) わが国では, 胃潰瘍による死亡率が増加している.
(2) わが国では, 胃潰瘍より十二指腸潰瘍が多い.
(3) 胃・十二指腸潰瘍の原因に, ヘリコバクター・ピロリがある.
(4) 消化性潰瘍では, トリプシンによる自己消化で潰瘍を生じる.
(5) 消化性潰瘍では, 胃酸分泌は一般に低下している.
6 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 塩酸とペプシンは, 胃粘膜の自己消化を促進する.
(2) 非ステロイド系消炎鎮痛薬 (NSAIDs) は, 消化性潰瘍の原因として重要である.
(3) 胃潰瘍の発生では, 精神的ストレスが促進因子になる.
(4) 急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を, 急性胃粘膜病変と呼ぶ.
(5) 十二指腸潰瘍では, 食後に心窩部痛を示す.
7 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃・十二指腸潰瘍の合併症として, 出血, 穿孔, 幽門狭窄がある.
(2) 消化性潰瘍は, 粘膜下層までに限られる.
(3) 胃潰瘍は, 内科的治療により治癒したら, その後に再発することはない.
(4) 潰瘍が胃にできている場合は, 手術療法を優先する.
(5) 胃・十二指腸潰瘍では, プロスタグランジンは攻撃因子である.
8 胃・十二指腸潰瘍の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃・十二指腸潰瘍で出血がある場合は, おかゆなどの軟らかい食事にして絶食は避ける.
(2) 胃・十二指腸潰瘍の急性期は, 可能な限り低糖質・高脂肪食にする.
(3) 胃・十二指腸潰瘍では, 止血を確認すれば常食をとらせて良い.
(4) 胃・十二指腸潰瘍では, コーヒーや辛みの強い食品の摂取を勧める.
(5) 胃・十二指腸潰瘍では, 良質のたんぱく質の摂取を勧める.
9 クローン病に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は, 腸管の炎症性疾患である.
(2) クローン病は, 直腸が好発部位である.
(3) クローン病では, 炎症が粘膜層に限局する.
(4) クローン病では, 病変が非連続性に生じる.
(5) クローン病では, 病変部位の病理組織で肉芽腫を認めない.
10 クローン病に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は腹痛と体重減少を主症状とするが, 発熱はみられない.
(2) クローン病の好発年代は, 30歳代である.
(3) クローン病は, 女性に多い.
(4) クローン病は若年層に多いが, 高齢者でも発症する.
(5) クローン病は, 肥満者に好発する.
11 クローン病の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病では, 成分栄養剤による治療は行わない.
(2) クローン病活動期には, NPC/N比が 450~500 の成分栄養剤を用いる.
(3) クローン病活動期には, フィッシャー比が 4 程度の成分栄養剤を用いる.
(4) クローン病の活動期では, エネルギー補給は標準体重 kg 当たり 20 kcal とする.
(5) 寛解維持期のクローン病では, 経腸栄養剤は利用しないように指導する.
12 クローン病の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は肥満者に好発するので, 摂取エネルギーの制限を指導する.
(2) クローン病の寛解期では, 刺激物の摂取を避ける.
(3) 寛解維持期のクローン病の栄養療法では, 成分栄養と高脂肪食を用いる.
(4) 寛解維持期のクローン病の栄養療法では, 低残渣食は用いない.
(5) クローン病の再発を防止するために, n-6 系脂肪酸を含む食品を多く摂取するように指導する.
13 潰瘍性大腸炎とその食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 潰瘍性大腸炎では, 便秘が主訴となる.
(2) 潰瘍性大腸炎は10~20歳に初発することが多く, 再発を繰り返す.
(3) 潰瘍性大腸炎の活動期には, 水分を制限する.
(4) 潰瘍性大腸炎の寛解期では, 低たんぱく質食とする.
(5) 潰瘍性大腸炎の寛解期には, 中心静脈栄養法を用いる.
14 消化器疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は, 外科的治療が主体である.
(2) クローン病の薬物療法には, ビグアナイド薬を用いる.
(3) クローン病では, 巨赤芽球性貧血を起こすことがある.
(4) 過敏性腸症候群では, 腸の蠕動運動は低下する.
(5) 過敏性腸症候群では, 高脂肪食とする.
15 消化器疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 過敏性腸症候群では, 便秘を認める.
(2) 過敏性腸症候群では, 中心静脈栄養法を用いる.
(3) たんぱく漏出性胃腸症では, 対処療法としてエネルギー制限食食を用いる.
(4) たんぱく質漏出性胃腸症では, 低たんぱく質食とする.
(5) 大腸憩室症では, 慢性下痢と体重減少が続く.
16 便秘と下痢に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 単純性便秘では, 高たんぱく質食を推奨する.
(2) 痙攣性便秘では, 腸管の蠕動運動が低下している.
(3) 弛緩性便秘症では, 低脂肪食とする.
(4) 下痢とは, 糞便中の水分量が増加した状態を言う.
(5) 1日1回の排便では, 水分量が多くても下痢とは言わない.
17 便秘と下痢に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 下痢がある場合, 水分補給は制限する.
(2) 長期の下痢では, 電解質を含む水分補給が必要である.
(3) 下痢による腸液喪失では, 高カリウム血症がみられる.
(4) 下痢では, 高脂肪食とする.
(5) 慢性下痢症では, 発酵しやすい食品や脂質の多い食品を摂取する.
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9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント C 消化器疾患 (a 口内炎, 舌炎 ~ g 便秘と下痢) 17問 解答と解説
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1=(1)
(1) 正 吸収不良症候群の原因に, ラクターゼ欠損がある.
(2) 誤 唾液分泌の減少は, 虫歯を出来やすくする.
(3) 誤 虫歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが原因でおこる.
(4) 誤 ストレプトコッカス・ミュータンスは, 歯についた糖分を栄養源とする.
(5) 誤 歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが産生する酸で侵蝕される.
2=(4)
(1) 誤 口内炎, 舌炎の原因に, ビタミンB2の欠乏がある.
(2) 誤 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後などの急性胃炎では, 胃の保護のため初期2日間程は絶食とする.
(3) 誤 慢性胃炎の原因に, 胃酸分泌亢進がある.
(4) 正 慢性胃炎で特に症状がない時期には, 胃に負担をかけない食品ならなんでも食べるように指導する.
(5) 誤 胃に負担をかける食品として, アルコール, カフェインなどの刺激物などがあげられるが, 核酸を多く含む食品は一般に胃に負担をかけない.
3=(4)
(1) 正 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出, 高齢, 肥満, 妊娠, 食道裂孔ヘルニアなどがある.
(2) 正 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出, 高齢, 肥満, 妊娠, 食道裂孔ヘルニアなどがある.
(3) 正 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出, 高齢, 肥満, 妊娠, 食道裂孔ヘルニアなどがある.
(4) 誤 胃食道逆流症では, 下部食道括約部圧が低下するため, 胃液が上がってくる.
(5) 正 多量の食事は胃内停留時間の延長や胃の圧力の増加, 食後の胃食道逆流増加の原因となる.
4=(2)
(1) 誤 胃食道逆流症では, 食直後は座位を勧める.
(2) 正 アルコールは下部食道括約筋圧を下げやすく, 胃食道逆流の増悪因子となる.
(3) 誤 脂肪は胃内滞留時間が長く, 逆流症状を悪化させるため, 胃食道逆流症では高脂肪食を避ける.
(4) 誤 胃食道逆流症では, 菓子類の摂取を控える. 高糖質や高脂肪を避ける.
(5) 誤 胃食道逆流症では, カフェイン, 香辛料など胃酸の分泌を亢進させるものの摂取を控える.
5=(3)
(1) 誤 わが国では, 胃潰瘍による死亡率が激減している.
(2) 誤 わが国では, 十二指腸潰瘍より胃潰瘍が多い.
(3) 正 胃・十二指腸潰瘍の原因に, ヘリコバクター・ピロリがある.
(4) 誤 消化性潰瘍では, ペプシンによる自己消化で潰瘍を生じる.
(5) 誤 消化性潰瘍では, 胃酸分泌は一般に亢進している.
6=(5)
(1) 正 塩酸とペプシンは, 胃粘膜の自己消化を促進する.
(2) 正 非ステロイド系消炎鎮痛薬 (NSAIDs) は, 消化性潰瘍の原因として重要である.
(3) 正 胃潰瘍の発生では, 精神的ストレスが促進因子になる.
(4) 正 急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を, 急性胃粘膜病変と呼ぶ.
(5) 誤 十二指腸潰瘍では, 空腹時に心窩部痛を示す.
7=(1)
(1) 正 胃・十二指腸潰瘍の合併症として, 出血, 穿孔, 幽門狭窄がある.
(2) 誤 消化性潰瘍では, 粘膜下層を超えて筋層あるいは漿膜を貫通する場合がある.
(3) 誤 胃潰瘍は, 内科的治療により一旦治癒しても, その後に再発することがある.
(4) 誤 潰瘍が胃にできている場合は, 薬物療法を優先する.
(5) 誤 胃の粘液 (アルカリ性) の分泌を増加させるプロスタグランジンは, 胃・十二指腸潰瘍の防護因子である.
8=(5)
(1) 誤 胃・十二指腸潰瘍で出血がある場合は, 絶食とする.
(2) 誤 胃・十二指腸潰瘍の急性期では, 絶食の後, 様子を見ながら潰瘍の粘膜を刺激しない低残渣の流動食を経て普通食に近づける.
(3) 誤 胃・十二指腸潰瘍の急性期では, 絶食の後, 様子を見ながら潰瘍の粘膜を刺激しない低残渣の流動食を経て普通食に近づける.
(4) 誤 胃・十二指腸潰瘍では, カフェイン, 香辛料など胃酸の分泌を亢進させるものの摂取を控える.
(5) 正 胃・十二指腸潰瘍では, 粘膜の再生を促す良質のたんぱく質の摂取を勧める.
9=(4)
(1) 誤 クローン病は, 口腔から肛門までのどの部位でも生じる炎症性疾患である.
(2) 誤 クローン病は, 回腸末端が好発部位である.
(3) 誤 クローン病では, 炎症が消化管全層に及ぶことがあり, 消化管穿孔を起こすことがある.
(4) 正 クローン病では, 病変が非連続性に生じる.
(5) 誤 クローン病では, 病変部位の病理組織で肉芽腫を認める.
10=(4)
(1) 誤 クローン病は, 腹痛, 発熱, 体重減少を主症状とする.
(2) 誤 クローン病の好発年代は, 10歳代後半から20歳代である.
(3) 誤 クローン病は, 男性に多い.
(4) 正 クローン病は若年層に多いが, 高齢者でも発症する.
(5) 誤 クローン病は, 肥満者に好発するということはない.
11=(3)
(1) 誤 活動期のクローン病の栄養療法では, 完全静脈栄養あるいは成分栄養剤を用いる. 中心静脈栄養が用いられることもある.
(2) 誤 クローン病活動期には, NPC/N比が 150~200 の成分栄養剤を用いる.
(3) 正 クローン病活動期には, フィッシャー比が 4 程度の成分栄養剤を用いる.
(4) 誤 クローン病の活動期では, エネルギー補給は標準体重 kg 当たり 40~45 kcal とする.
(5) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
12=(2)
(1) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(2) 正 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(3) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(4) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(5) 誤 クローン病の再発を防止するために, n-3 系脂肪酸を含む食品を多く摂取するように指導する.
13=(2)
(1) 誤 潰瘍性大腸炎では, 頻回の粘血下痢が主訴となる.
(2) 正 潰瘍性大腸炎は10~20歳に初発することが多く, 再発を繰り返す.
(3) 誤 潰瘍性大腸炎の活動期には, 脂質制限または中心静脈栄養法を用いる.
(4) 誤 潰瘍性大腸炎の寛解期では, 高たんぱく質・高エネルギー・低脂肪食とする.
(5) 誤 潰瘍性大腸炎の寛解期には経口栄養法を用い, 刺激物や暴飲暴食を避ける.
14=(3)
(1) 誤 クローン病は, 食事療法と薬物療法が主体である.
(2) 誤 クローン病の薬物療法には, ステロイド剤などを用いる.
(3) 正 クローン病では, ビタミンB12吸収部位である回腸に疾患があると巨赤芽球性貧血を起こす.
(4) 誤 過敏性腸症候群では, 腸の蠕動運動は亢進する.
(5) 誤 過敏性腸症候群では, 低脂肪食とする.
15=(1)
(1) 正 過敏性腸症候群では下痢や便秘を認めるが, 特に高齢者では便秘を認める例が多い.
(2) 誤 器質的病変が見られない過敏性腸症候群では, 中心静脈栄養法を選択することはほとんどない.
(3) 誤 たんぱく漏出性胃腸症では, 対処療法として低脂肪・高たんぱく質食を用いることがある.
(4) 誤 たんぱく漏出性胃腸症では, 対処療法として低脂肪・高たんぱく質食を用いることがある.
(5) 誤 大腸憩室症は無症状の場合が多いが, 便秘や下痢, 腹痛などの症状がみられる場合もある.
16=(4)
(1) 誤 単純性便秘では, 食物繊維と水分, 乳酸菌飲料の摂取を推奨する.
(2) 誤 弛緩性便秘では, 腸管の蠕動運動が低下しているので高食物繊維食とする.
(3) 誤 痙攣性便秘症では低脂肪食とし, 食物繊維の摂取を控える.
(4) 正 下痢とは, 糞便中の水分量が増加した状態を言う.
(5) 誤 回数に関係なく, 糞便中の水分量が増加した状態を下痢という.
17=(2)
(1) 誤 下痢がある場合, 十分な水分補給を行う.
(2) 正 長期の下痢では, 電解質異常を伴うため, 電解質を含む水分補給が必要である.
(3) 誤 下痢による腸液喪失では, 大腸内のカリウムが大量に喪失するため低カリウム血症がみられる.
(4) 誤 高脂肪食は下痢を悪化させるので, 下痢では低脂肪食 (脂質エネルギー比 15~20%) とする.
(5) 誤 慢性下痢症では, 発酵しやすい食品や脂質の多い食品は制限する.
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次回は, 「9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント」 の 「C 消化器疾患 (h 肝炎 ~ l 膵炎)」 の穴埋め問題と正文集です.
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9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント C 消化器疾患 (a 口内炎, 舌炎 ~ g 便秘と下痢) 17問 問題
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1 消化器疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 吸収不良症候群の原因に, ラクターゼ欠損がある.
(2) 唾液分泌の減少は, 虫歯を出来にくくする.
(3) 虫歯は, 大腸菌が原因でおこる.
(4) ストレプトコッカス・ミュータンスは, 歯についた脂肪分を栄養源とする.
(5) 歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが産生するアルカリで侵蝕される.
2 口内炎, 舌炎, 胃炎に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 口内炎, 舌炎の原因に, サルモネラ菌感染がある.
(2) 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後などの急性の胃炎では, 初期2日間程はおかゆなどの軟らかい食事にして絶食は避ける.
(3) 慢性胃炎の原因に, 門脈圧亢進がある.
(4) 慢性胃炎で特に症状がない時期には, 胃に負担をかけない食品ならなんでも食べるように指導する.
(5) 胃に負担をかける食品として, アルコール, カフェインなどの刺激物や, 核酸 (プリン体) を多く含む食品などがあげられる.
3 胃食道逆流症に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出がある.
(2) 胃食道逆流症の原因に, 肥満がある.
(3) 胃食道逆流症の原因に, 食道裂孔ヘルニアがある.
(4) 胃食道逆流症では, 下部食道括約部圧が上昇する.
(5) 多量の食事は胃内停留時間の延長や胃の圧力の増加, 食後の胃食道逆流増加の原因となる.
4 胃食道逆流症の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃食道逆流症では, 食直後は仰臥位を勧める.
(2) アルコールは下部食道括約筋圧を下げやすく, 胃食道逆流の増悪因子となる.
(3) 胃食道逆流症では, 高脂肪食にする.
(4) 胃食道逆流症では, 菓子類の摂取を勧める.
(5) 胃食道逆流症では, コーヒーや辛みの強い食品の摂取を勧める.
5 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) わが国では, 胃潰瘍による死亡率が増加している.
(2) わが国では, 胃潰瘍より十二指腸潰瘍が多い.
(3) 胃・十二指腸潰瘍の原因に, ヘリコバクター・ピロリがある.
(4) 消化性潰瘍では, トリプシンによる自己消化で潰瘍を生じる.
(5) 消化性潰瘍では, 胃酸分泌は一般に低下している.
6 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 塩酸とペプシンは, 胃粘膜の自己消化を促進する.
(2) 非ステロイド系消炎鎮痛薬 (NSAIDs) は, 消化性潰瘍の原因として重要である.
(3) 胃潰瘍の発生では, 精神的ストレスが促進因子になる.
(4) 急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を, 急性胃粘膜病変と呼ぶ.
(5) 十二指腸潰瘍では, 食後に心窩部痛を示す.
7 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃・十二指腸潰瘍の合併症として, 出血, 穿孔, 幽門狭窄がある.
(2) 消化性潰瘍は, 粘膜下層までに限られる.
(3) 胃潰瘍は, 内科的治療により治癒したら, その後に再発することはない.
(4) 潰瘍が胃にできている場合は, 手術療法を優先する.
(5) 胃・十二指腸潰瘍では, プロスタグランジンは攻撃因子である.
8 胃・十二指腸潰瘍の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃・十二指腸潰瘍で出血がある場合は, おかゆなどの軟らかい食事にして絶食は避ける.
(2) 胃・十二指腸潰瘍の急性期は, 可能な限り低糖質・高脂肪食にする.
(3) 胃・十二指腸潰瘍では, 止血を確認すれば常食をとらせて良い.
(4) 胃・十二指腸潰瘍では, コーヒーや辛みの強い食品の摂取を勧める.
(5) 胃・十二指腸潰瘍では, 良質のたんぱく質の摂取を勧める.
9 クローン病に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は, 腸管の炎症性疾患である.
(2) クローン病は, 直腸が好発部位である.
(3) クローン病では, 炎症が粘膜層に限局する.
(4) クローン病では, 病変が非連続性に生じる.
(5) クローン病では, 病変部位の病理組織で肉芽腫を認めない.
10 クローン病に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は腹痛と体重減少を主症状とするが, 発熱はみられない.
(2) クローン病の好発年代は, 30歳代である.
(3) クローン病は, 女性に多い.
(4) クローン病は若年層に多いが, 高齢者でも発症する.
(5) クローン病は, 肥満者に好発する.
11 クローン病の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病では, 成分栄養剤による治療は行わない.
(2) クローン病活動期には, NPC/N比が 450~500 の成分栄養剤を用いる.
(3) クローン病活動期には, フィッシャー比が 4 程度の成分栄養剤を用いる.
(4) クローン病の活動期では, エネルギー補給は標準体重 kg 当たり 20 kcal とする.
(5) 寛解維持期のクローン病では, 経腸栄養剤は利用しないように指導する.
12 クローン病の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は肥満者に好発するので, 摂取エネルギーの制限を指導する.
(2) クローン病の寛解期では, 刺激物の摂取を避ける.
(3) 寛解維持期のクローン病の栄養療法では, 成分栄養と高脂肪食を用いる.
(4) 寛解維持期のクローン病の栄養療法では, 低残渣食は用いない.
(5) クローン病の再発を防止するために, n-6 系脂肪酸を含む食品を多く摂取するように指導する.
13 潰瘍性大腸炎とその食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 潰瘍性大腸炎では, 便秘が主訴となる.
(2) 潰瘍性大腸炎は10~20歳に初発することが多く, 再発を繰り返す.
(3) 潰瘍性大腸炎の活動期には, 水分を制限する.
(4) 潰瘍性大腸炎の寛解期では, 低たんぱく質食とする.
(5) 潰瘍性大腸炎の寛解期には, 中心静脈栄養法を用いる.
14 消化器疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病は, 外科的治療が主体である.
(2) クローン病の薬物療法には, ビグアナイド薬を用いる.
(3) クローン病では, 巨赤芽球性貧血を起こすことがある.
(4) 過敏性腸症候群では, 腸の蠕動運動は低下する.
(5) 過敏性腸症候群では, 高脂肪食とする.
15 消化器疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 過敏性腸症候群では, 便秘を認める.
(2) 過敏性腸症候群では, 中心静脈栄養法を用いる.
(3) たんぱく漏出性胃腸症では, 対処療法としてエネルギー制限食食を用いる.
(4) たんぱく質漏出性胃腸症では, 低たんぱく質食とする.
(5) 大腸憩室症では, 慢性下痢と体重減少が続く.
16 便秘と下痢に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 単純性便秘では, 高たんぱく質食を推奨する.
(2) 痙攣性便秘では, 腸管の蠕動運動が低下している.
(3) 弛緩性便秘症では, 低脂肪食とする.
(4) 下痢とは, 糞便中の水分量が増加した状態を言う.
(5) 1日1回の排便では, 水分量が多くても下痢とは言わない.
17 便秘と下痢に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 下痢がある場合, 水分補給は制限する.
(2) 長期の下痢では, 電解質を含む水分補給が必要である.
(3) 下痢による腸液喪失では, 高カリウム血症がみられる.
(4) 下痢では, 高脂肪食とする.
(5) 慢性下痢症では, 発酵しやすい食品や脂質の多い食品を摂取する.
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9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント C 消化器疾患 (a 口内炎, 舌炎 ~ g 便秘と下痢) 17問 解答と解説
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1=(1)
(1) 正 吸収不良症候群の原因に, ラクターゼ欠損がある.
(2) 誤 唾液分泌の減少は, 虫歯を出来やすくする.
(3) 誤 虫歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが原因でおこる.
(4) 誤 ストレプトコッカス・ミュータンスは, 歯についた糖分を栄養源とする.
(5) 誤 歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが産生する酸で侵蝕される.
2=(4)
(1) 誤 口内炎, 舌炎の原因に, ビタミンB2の欠乏がある.
(2) 誤 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後などの急性胃炎では, 胃の保護のため初期2日間程は絶食とする.
(3) 誤 慢性胃炎の原因に, 胃酸分泌亢進がある.
(4) 正 慢性胃炎で特に症状がない時期には, 胃に負担をかけない食品ならなんでも食べるように指導する.
(5) 誤 胃に負担をかける食品として, アルコール, カフェインなどの刺激物などがあげられるが, 核酸を多く含む食品は一般に胃に負担をかけない.
3=(4)
(1) 正 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出, 高齢, 肥満, 妊娠, 食道裂孔ヘルニアなどがある.
(2) 正 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出, 高齢, 肥満, 妊娠, 食道裂孔ヘルニアなどがある.
(3) 正 胃食道逆流症の原因に, 胃の部分摘出, 高齢, 肥満, 妊娠, 食道裂孔ヘルニアなどがある.
(4) 誤 胃食道逆流症では, 下部食道括約部圧が低下するため, 胃液が上がってくる.
(5) 正 多量の食事は胃内停留時間の延長や胃の圧力の増加, 食後の胃食道逆流増加の原因となる.
4=(2)
(1) 誤 胃食道逆流症では, 食直後は座位を勧める.
(2) 正 アルコールは下部食道括約筋圧を下げやすく, 胃食道逆流の増悪因子となる.
(3) 誤 脂肪は胃内滞留時間が長く, 逆流症状を悪化させるため, 胃食道逆流症では高脂肪食を避ける.
(4) 誤 胃食道逆流症では, 菓子類の摂取を控える. 高糖質や高脂肪を避ける.
(5) 誤 胃食道逆流症では, カフェイン, 香辛料など胃酸の分泌を亢進させるものの摂取を控える.
5=(3)
(1) 誤 わが国では, 胃潰瘍による死亡率が激減している.
(2) 誤 わが国では, 十二指腸潰瘍より胃潰瘍が多い.
(3) 正 胃・十二指腸潰瘍の原因に, ヘリコバクター・ピロリがある.
(4) 誤 消化性潰瘍では, ペプシンによる自己消化で潰瘍を生じる.
(5) 誤 消化性潰瘍では, 胃酸分泌は一般に亢進している.
6=(5)
(1) 正 塩酸とペプシンは, 胃粘膜の自己消化を促進する.
(2) 正 非ステロイド系消炎鎮痛薬 (NSAIDs) は, 消化性潰瘍の原因として重要である.
(3) 正 胃潰瘍の発生では, 精神的ストレスが促進因子になる.
(4) 正 急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を, 急性胃粘膜病変と呼ぶ.
(5) 誤 十二指腸潰瘍では, 空腹時に心窩部痛を示す.
7=(1)
(1) 正 胃・十二指腸潰瘍の合併症として, 出血, 穿孔, 幽門狭窄がある.
(2) 誤 消化性潰瘍では, 粘膜下層を超えて筋層あるいは漿膜を貫通する場合がある.
(3) 誤 胃潰瘍は, 内科的治療により一旦治癒しても, その後に再発することがある.
(4) 誤 潰瘍が胃にできている場合は, 薬物療法を優先する.
(5) 誤 胃の粘液 (アルカリ性) の分泌を増加させるプロスタグランジンは, 胃・十二指腸潰瘍の防護因子である.
8=(5)
(1) 誤 胃・十二指腸潰瘍で出血がある場合は, 絶食とする.
(2) 誤 胃・十二指腸潰瘍の急性期では, 絶食の後, 様子を見ながら潰瘍の粘膜を刺激しない低残渣の流動食を経て普通食に近づける.
(3) 誤 胃・十二指腸潰瘍の急性期では, 絶食の後, 様子を見ながら潰瘍の粘膜を刺激しない低残渣の流動食を経て普通食に近づける.
(4) 誤 胃・十二指腸潰瘍では, カフェイン, 香辛料など胃酸の分泌を亢進させるものの摂取を控える.
(5) 正 胃・十二指腸潰瘍では, 粘膜の再生を促す良質のたんぱく質の摂取を勧める.
9=(4)
(1) 誤 クローン病は, 口腔から肛門までのどの部位でも生じる炎症性疾患である.
(2) 誤 クローン病は, 回腸末端が好発部位である.
(3) 誤 クローン病では, 炎症が消化管全層に及ぶことがあり, 消化管穿孔を起こすことがある.
(4) 正 クローン病では, 病変が非連続性に生じる.
(5) 誤 クローン病では, 病変部位の病理組織で肉芽腫を認める.
10=(4)
(1) 誤 クローン病は, 腹痛, 発熱, 体重減少を主症状とする.
(2) 誤 クローン病の好発年代は, 10歳代後半から20歳代である.
(3) 誤 クローン病は, 男性に多い.
(4) 正 クローン病は若年層に多いが, 高齢者でも発症する.
(5) 誤 クローン病は, 肥満者に好発するということはない.
11=(3)
(1) 誤 活動期のクローン病の栄養療法では, 完全静脈栄養あるいは成分栄養剤を用いる. 中心静脈栄養が用いられることもある.
(2) 誤 クローン病活動期には, NPC/N比が 150~200 の成分栄養剤を用いる.
(3) 正 クローン病活動期には, フィッシャー比が 4 程度の成分栄養剤を用いる.
(4) 誤 クローン病の活動期では, エネルギー補給は標準体重 kg 当たり 40~45 kcal とする.
(5) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
12=(2)
(1) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(2) 正 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(3) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(4) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.
(5) 誤 クローン病の再発を防止するために, n-3 系脂肪酸を含む食品を多く摂取するように指導する.
13=(2)
(1) 誤 潰瘍性大腸炎では, 頻回の粘血下痢が主訴となる.
(2) 正 潰瘍性大腸炎は10~20歳に初発することが多く, 再発を繰り返す.
(3) 誤 潰瘍性大腸炎の活動期には, 脂質制限または中心静脈栄養法を用いる.
(4) 誤 潰瘍性大腸炎の寛解期では, 高たんぱく質・高エネルギー・低脂肪食とする.
(5) 誤 潰瘍性大腸炎の寛解期には経口栄養法を用い, 刺激物や暴飲暴食を避ける.
14=(3)
(1) 誤 クローン病は, 食事療法と薬物療法が主体である.
(2) 誤 クローン病の薬物療法には, ステロイド剤などを用いる.
(3) 正 クローン病では, ビタミンB12吸収部位である回腸に疾患があると巨赤芽球性貧血を起こす.
(4) 誤 過敏性腸症候群では, 腸の蠕動運動は亢進する.
(5) 誤 過敏性腸症候群では, 低脂肪食とする.
15=(1)
(1) 正 過敏性腸症候群では下痢や便秘を認めるが, 特に高齢者では便秘を認める例が多い.
(2) 誤 器質的病変が見られない過敏性腸症候群では, 中心静脈栄養法を選択することはほとんどない.
(3) 誤 たんぱく漏出性胃腸症では, 対処療法として低脂肪・高たんぱく質食を用いることがある.
(4) 誤 たんぱく漏出性胃腸症では, 対処療法として低脂肪・高たんぱく質食を用いることがある.
(5) 誤 大腸憩室症は無症状の場合が多いが, 便秘や下痢, 腹痛などの症状がみられる場合もある.
16=(4)
(1) 誤 単純性便秘では, 食物繊維と水分, 乳酸菌飲料の摂取を推奨する.
(2) 誤 弛緩性便秘では, 腸管の蠕動運動が低下しているので高食物繊維食とする.
(3) 誤 痙攣性便秘症では低脂肪食とし, 食物繊維の摂取を控える.
(4) 正 下痢とは, 糞便中の水分量が増加した状態を言う.
(5) 誤 回数に関係なく, 糞便中の水分量が増加した状態を下痢という.
17=(2)
(1) 誤 下痢がある場合, 十分な水分補給を行う.
(2) 正 長期の下痢では, 電解質異常を伴うため, 電解質を含む水分補給が必要である.
(3) 誤 下痢による腸液喪失では, 大腸内のカリウムが大量に喪失するため低カリウム血症がみられる.
(4) 誤 高脂肪食は下痢を悪化させるので, 下痢では低脂肪食 (脂質エネルギー比 15~20%) とする.
(5) 誤 慢性下痢症では, 発酵しやすい食品や脂質の多い食品は制限する.
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次回は, 「9 疾患・病態別栄養ケア・マネジメント」 の 「C 消化器疾患 (h 肝炎 ~ l 膵炎)」 の穴埋め問題と正文集です.