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管理栄養士国試のための基礎栄養学と生化学

管理栄養士国家試験のための基礎栄養学や生化学について, 勉強していきましょう.

人体 28-06

2013年05月12日 | 日記
「2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能」 のうち 「C 脂質の構造・機能」 と 「D 核酸の構造・機能」 の練習問題と解答・解説です.

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2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能 C 脂質の構造・機能 6問 問題
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1 脂質の分類に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) トリアシルグリセロールやジアシルグリセロールは, 複合脂質である.
(2) 脂肪酸は, 単純脂質である.
(3) コレステロールエステルは, 複合脂質である.
(4) スフィンゴミエリンは, 複合脂質である.
(5) ホスファチジルイノシトールは, 誘導脂質である.

2 トリアシルグリセロールおよび脂肪酸に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) トリアシルグリセロールは, グリセロール3分子と脂肪酸1分子のエステルである.
(2) ステアリン酸は, 人体内で合成可能な脂肪酸である.
(3) 不飽和脂肪酸にはトランス型とシス型があり, 自然界の不飽和脂肪酸はトランス型が多い.
(4) トランス脂肪酸は, 血清LDL-コレステロール値を低下させる.
(5) 不飽和脂肪酸含量の多い脂肪は, 融点が高く, 常温において液体である.

3 不飽和脂肪酸に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) オレイン酸は, n-6 系の一価不飽和脂肪酸である.
(2) オレイン酸は, 人体内で合成できない.
(3) エイコサペンタエン酸 (EPA) は, n-6 系多価不飽和脂胞酸である.
(4) α-リノレン酸は, 人体内で合成可能な脂肪酸である.
(5) 魚油には, EPA, DHAなどの n-3 系の脂肪酸が多く含まれている.

4 不飽和脂肪酸に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 魚油中のEPAやDHAは一価不飽和脂肪酸なので, 酸化されにくい.
(2) エイコサペンタエン酸は, 炭素数20の飽和脂肪酸である.
(3) リノール酸は, 人体内で合成可能な脂肪酸である.
(4) アラキドン酸は, 一価不飽和脂肪酸である.
(5) 必須脂肪酸には, 飽和脂肪酸, 一価不飽和脂肪酸, 多価不飽和脂肪酸がそれぞれ一種類ずつある.

5 コレステロールとリン脂質に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) コレステロールエステルは, コール酸とグリセロールのエステルである.
(2) ステロイド骨格をもつ物質を総称して, コレステロールという.
(3) 胆汁酸は, ステロイドである.
(4) リン脂質は, 両性電解質である.
(5) スフィンゴミエリンは, 神経組織には存在しない.

6 リン脂質に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) ホスファチジルコリンは, 親水性物質である.
(2) ホスファチジルコリンは, セリンをもつ.
(3) ホスファチジルコリンの合成には, エネルギー源としてCTPが用いられる.
(4) セレブロシドはリン脂質の一種で, 筋肉細胞膜に含まれる複合脂質の主成分である.
(5) セラミドは, アポたんぱく質である.

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2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能 C 脂質の構造・機能 6問 解答と解説
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1=(4)
(1) 誤 トリアシルグリセロールやジアシルグリセロールは, 単純脂質である.
(2) 誤 脂肪酸は, 誘導脂質である.
(3) 誤 コレステロールエステルは, 単純脂質である.
(4) 正 スフィンゴミエリンは, 複合脂質である.
(5) 誤 ホスファチジルイノシトールは, 複合脂質である.

2=(2)
(1) 誤 トリアシルグリセロールは, グリセロール1分子と脂肪酸3分子のエステルである.
(2) 正 パルミチン酸, ステアリン酸, ミリスチン酸は, 人体内で合成可能な飽和脂肪酸である.
(3) 誤 不飽和脂肪酸にはトランス型とシス型があり, 自然界の不飽和脂肪酸はシス型が多い.
(4) 誤 トランス脂肪酸は, 血清LDL-コレステロール値を上昇させる.
(5) 誤 不飽和脂肪酸は融点が低く, 常温において液体である.

3=(5)
(1) 誤 オレイン酸は, n-9 系の一価不飽和脂肪酸である.
(2) 誤 オレイン酸は, 人体内で合成可能である. 滑面小胞体で, ステアリン酸の不飽和化反応によって合成される.
(3) 誤 エイコサペンタエン酸 (EPA) は, n-3 系多価不飽和脂胞酸である.
(4) 誤 α-リノレン酸は, 人体内で合成できない n-3 系多価不飽和脂肪酸である.
(5) 正 魚油には, EPA, DHAなどの n-3 系の脂肪酸が多く含まれている.

4=(2)
(1) 誤 魚油中のEPAやDHAは多価不飽和脂肪酸なので, 酸化されやすい.
(2) 正 n-3 系のエイコサペンタエン酸と n-6 系のアラキドン酸は, 炭素数20の不飽和脂肪酸である.
(3) 誤 リノール酸は, 人体内で合成できない n-6 系多価不飽和脂肪酸である.
(4) 誤 アラキドン酸は, n-6 系多価不飽和脂肪酸である.
(5) 誤 必須脂肪酸は, すべて多価不飽和脂肪酸である.

5=(3)
(1) 誤 コレステロールエステルは, コレステロールと脂肪酸のエステルである.
(2) 誤 ステロイド骨格をもつ物質を総称して, ステロイドという.
(3) 正 コール酸, デオキシコール酸などの胆汁酸は, ステロイドである.
(4) 誤 リン脂質は, 両親媒性物質である.
(5) 誤 スフィンゴミエリンは, 脳神経細胞に多く存在する.

6=(3)
(1) 誤 リン脂質は, 両親媒性物質である.
(2) 誤 生体膜の構成成分であるホスファチジルコリンは, グリセロール, 2分子の脂肪酸, リン酸, コリンからなる.
(3) 正 ホスファチジルコリンの合成には, エネルギー源としてCTPが用いられる.
(4) 誤 スフィンゴミエリンやセレブロシドは, 脳神経細胞に多く存在する.
(5) 誤 スフィンゴシンと脂肪酸が結合したものをセラミドという.

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2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能 D 核酸の構造・機能 14問 問題
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1 DNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 遺伝子のうち, 遺伝情報をもつ部分をDNAという.
(2) DNAは, 核内に存在して遺伝子の役割を果たす.
(3) DNAは, ピリミジン塩基を含まない.
(4) 核酸に含まれる塩基の種類は, DNA, RNAともにA, T, G, Cである.
(5) 2本鎖DNAの相補的塩基対は, 共有結合により形成される.

2 DNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) DNAに含まれる塩基にはウラシルがあり, RNAに含まれる塩基にはチミンがある.
(2) DNAやRNAでは, リン酸によるホスホジエステル結合でヌクレオチドが連結されている.
(3) 核内のDNAは環状二本鎖である.
(4) mRNA (伝令RNA) は, テロメアをもつ.
(5) テロメアは, 細胞分裂にしたがって長くなる.

3 DNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) ミトコンドリア内のDNAは, 線状一重鎖である.
(2) DNA分子中のチミンに対応する相補的塩基は, アラニンである.
(3) cDNAには, エキソン (エクソン) が含まれている.
(4) rRNA (リボソームRNA) は, プロモーター領域を持つ.
(5) 細胞周期を通して, DNA量は変化しない.

4 RNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) mRNAは, 核膜をエキソサイトーシスで通過する.
(2) RNAを構成するピリミジン塩基は, シトシンとウラシルである.
(3) RNAにおいて, アデニンと相補的塩基対を形成するのはチミンである.
(4) 細胞内のRNAで量が最も少ないのは, リボソームRNA (rRNA) である.
(5) 転移RNA (tRNA) は, 核内からたんぱく質のアミノ酸配列順序に関する情報を運び出す.

5 RNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 成熟mRNA (伝令RNA) で遺伝情報を含む部分は, イントロンである.
(2) イントロンは開始コドンをもつ.
(3) DNAが制限酵素で切断される過程は, スプライシングと呼ばれる.
(4) mRNAは, アンチコドンをもつ.
(5) 伝令RNA (mRNA) は, 二重らせんを形成することがある.

6 RNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) アミノ酸をコードするコドンは, 20種類ある.
(2) 開始コドンに対応するアミノ酸は, メチオニンである.
(3) 終止コドンに対応するアミノ酸は, トリプトファンである.
(4) 分枝アミノ酸は, それぞれ1つのコドンによって指定される.
(5) ヒドロキシプロリンに対応するコドンが存在する.

7 RNAに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) tRNA (転移RNA) の化学構造中には, リン酸は含まれない.
(2) リボソームRNA (rRNA) は, アミノ酸を結合することができるRNAである.
(3) tRNA (転移RNA) は, アンチコドンをもつ.
(4) アミノ酸のtRNAへの結合には, エネルギー源としてUTPが用いられる.
(5) rRNA (リボソームRNA) はエキソン (エクソン) をもつ.

8 遺伝子と染色体に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) たんぱく質の一次構造に関する情報は, 細胞核内にDNAのアミノ酸配列として保存されている.
(2) たんぱく質をコードするDNAは, 全ゲノムの 20% ほどである.
(3) 遺伝子変異の中には, 一塩基多型 (SNP) がある.
(4) ヒストンは, 核小体 (仁) で合成される.
(5) クロマチンには, たんぱく質は含まれない.

9 プリン塩基の代謝に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) プリン塩基の合成には, グリシン, アスパラギン, グルタミン酸が必要である.
(2) プリンヌクレオチドの構成要素であるリボースは, クエン酸サイクルを経て合成される.
(3) プリンヌクレオチド合成には, 葉酸は関与していない.
(4) 摂取したプリン体は, 体内で尿酸にまで代謝されることはない.
(5) プリンヌクレオチド合成経路には, 既存のプリン塩基が利用される経路とされない経路がある.

10 プリン塩基の代謝に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 最初に合成されるプリンヌクレオチドは, UMPである.
(2) AMPからIMPが合成される.
(3) プリンヌクレオチドは, ピリミジンヌクレオチドの前駆体である.
(4) キサンチンは, プリン塩基の代謝産物である.
(5) 尿素は, プリン塩基の代謝物である.

11 ピリミジン塩基の代謝に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) グリシンは, ピリミジンヌクレオチド合成の材料の1つである.
(2) オロト酸は, ピリミジンヌクレオチド合成の中間体である.
(3) ピリミジンヌクレオチドの塩基部分の最終代謝産物は, 尿酸である.
(4) シトシンおよびウラシルは, アンモニアを放出した後, スクシニルCoAとなって代謝される.
(5) チミンは, アンモニアを放出した後, アセチルCoAとなって代謝される.

12 ヌクレオチドに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) ヌクレオシド (nucleoside) は, リン酸をもつ.
(2) アデニンとシトシンは, 相補的塩基対を形成する.
(3) アデニンは生体内で合成できないので, 食品から摂取しなければならない.
(4) ヌクレオチドdTTPは, デオキシチミジントリオースの略号である.
(5) ポリヌクレオチドは, 糖とリン酸分子が交互に結合した構造をもつ.

13 遺伝子操作と遺伝子解析に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 組み換えDNA (recombinant DNA) 技術により, アルドステロンが生産されている.
(2) DNAリガーゼは, DNA中の特定塩基配列を切断する.
(3) 制限酵素は, DNA断片を結合させるための 「のり」 として機能する.
(4) DNAと伝令RNA (mRNA) の塩基対形成を, DNAの変性と呼ぶ.
(5) ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法には, DNAポリメラーゼが用いられる.

14 転写と翻訳に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 転写は, DNAポリメラーゼによって触媒される.
(2) 翻訳は, DNAを鋳型とするtRNA合成の過程である.
(3) tRNAとアミノ酸が結合してアミノアシルtRNAを形成するときには, ATPのエネルギーが使われる.
(4) アミノアシルtRNAがmRNAに結合してペプチド結合を形成するときには, CTPのエネルギーが使われる.
(5) γ-カルボキシグルタミン酸は, 活性型ビタミンD依存性の翻訳後修飾により合成される.

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2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能 D 核酸の構造・機能 14問 解答と解説
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1=(2)
(1) 誤 DNAのうち, 遺伝情報をもつ部分を遺伝子という.
(2) 正 DNAは, 核内に存在して遺伝子の役割を果たす.
(3) 誤 DNAは, プリン塩基, ピリミジン塩基, デオキシリボース, リン酸を含んでいる.
(4) 誤 核酸に含まれる塩基の種類は, DNAではA, T, G, C, RNAではA, U, G, Cである.
(5) 誤 DNAの相補的二本鎖 (二重らせん構造) を維持する結合は, 塩基間に形成された水素結合である.

2=(2)
(1) 誤 DNAに含まれる塩基にはチミンがあり, RNAに含まれる塩基にはウラシルがある.
(2) 正 DNAやRNAでは, リン酸によるホスホジエステル結合でヌクレオチドが連結されている.
(3) 誤 核内のDNAは線状二本鎖である.
(4) 誤 核内のDNAは, テロメアをもつ.
(5) 誤 テロメアは, 細胞分裂にしたがって短くなる.

3=(3)
(1) 誤 ミトコンドリア内のDNAは環状二本鎖で, テロメアをもたない.
(2) 誤 DNA分子中のチミンに対応する相補的塩基は, アデニンである.
(3) 正 mRNAをもとに逆転写したcDNAにも, エキソン (エクソン) が含まれている.
(4) 誤 DNAは, プロモーター領域を持つ.
(5) 誤 細胞周期のS期には, DNA量が2倍になる.

4=(2)
(1) 誤 核内でDNAから転写されたRNAは, 核膜孔を通って細胞質に出る.
(2) 正 RNAを構成するプリン塩基はアデニンとグアニン, ピリミジン塩基は, シトシンとウラシルである.
(3) 誤 RNAにおいて, アデニンとウラシルが相補的塩基対を形成する.
(4) 誤 細胞内のRNAで量が最も少ないのは, 伝令RNA (mRNA) である.
(5) 誤 伝令RNA (mRNA) は, 核内からたんぱく質のアミノ酸配列順序に関する情報を運び出す.

5=(5)
(1) 誤 成熟mRNA (伝令RNA) で遺伝情報を含む部分は, エキソンである.
(2) 誤 エキソンは, 開始コドンをもつ.
(3) 誤 mRNA前駆体 (hnRNA) からのイントロンの除去, エキソンの連結等をスプライシングという.
(4) 誤 mRNAを構成しているヌクレオチドの塩基は, 3個の配列 (コドン) が1つのアミノ酸と対応している.
(5) 正 伝令RNA (mRNA) は原則として一本鎖であるが, 二重らせんを形成することもある.

6=(2)
(1) 誤 アミノ酸をコードするコドンは開始コドンを含めて61通り存在し, 他に終止コドンが3通り存在する.
(2) 正 メチオニンのコドンであるAUGは, 開始コドンである.
(3) 誤 終止コドンには対応するアミノ酸とtRNAがなく, 最終産物であるたんぱく質の生合成を停止させる.
(4) 誤 各アミノ酸に対応するコドンは, 1~6種類存在する.
(5) 誤 翻訳後修飾によって生成するヒドロキシプロリン, ヒドロキシリジン, γ-カルボキシグルタミン酸のコドンは存在しない.

7=(3)
(1) 誤 tRNA (転移RNA) の化学構造中には, リン酸が含まれている.
(2) 誤 転移RNA (tRNA) は, 対応するアミノ酸と結合して合成途中のペプチド鎮のC末端に引渡す.
(3) 正 tRNA (転移RNA) は, アンチコドンをもつ.
(4) 誤 アミノ酸のtRNAへの結合には, エネルギー源としてATPが用いられる.
(5) 誤 rRNA (リボソームRNA) はたんぱく質のアミノ酸配列順序に関する情報をもたないので, エキソン (エクソン) をもたない.

8=(3)
(1) 誤 たんぱく質の一次構造に関する情報は, 細胞核内にDNAまたはRNAの塩基配列として保存されている.
(2) 誤 たんぱく質をコードするDNAは, 全ゲノムの 3~5% ほどである.
(3) 正 遺伝子変異の中には, 一塩基多型 (SNP) がある.
(4) 誤 ヒストンは, リボソームで合成された後, 核膜孔を通って核内に運ばれる.
(5) 誤 塩基性たんぱく質であるヒストンにDNAが巻きついた構造をクロマチンという.

9=(5)
(1) 誤 プリン塩基 (アデニン, グアニン) の合成には, グルタミン, グリシン, アスパラギン酸が必要である.
(2) 誤 プリンヌクレオチドの構成要素であるリボースは, ペントースリン酸回路を経て合成される.
(3) 誤 プリンヌクレオチド合成には, テトラヒドロ葉酸が関与している.
(4) 誤 食品に含まれるプリン塩基は, 生体内でのプリンヌクレオチド合成に利用されたり, 尿酸にまで代謝されたりする.
(5) 正 プリンヌクレオチドの合成には, 再利用経路 (サルベージ経路) も使われる.

10=(4)
(1) 誤 最初に合成されるプリンヌクレオチドはIMPであり, これがAMPやGMPに変換される.
(2) 誤 IMPからAMPが合成される.
(3) 誤 プリンヌクレオチドは, ピリミジンヌクレオチドの前駆体ではない.
(4) 正 キサンチンは, プリン塩基の代謝産物である.
(5) 誤 プリンヌクレオチドの塩基部分は, 尿酸となる.

11=(2)
(1) 誤 ピリミジン塩基 (チミン, シトシン, ウラシル) の合成には, グルタミン, アスパラギン酸が必要である.
(2) 正 オロト酸は, ピリミジンヌクレオチド合成の中間体である.
(3) 誤 ピリミジンヌクレオチドの塩基部分は, アンモニアと二酸化炭素となる.
(4) 誤 シトシンおよびウラシルは, アンモニアを放出した後, アセチルCoAとなって代謝される.
(5) 誤 チミンは, アンモニアを放出した後, スクシニルCoAとなって代謝される.

12=(5)
(1) 誤 塩基とペントースとの縮合体をヌクレオシドと呼び, ヌクレオシドにリン酸が結合したものをヌクレオチドと呼ぶ.
(2) 誤 アデニンとチミンまたはウラシル, グアニンとシトシンは, 相補的塩基対を形成する.
(3) 誤 ヌクレオチドや, その材料の塩基や五炭糖などは体内で合成することができるので, 食物から摂取しなくてもよい.
(4) 誤 ヌクレオチドdTTPは, デオキシチミジルトリリン酸の略号である.
(5) 正 ポリヌクレオチドは, 糖とリン酸分子が交互にホスホジエステル結合によって結合した構造をもつ.

13=(5)
(1) 誤 組み換えDNA (recombinant DNA) 技術により, インスリンが生産されている.
(2) 誤 DNAリガーゼは, DNA断片を結合させるための 「のり」 として機能する.
(3) 誤 制限酵素は, DNA中の特定塩基配列を切断する.
(4) 誤 DNAの二重らせん構造を形成する水素結合が熱などによって破壊されることを, DNAの変性と呼ぶ.
(5) 正 ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法には, DNAポリメラーゼが用いられる.

14=(3)
(1) 誤 RNAポリメラーゼによって, DNAからmRNA (伝令RNA) への情報の伝達 (転写) が行われる.
(2) 誤 翻訳は, mRNAの塩基配列に基づくたんぱく質合成の過程である.
(3) 正 tRNAとアミノ酸が結合してアミノアシルtRNAを形成するときには, ATPのエネルギーが使われる.
(4) 誤 アミノアシルtRNAがmRNAに結合してペプチド結合を形成するときには, GTPのエネルギーが使われる.
(5) 誤 プロトロンビンの構成アミノ酸であるγ-カルボキシグルタミン酸は, ビタミンK依存性の翻訳後修飾により合成される.

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次回は, 「3 生体エネルギーと代謝」 の穴埋め問題と正文集です.

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