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管理栄養士国試のための基礎栄養学と生化学

管理栄養士国家試験のための基礎栄養学や生化学について, 勉強していきましょう.

生化学 26-3

2011年09月03日 | 日記
「2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能」 の 「B 糖質の構造・機能」 です。

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B 糖質の構造・機能 a 単糖類

○○○ 単糖類の炭素数は, 最大7個である.
◎○○ アルドースはアルデヒド基をもち, ケトースはケトン基をもつ.
◎◎◎ ジヒドロキシアセトンは, トリオース (三炭糖) である.
◎◎◎ ガラクトースは, 六炭糖のアルドースである.
◎○○ 糖質はD型とL型に区別され, 天然の糖質はD型が多い.
○○○ グルコースは, アノマー製水酸基の方向でα型とβ型に区別される.
○○○ グルコースは, 水溶液中ではα型と直鎖型とβ型の平衡混合物となっている.
◎○○ グルコースを還元すると, 1位のカルボニル基がヒドロキシ基に変わり, 糖アルコールのソルビトールになる.
◎◎◎ グルコースの6位の水酸基を酸化すると, 抱合に利用されるグルクロン酸となる.
○○○ ガラクトサミンは, アミノ基とガラクトースが結合したものである.
△△△ グルコースの1位のカルボニル基が還元されたソルビトールは, 還元性をもたない.
△△△ グルコースの1位のカルボニル基が酸化されたグルコン酸は, 還元性をもたない.
△△△ グルコースの6位の水酸基が酸化されたグルクロン酸は, 還元性をもつ.
△△△ グルコースの2位の水酸基がアミノ基と置換したグルコサミンは, 還元性をもつ.
○○○ グルコースは, 親水性分子である
◎◎◎ β-D-リボースとβ-D-2-デオキシリボースは五炭糖 (ペントース) で, 核酸の成分である.
○○○ デオキシリボースは, リボースから酵素1原子が除去されたものである.
◎◎◎ リボースは核酸の構成成分であると同時に, ATPやNADの構成成分でもある.

B 糖質の構造・機能 b 二糖類

◎◎◎ マルトースは, 二分子のα-グルコースが α-1,4-グリコシド結合によって縮合した二糖類で, 還元性をもつ.
◎◎○ スクロースはグルコースにフルクトースが α-1,β-2-グリコシド結合した二糖類で, 還元性をもたない.
◎◎◎ ラクトースは, α-D-グルコースとβ-D-ガラクトースが β-1,4-グリコシド結合した二糖類で, 還元性をもつ.
△△△ トレハロースは, 2分子のグルコースが α-1,α-1-グリコシド結合した二糖類で, 還元性をもたない.

B 糖質の構造・機能 c 多糖類

◎○○ グリコーゲンは, 動物における糖質の体内貯蔵形態である.
◎◎◎ グリコーゲンは, グルコースがα-1,4結合あるいはα-1,6結合した高分子化合物である.
◎◎◎ グリコーゲンの分枝は, α-1,6 結合によるものである.
○○○ グリコーゲンのα-1,6 結合を切断する酵素は, 脱分枝酵素とも呼ばれる.
◎◎○ アミロースは, グルコースが α-1,4 結合で重合した直鎖型の多糖類である.
◎◎◎ アミロペクチンはグルコースが重合した多糖類で, α-1,6 結合による枝分れを持っている.
◎◎◎ セルロースは, β-グルコースが β-1,4 結合で脱水縮合してできた多糖類である.
◎○○ アセチルグルコサミンは, 糖脂質や糖たんぱく質の主要な構成分である.
◎○○ グリコサミノグリカン (ヒアルロン酸, へパリン, コンドロイチン硫酸) は二糖の繰返し構造を持ち, 全て窒素を含む.
○○○ グリコサミノグリカンのうち, ヒアルロン酸は硫酸基をもたない.

B 糖質の構造・機能 d 複合糖質

○○○ 糖質はたんぱく質や脂質と複合体を形成して, 特有な機能の発現にも関与している.

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みなさんは自宅での勉強や模試で問題を解くとき、 ちゃんと鉛筆の先で文字を追いかけていますか?

目だけで文章を追っていると、 脳はキーワードを勝手につないで、 「思いこみ」 をしてしまうんですよ。

普段の勉強や模試では比較的冷静な皆さんも、 国試会場では気持ちがテンパってしまい、 頻繁にこの 「思いこみ」 に陥ってしまうのです。

たとえば、『視床下部から分泌されるレプチンは、 食欲を低下させ、 エネルギー消費を亢進させる』という誤文。

普段の勉強や模試では比較的冷静に『やだこれ、 最初から誤ってる』と気づく人も、 気持ちがテンパっている国試会場では、 目だけで問題文を追っていった結果、 脳は何度も勉強したキーワードである 「レプチン」、 「食欲を低下」、 「エネルギー消費を亢進」 だけを抽出し、 勝手に『レプチンは、 食欲を低下させ、 エネルギー消費を亢進させる』と構成してしまうのです。

そして、 脳にインプットされている『レプチンは、 食欲を低下させ、 エネルギー消費を亢進させる』と比較し、 『正解』と判断してしまいます。

前提条件である『視床下部から分泌される』が見えなくなってしまい、 間違いに気づかなくなってしまうのです。

毎年、 国試が終わった後に、 「何でこんな問題を間違えたんだろう!」 と頭をかかえている人が何人もいます。

こんなことにならないよう、 普段から、 問題を解くときには、 鉛筆の先で文字を追いかけながら読むクセをつけましょう。


次回は、 「2 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能」 の 「C 脂質の構造・機能」 です。

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