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管理栄養士国試のための基礎栄養学と生化学

管理栄養士国家試験のための基礎栄養学や生化学について, 勉強していきましょう.

基礎栄養学 26-22

2011年10月27日 | 日記
「5 糖質の栄養」 の問題です。

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5 糖質の栄養 問題 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

1 食後・食間期の糖質代謝に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 食後, 膵臓では, 上昇した血糖値を下降させるためにインスリン分泌が促進される.
(2) 血糖値は食後10~20分間で最高値に達し, 1時間後にはほぼ元のレベルに戻る.
(3) 食後のインスリン分泌の上昇により, 脳や肝臓へのグルコースの取り込みが増加する.
(4) インスリン分泌が高まった時には, 脂肪酸がエネルギー源となる.
(5) 食後は, 肝臓や筋肉ではグリコーゲンの合成や脂肪酸の分解が亢進する.

2 食後・食間期の糖質代謝に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 食後, 骨格筋では糖新生が抑制される.
(2) 糖質を多く含む食事を摂取すると, 肝臓でのケトン体の産生が亢進する.
(3) 血糖値が低下すると, インスリン分泌が亢進する.
(4) 空腹時でも, 血糖値はほぼ一定に維持されている.
(5) 血糖値が低い空腹時には, 血中遊離脂肪酸濃度も低くなる.

3 糖質代謝の臓器差に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 脳はグルコースを唯一のエネルギー源として利用し, 飢餓時には脂肪酸もエネルギー源として利用する.
(2) 脳は, ケトン体をエネルギー源として利用しない.
(3) 糖質を多く含む食事を摂取した後, 脳ではグルコースの利用が増大する.
(4) 赤血球は, グルコースを唯一のエネルギー源として利用する.
(5) 赤血球は, 解糖系でグルコースをアセチルCoAまで代謝する.

4 糖質代謝の臓器差に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 赤血球に取り込まれたグルコースは, 代謝されて水と二酸化炭素になる.
(2) 骨格筋は, グルコースや脂肪酸からエネルギーを得ることができるが, ケトン体からはエネルギーを得ることができない.
(3) 筋肉グリコーゲンは血糖から合成され, グルコース以外の糖からは直接合成されない.
(4) 脂肪細胞は, グルコースから脂肪酸を合成できない.
(5) 貯蔵グリコーゲン濃度は筋肉組織で高いが, 総量としては, 肝臓で多い.

5 糖質代謝の臓器差に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 糖質を過剰摂取し続けると, グリコーゲンの蓄積量が脂肪の蓄積量より多くなる.
(2) 肝および筋肉の貯蔵グリコーゲンは, 運動時には消費されて低値となる.
(3) 飢餓時には, 糖新生が骨格筋で亢進する.
(4) 脳の重量は体重の 2% であるが, エネルギー消費量は体全体の 40% である.
(5) 精神活動が活発になると, 脳のエネルギー消費量が著しく増加する.

6 血糖とその調節に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 血清インスリン濃度は, 糖質負荷後2時間で最大値に達する.
(2) インスリンは, 骨格筋や脂肪組織でグルコース輸送体 (GLUT2) に作用し, グルコースの細胞膜透過を亢進させる.
(3) インスリンは, 筋肉や肝臓のグリコーゲン合成を促進する.
(4) インスリンは, 筋肉でのたんぱく質の分解を促進する.
(5) インスリンは, 脂肪組織の脂肪酸の合成を促進する.

7 血糖とその調節に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 血清インスリン濃度は, 糖質負荷から2時間後には負荷前の値に戻る.
(2) インスリン投与により, 脳内へのグルコースの取り込みが増加する.
(3) 肥満になるとインスリン抵抗性が低下し, 細胞へのグルコースの取り込みが促進される.
(4) 血糖指数は, グルコース, スクロース, デンプンなど消化吸収されやすい糖質では同じである.
(5) 多糖類 (糖質) を摂取した場合の血糖値の上昇は, グルコース摂取による上昇よりも大きい.

8 血糖とその調節に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 肝臓のグリコーゲン分解は, 門脈中のグルコース濃度の上昇によって促進される.
(2) 肝臓のグリコーゲン合成は, グルカゴンとアドレナリンによって促進される.
(3) 肝臓のグリコーゲン量は, 湿重量の約 0.5% 程度である.
(4) グルカゴンやアドレナリンは, 骨格筋グリコーゲン分解を促進して血糖値を高める.
(5) 血糖値が低下すると, 肝臓のグリコーゲンからグルコースが生成し, 血糖の維持に利用される.

9 血糖とその調節に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 骨格筋のグリコーゲンは, 最終的にグルコース-6-ホスファターゼによってグルコースとなる.
(2) 激しい運動時に肝臓内に生成した乳酸は筋肉に送られ, ピルビン酸を経て糖新生によってグルコースとなる.
(3) 筋肉のグリコーゲン量は, 湿重量の約 5% である.
(4) 筋肉のグリコーゲンの分解は, グルカゴンによって促進される.
(5) 筋肉に貯蔵されたグリコーゲンは, 筋肉のエネルギー源として利用される.

10 血糖とその調節に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 糖質の摂取量が多いと, 筋肉ではグリコーゲンの合成が亢進し, グリコーゲン含量が増加する.
(2) 糖質を多く含む食事を摂取した後, 筋肉では血液中へのアミノ酸の放出が増加する.
(3) 糖質を多く含む食事を摂取した後, 脂肪組織ではトリアシルグリセロールの分解が亢進する.
(4) 空腹時や飢餓時などでは, 甲状腺ホルモンによる筋肉たんぱく質の異化が亢進する.
(5) 飢餓時などでは, 筋肉たんぱく質の分解による分岐鎖アミノ酸が肝臓に送られ, 糖新生によってグルコースとなる.

11 糖質の栄養に関する記述である. 正しいのはどれか.
(1) 糖質や脂質からのエネルギー供給が少ないと, 同時に摂取したたんぱく質は体たんぱく質の合成に利用されやすい.
(2) 空腹時や飢餓時に肝グリコーゲンが枯渇すると, 脂肪 (脂肪酸) から糖新生が起こる.
(3) 糖質の摂取量が多くなると, ビタミンB1の必要量が増す.
(4) 過剰に摂取したグルコースは, 酸化分解されて二酸化炭素と水になる.
(5) 糖質は, DNAやRNAの構成成分となるが, アミノ酸や脂肪には変換されない.

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次回は 「5 糖質の栄養」 の解答と解説です。

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