要介護5の祖母の在宅介護記録。

要介護5の祖母を在宅介護している。在宅介護の記録。

祖母の認知機能。

2023-10-13 18:40:00 | 日記
10/12(木)

祖母:あみちゃん

病室に入っていくと、マスク越しの顔で少々誰だか分からなそうにするので、一瞬マスクをとって顔を見せると、祖母に認識してもらえる。名前もはっきりと覚えていてくれる。


しかし、手術後から私は祖母の異変にショックを受けた。祖母が急に認知症になったのか、色々と分からなくなってしまった。

そのなかでも特にショックを受けたのは、祖母が自分の名前、誕生日を言えなくなったことである。祖母の異変に気がついていたので、昨日、ホワイトボードに

私:おばあの名前は何ですか?

祖母:・・・。

私:ホワイトボードに苗字を書いた。

祖母:◯◯

私の心の声:苗字を書いたら言えた。少しホッとした。

私:誕生日はいつ?

祖母:・・・。

私:同じく書いて12月

祖母:◯日

私の心の声:言えた。


ほんの少し前までは、しっかりとしていたけれど、住所も昔住んでいた香川県の住所、一部の孫の名前など色々と忘れてしまったようだ。そして手術をしたことについて聞いてくるようになった。

祖母:何の手術をしたの?

私:脚の手術だよ。生きられるように(切断とは言えないから)足を切ったよ。成功したよ。大成功。

祖母:へぇーー!

こんな感じ。血栓が詰まっていたから手術をしてもらったよと何度も伝えているけれど、理解できていない。右脚の太もも半分から下を切断したことも気がついていない。しかし、祖母の方から「手術」という言葉が出てきたのは12日が初めてだった。この質問には母が内心ハラハラしたようだ。それは、脚を切断したことに気がついていないなら、ショックを受けるよりそのままの方がいいと思っているから。


メモ
ミトンがはずされていた。
・皮下輸液、栄養が1000→500に。
・酸素は0.5リットル
・安静時、車椅子可能、軟便でお尻がただれているなどのメモがあった。

帰り際
看護師にオムツの買い足しと、祖母の好物を持ってきて少しでも食べられたらとのお話があった。食事制限はないので、実行してみよう。ただ、手術後、何かを飲むと、その後激しく咳き込むようになった。


10/13(金)

あみちゃん、(お見舞いに来てくれて)嬉しい。

今日は私が一番乗り。祖母にゼリーを持ってきたよ、一緒に食べようと書いた。ゼリーは誤嚥を防ぐため果肉なしで緩く固めてあるもの。食べる時は上体を起こしたいので、祖母の脚の様子や痛み方を見ながら少しずつベッドを上げる。

祖母:ゼリーって何?

食いしん坊だった祖母がゼリーを忘れてしまったようだ。上体を起こして、ゼリーをスプーンで少し口に入れてみるが、食べ物が口に入って驚いていた。噛んで食べるということを少し忘れてしまったのだろうか。嚥下機能も落ちたのだろうか。食事の時間に合わせて面会に行ってみようと思う。



今、感じていること

ブロック注射と静脈麻酔でも手術すると、高齢だから認知機能に問題が生じるのだろうか。初めて知った。血栓が詰まって痛みに苦しんでいた時は、その兆候はなかった。ほぼ毎日、会いに行っているから、祖母の異変は誰よりもわかる。そして、今、私はまだショックを受けている渦中にいる。

特にこのケースでは、徐々にではなく、急に認知機能が悪化してしまったことが辛く、とても寂しい。手芸が得意で、何でもよく食べて、クイズ番組を楽しみに見ていた祖母はどこに。。。ダメだ、考えると涙で視界が悪くなる。


ちなみに、今朝、整形外科の執刀医から電話があった。脚の傷口の回復は良好とのこと。来週18日に抜糸をするそうだ。


*認知機能についてはまだ頭が追いつかずショックを受けていますが、激痛から解放するために全身状態が悪いなかでも手術を引き受けてくださったこと、感謝しています。
コメント
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