小原べに早生共選場  -GPhaseSP

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坂本龍一と藤枝守

2012-02-13 21:38:44 | 音楽

え?動画投稿はどうしたって?やだなあそんな焦んないでも・・・ 

ま、まあ別の曲も作り出してるからそっちの方先に上げるかもね。ただし、引越しが終わったらの話ですが。おい5.4畳てなんだよ。

 燕山さーーーん!俺だーーー!連絡してくれーーー!

 

さて、昨日はEテレで坂本龍一の特集をやっていましたね。

植物の活動電位を計測し、それを音階に当てはめて音楽にしていくという手法。

これ、昨日Twitterでもさんざん言ったし一部で話題にもなってましたが、やはり作曲家の藤枝守氏がライフワークとしている活動のコンセプトと根底が同じなんですよね。

それが番組内では一言も触れられていなかったために議論が・・・という話。

坂本龍一の作った結果は番組の最後でも放送されていたように、非常に彼らしい作品に仕上がっていて素晴らしく、また彼の作ったオリジナルの音楽の形にならされているのがはっきりわかる。

一方、藤枝守の作る音楽 -たとえば「植物文様」のようなアルバム- を聴くと、こちらも結果として聴きやすく美しい作品に仕上がってはいるけれど、その方向性は全く違うのが分かる。

藤枝の、サンプルの中から現れた旋律的な断片をちりばめて、淡く即興的でどこか実験的な印象を同時にもたらす音楽と異なり、坂本教授のほうは彼が得意とする旋法的な要素・コード断片を適用して即興的重奏に(あの番組内では)仕上げている。

つまり、教授はアイデアこそ新しいものではないけれど、既存の実験的手法を自家薬籠中の物にしたということなのです。

さらに言えば、この二人は原田力男氏主宰のコンサートで同時デビュー(by吉松隆)をはじめとして、接点がないわけはないはず。番組内では全く言及されていませんでしたが、その話しぶりから推測しても坂本龍一は藤枝守の行っていることを知っているとみて間違いない。

ということは結局、その存在のことを全くクローズアップしなかったEテレの構成に問題があったと思います。

まあ確かに今回のコンセプトは教授の行う新しい試みと自然保護、そして3.11からの願いを感覚的・感情的に前面に押し出すものであるからして、実験的手法の歴史などを理論的な方面から切り開くようなシーンは不要と考えたのでしょう。

ただ、私のような人間は、それでもあの誤解を招きかねない表現を避けて、はっきりと明記・明言しておいて欲しかったと思うのです。

せっかく、対談ではケージの説く「耳を開け」には触れていたことを放送したんだから、と。

まあ要は、松たか子には悪いけど音声抜きで最後の曲を全部聴かせろってことですよ。



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