2004年結成。東京在住のパンクバンド。呼び方は、「ふじろっきゅ かっこかり」。
結成当初からライブハウス、バンドマンからの評価は高く、音源末リリースながら銀杏BOYZのオープニングアクトに抜擢されるなどして大きな話題を集める。
解像度の高い日本語、印象的なメロディー、雑食性の高いサウンドが色濃く絡み合った高いバランス感覚の音楽性は、インディペンデントの枠を越えて広く支持を集める。これまでに「コワレル」(2011年)、「ニューユタカ」(2013年)と2枚のアルバムを発表。タワレコメンをはじめ、国内外で活躍する多種多様なジャンルのDJ、ミュージシャン、音楽雑誌などから高い評価を受ける。
また、ステージとフロアが混然一体、ごちゃ混ぜ状態となる祭りのようなライブに中毒者が続出。全国のD.I.Yかつコンセプチュアルなイベントやフェスに数多く出演すると共に、年に数度の自主イベントに於いては、各地の前衛的なローカリズムを積極的に取り入れるなどして、“東京と地方”、“地方と地方”のユタカな景色を繋ぐ役割もはじめている。パンクのエッセンスを継承しつつも、時代にフィットしたリアルな言葉、サウンド、皮膚感覚を頼りに新しくユタカな景色/形式を発明しつづけている
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今年の正月。東京の「光」にて、紹介されたフジロッ久(仮)のフロントマンのひとり。藤原さん。
去年の「たぬき音楽祭」前後からずっと、たぬきの動向を追ってくれていたみたいで、変な話、島根の人以上に島根の様々な出来事を知っていてくれていました(笑)
フジ久の音源をはじめて聴いたのは今年の3月。
東京で意気投合した勢いで島根に音源も聴かずに僕が弾き語りで呼ぶことになり、空港でサヨナラした後でした。
失礼な話。ライブをしてもらうアーティストのCDも持ってなかったのですが、直感としてこの人の音楽は間違いないと思っていたので、音源はあてにしてませんでした。
そして、弾き語り後に購入したアルバム「ニューユタカ」を空港で見送った後はじめて聴いて、なんで自分はこんな最高な音楽を聴き逃していたんだろうと相当後悔をしたのを覚えています。
考えてみれば、「誉」で開催している『大橋月桃ディスコ』は、藤原さんが来るということで、はじめたイベントなんですね。

誉行ってみたいんですよーって初めてお会いした時言われて、あの店と街の景色が一緒になったイベントしたいというヒントをもらった気がしています。
※現在、休止中。
フジ久のライブを初めて見た日の衝撃は、日記にできないぐらい喜びに満ちた体験でありました。
何故か見る前日から胸がざわついてて、翌日見るライブは何か違うっていう第六感が働いていました。
6月の京都。久しぶりの1人旅行。
不思議と何かとんでもない体験する時ってのは、決まって1人なんですよね。
当日は、所謂サーキットイベントという感じで、出演時間は1バンド20~30分。転換とリハの間が15分ぐらいのタイトな感じで、個人的に演奏時間や転換がタイトなイベントで良いライブをするアーティストってあまり見たことなかったのですが、この日のフジ久のライブは、転換・リハから他の出演者とは明らかに違う気持ちを携えて挑んでいることが伝わってきました。
経験上、リハーサルや転換のときからライブさながらにパッションを全開で伝えてくるようなバンドは、何かしでかすっていう体内蓄積データがあって、その日のライブは正にそんな夜でした。
それは、僕が20歳の頃にはじめてフジロックに行って、ルーキーステージでまだ名も知れてない三宅洋平と邂逅した時と同じ空気が不思議とそこにはありました。
はじめて三宅洋平率いるdogggystyleを見た時、生涯この日を越えるライブを体験することはないと直感したのですが、フジ久のライブは同じ危うさを持っていたし、それが他者に投げかけるメッセージではなく、自分自身に投げかける人生を懸けた遊びだという点が、この2組では良い意味で対極にあると感じました。
でも、必死に遊びを体現することって、結局メッセージだから同じことなのかもしれないですね。
※アルバトラスとフジ久の2マンとか絶対に面白いと思っています。(余談)
「子だぬき音楽祭」のブッキングを正式にしたいと思って出かけていたため、冷静な視点でどんなライブをするバンドか観たいと思い、やや後ろの方で最初は観ていたのですが、その時のリハーサルのエネルギーが凄すぎて、これは最前列でみないとすごい後悔をすると思って、最前列にダッシュしました。
そして、本番の1曲目が始まった時には、涙と汗が入り乱れて、体と心がおかしなことになっていました。
こんなバンドに、また出会うことができて心底嬉しかったのです。
そして2曲目。「アナーキーインザあらかわ」がはじまると、裕に3メートル以上ある照明台によじ登り、勢い余ってそこから特大ジャンプを決め、3曲目には骨折をしているフロントマン藤原さんがそこにはいました。
特大ジャンプや、骨折がすごいんではなくて、そこまで勝手にさせてしまうフジ久の音楽のエネルギーがとにかく凄い。
ライブの翌日、藤原さんに、「メンバー全員がフジ久であることにムキになっている」とメールで送ったのですが、その音、そのメンバーがそこに存在していたら必然とムキにならざるをなくなるし、オーディエンスもこのよくわからないエネルギーに対して全身全霊でムキになってしまうのはやっぱり、みんな大切な何かを心のどっかに持っているからなんだと思いました。
そのぐっしゃぐしゃなカオスな景色が嬉しくてまた泣きそうになりました。
フジ久のライブをみると死んでた細胞が蘇る。
何かしたくなる感じ。
それはアウトローに、何かを破壊したくなる感じじゃなくて、無償になにかをはじめたくなる感じ。嬉しくて叫びたくなる感じで、叫んでも叫んでも足りないくないの喜びがそこにはありました。
フジ久は、出逢って3ヶ月。藤原さんとも出逢って9ヶ月。
とても短い期間ですが、何故かすごく根源的なとこで、繋がっている人たちだと強く感じています。

そして、その周辺にはSEBASTIAN Xやヤングといったユタカなバンドが居て、曽我部さんや、小西さんがフェイバリットに挙げるなど、今の音楽日本地図の中心に自分達ですら気付かない間にいる存在なのだと僕は勝手に思っています。
彼らのライブは、「良かったね」、「最高だ」とか、そんな感想で終わらせてくれない音楽です。全身全霊で音楽して、新しいユタカなものを想像しながら、死ぬ気になって“あそぼう!”を体現しているバンドです。
そして、山陰初登場。
棚にCD音源すら並んでいない無名なバンドですが、あなたの人生ひっくり返すかもしれません!
10月19日(日・誰も想像できない程の晴れ)
そんな生きたバンドを体験しにみてはいかがでしょう?!
てめぇでつくる祭りごと。
とんでもねーことはじめっぞ!
日時:2014年10月19日(日)※雨天決行。荒天時は中止の場合あり
会場:大根島HOME野外特設ステージ
時間:開場:14:00 終了:20:00
料金:前売り:3500円/当日:4500円 ※高校生以下入場無料
主催:たぬき音楽祭実行委員
問合せ:http://www.tanuki-onsen.com/kodanuki/index.html
[LIVE]
曽我部恵一
フジロッ久(仮)
ワンダフルボーイズ
森山らきあ
[DJ]
NOEL & GALLAGHER
JULIE(from.リズムステップループス)
And more…
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子だぬき音楽祭デコレーション大作戦!参加者募集のお知らせ
『子だぬき音楽祭』ではステージ装飾のアイテムを一緒につくってくださる方を募集しています。こどもの図工の時間のようにたのしくわくわくする手作りステージで音楽祭をもりあげましょう♨
日程:8月31日(日)・9月14日(日)・9月21日(日)・9月23日(火・祝)・10月5日(日)
時間:各日13:00~17:00
場所:ネオ公民館「誉」 松江市白潟本町7内容
●上記の日程で開催していますので都合の良い日時にご参加ください