議会の在りかたを条例化
北海道 栗山町
5月18日、北海道・栗山町議会(定数18)は町民の意思をより的確に町政に反映させることを目的として、その具体的方策を盛り込んだ「議会基本条例」を全会一致で可決した。この条例は議会運営のための「会議規則」等とは一線を画す議会運営の最高規範。
この条例の大きなポイントは議会が請願および陳情を「町民による政策提案」として位置づけることをはっきりと示していること。
また、本会議における議員同士の討論や議員の質問に対する町長の反問を可能にするなど議会での活発な論議を促すほか、
・重要案件に対する各議員の態度を議会広報で公表すること、
・議員による年一回以上の政務調査費による活動状況報告の義務化、
・少なくとも年一回の町民に対する議会報告会(全議員出席)、
・議員と町民が自由に意見交換する「一般会議」の設置、
・傍聴者への資料配布や全町民が利用可能な議会資料室の設置
など抽象的でなく具体的な規定をこまかく定め、議会の透明性を高め審議内容と政策の水準を高めて町民が町政に対して自由に意見を交換し政策に参加できるように配慮された内容になっている。
栗山町は人口約一万四千五百人。同議会はこれまでもインターネットによる議会中継(H14年開始、18年より録画による時間外配信も開始)や議員全員による議会報告会など積極的に改革に取り組んできた。
この条例でさらに、これまでの議会・議員の在り方が大きく転換すると見られる。この記事を伝えた新聞記事でも、識者のコメントとして「議会の在り方を大きく変える」と積極的な評価。本紙もこの1年間議会を可能な限り傍聴してきたが、町民代表としての議会と町民、町と町民との距離は遠いと実感している。町民の請願を政策提案と位置づけるとか、議会報告会の開催義務付け、或いは町民主催の議会設置などは本町でも真剣に検討して欲しい。これを妨げる壁は何もないはず。また広報などでの重要法案に対する議員の態度公表は議会の透明性の上で絶対に必要だし、すぐにも実行可能な案ではないだろうか。ぜひとも具体的な作業の開始を提案したい。
リンク>栗山町ホームページ
北海道 栗山町
5月18日、北海道・栗山町議会(定数18)は町民の意思をより的確に町政に反映させることを目的として、その具体的方策を盛り込んだ「議会基本条例」を全会一致で可決した。この条例は議会運営のための「会議規則」等とは一線を画す議会運営の最高規範。
この条例の大きなポイントは議会が請願および陳情を「町民による政策提案」として位置づけることをはっきりと示していること。
また、本会議における議員同士の討論や議員の質問に対する町長の反問を可能にするなど議会での活発な論議を促すほか、
・重要案件に対する各議員の態度を議会広報で公表すること、
・議員による年一回以上の政務調査費による活動状況報告の義務化、
・少なくとも年一回の町民に対する議会報告会(全議員出席)、
・議員と町民が自由に意見交換する「一般会議」の設置、
・傍聴者への資料配布や全町民が利用可能な議会資料室の設置
など抽象的でなく具体的な規定をこまかく定め、議会の透明性を高め審議内容と政策の水準を高めて町民が町政に対して自由に意見を交換し政策に参加できるように配慮された内容になっている。
栗山町は人口約一万四千五百人。同議会はこれまでもインターネットによる議会中継(H14年開始、18年より録画による時間外配信も開始)や議員全員による議会報告会など積極的に改革に取り組んできた。
この条例でさらに、これまでの議会・議員の在り方が大きく転換すると見られる。この記事を伝えた新聞記事でも、識者のコメントとして「議会の在り方を大きく変える」と積極的な評価。本紙もこの1年間議会を可能な限り傍聴してきたが、町民代表としての議会と町民、町と町民との距離は遠いと実感している。町民の請願を政策提案と位置づけるとか、議会報告会の開催義務付け、或いは町民主催の議会設置などは本町でも真剣に検討して欲しい。これを妨げる壁は何もないはず。また広報などでの重要法案に対する議員の態度公表は議会の透明性の上で絶対に必要だし、すぐにも実行可能な案ではないだろうか。ぜひとも具体的な作業の開始を提案したい。
リンク>栗山町ホームページ