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宝田さんからの韓国だより

2022-01-20 23:59:00 | 全国会員
 ソウル在住の宝田さんから、新年の韓国だよりが届きましたので、紹介します。

◆ 韓国からアンニョンハセヨ(支部長韓国だより)

 昨年の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公渋沢栄一は、朝鮮半島の近代化にも多大の貢献をしています。今もその足跡を窺い知ることができるソウル中心街の2箇所について紹介します。

●朝鮮銀行(韓国銀行貨幣金融博物館)
南大門市場近くにある旧朝鮮銀行の建物は1912年に建設され、現在は中央銀行である韓国銀行の貨幣金融博物館となっています。
この博物館の中には「韓国最初の紙幣」が展示されており、その紙幣には渋沢栄一の肖像画が描かれています。発行元は、当時、釜山に支店を置いていた日本の第一銀行で、渋沢はそこの頭取でした。
渋沢は、それまで銅銭しかなく、紙幣発行の能力も技術もなかった韓国に初めて紙幣を流通させた人物なのです。
(後方の白いビルは現在の韓国銀行です。)

●京城駅(文化駅ソウル284)
 ソウル駅の旧駅舎は、1925年に京城駅として建てられ、2004年まで使用されました。現在は文化会館として生まれ変わり、文化駅ソウル284と称されています。
 渋沢は、韓国最初の鉄道であるソウルと仁川港を結ぶ「京仁鉄道」の建設にかかわっています。京仁鉄道は当初、米国人が敷設権を保有していたのですが資金不足に陥り、渋沢ら日本側が譲渡を受けて1899年に開通させました。更に彼は、ソウルと釜山を結ぶ「京釜鉄道会社」を立ち上げ1905年に開通させ、今日の韓国を支える大動脈の礎を築きました。渋沢は、まさに韓国鉄道の父なのです。

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