ソウル在住の宝田さんが隊友会熊野支部だよりに寄せた「韓国だより」を送って頂きましたので、紹介します。
◆韓国からアンニョンハセヨ(支部長韓国だより)
- 韓国人の「うどん屋さん」が本当の江戸時代を教えてくれる
ソウル市南東部に位置する江南区は、韓国随一の経済力と学歴が重視される地域です。そこに「きり山」といううどん屋があります。うどん屋と言っても寿司やカツ丼などもあり、様々な日本食が楽しめます。
昨年秋、この店を訪ねてみました。うどんが食べたいというだけでなく、オーナーに会って話を聞きたいという目的がありました。彼の経歴や出版物に興味があったからです。
彼の名はシン・サンモクといい、かつて韓国外交部(外務省)に勤務し、早稲田大学留学や在日韓国大使館勤務を通じて日本を熟知している人です。
下の写真は、彼が書いた江戸時代の歴史本ですが、目から鱗が落ちるとはこのことで、江戸時代の素晴らしさが満載されています。私の子供の頃は、江戸時代といえば、封建制度、鎖国、そして島原の乱、大塩平八郎の乱のような宗教や庶民を弾圧した暗黒時代だったかのように教えられてきましたが、この本には、江戸時代の真の姿を世界が見習うべきだと様々な分野について、詳細な調査分析を行った上で記述しています。是非、会員皆様にも読んでいただきたい良書です。また、日本が欧米列強の植民地にならなかったことや明治以降の急速な近代化をなしえた理由が、江戸時代にあったということが良く理解できる本だと思います。