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Arcam Books  古本漫画、中古CDまみれの日々

人間いつかは死ぬものです…だったら人生楽しみましょう!良い音楽・笑える漫画・いい女に囲まれて

かもめ食堂

2006年04月18日 | オススメ映画
邦画初のオールフィンランドロケで撮られた映画 かもめ食堂。
日本から最も近いヨーロッパの国フィンランドで一人「かもめ食堂」を営むサチエ(小林聡美)。
まったくお客さんの来ないかもめ食堂にある日、日本かぶれのフィンランド人青年トンミヒルトネンがやってきます。この出会いをきっかけに人が集まり出します。
目を閉じて地図に指指したところに行こうとフィンランドにやってきたミドリ(片桐はいり)、観光にやってきたが航空会社のミスで荷物が一向に届かないマサコ(もたいまさこ)。
フィンランドでなにやら訳アリの日本人女性三人が織り成す、普通の毎日。
吃驚するような出来事はなくても、とても豊かなその暮らしは生活を楽しむ大切な事を教えてくれる。

映画の中ではイッタラやアルテック、マリメッコなどなど使用されている北欧のインテリアも見所。DVDなら一時停止して何度も確認してしまいそうです。

パンフレットやグッズも可愛いものばかりなので映画館に急げ!! 山口D

かもめ食堂 公式HP


ホテルヴィーナス

2006年03月31日 | オススメ映画
恋人を交通事故で亡くした青年、自分のミスで患者を救えなかった医者そしてその恋人兼元看護婦、母親に置き去りにされた自称殺し屋、夢の為に夜な夜な麻薬をさばく花屋の娘などなど、行き場を無くしたのか、生き場を無くしたのかそういった人たちが自然と集まったホテル「ヴィーナス」。
お互いの素性は話さないのがここでの暗黙の了解。その為皆誰の本名も知らない。ここではあだ名で呼び合う。

山口

amazonで購入する

映画版 東京ゾンビ

2006年01月11日 | オススメ映画
見所は何といっても浅野忠信、相川翔両主演による本格的柔術でしょう。CGや特殊メイク、果ては「KILL BILL」ばりのアニメーション等、基本的には今風な作りとなっていますが、格闘シーンだけはそういった一切の小細工を排し、生身の人間で勝負する!という意気込みが感じられます。それにしてもエンドロールで「柔術指導 花くまゆうさく」と出た時にはさすがに笑いました…(彼はゾンビ役で出演もしてます)少し前にアーカム王子店でも特集していましたが、まだ未見の方は一度コミックから読んでみてはどうでしょうか?
永井

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takeshi's

2005年11月29日 | オススメ映画
最高傑作か それとも駄作か!?
シークレットゲストとして特別に招かれたベネチア国際映画祭では、賛否両論を巻き起こした北野監督最新作がいよいよロードショウ!売れない芸人時代の「たけし」と、ビッグスター「たけし」とが関り合って、螺旋状に沈んでいくストーリーは実に軽快で愉しい。衣装はキタノ映画にはもう欠かすことのできない山本耀司が担当。
愛人役の京野ことみの大胆な演技にも注目!傑作か駄作か、是非その目でたしかめて下さい。
もちろん私は最高傑作の方です

バイトの山口Dでした。
オフィシャルホームページ

スターウォーズ エピソード3

2005年06月05日 | オススメ映画
STAR WARS PREVIEW



7月9日についにシリーズ最終話となる「スターウォーズ エピソードⅢ シスの復讐」
が公開する。1977年に「エピソードⅣ」が公開して28年が経っている。

このエピソードⅢは、ずっと空白のままになっていた最大の謎が遂に解かれる。

シリーズすべてを見た人ならば、ずっと疑問になっていたであろういくつかの点が
解明される。

その謎というのは、なぜ、アナキンはダークサイドに堕ちたのか?なぜ、ジェダイは
死に絶えたのか?なぜ、共和国は壊滅したのか?なぜ、ルーク、レイアは離れ離れに
なったのか?

なぜ、3POとR2はアナキン、パドメ、ルーク、レイアのことを知らないのか
(エピソードⅣ以降を見ての疑問)?

パドメはどのようにして死んだのか?シスの最大の目的は?クローン大戦の真相は?

これらを取り巻く謎の謎。そして、エピソードⅠ.Ⅱで見ることのできなかった
ダース・ヴェイダーが遂に登場する。

このことだけでも公開が待ち遠しくなるのだ。

アメリカでは5月19日に公開した。平日公開ということもあって、働いている人の欠勤が
多数起こっているとのこと。これにともなう経済負担が日本円でいうと約600億という数字
が予測された。

初日公開で、来場した人、興行収入はエピソードⅡをはるかに上回る。これらだけでも、
どれだけ多くの人が、エピソードⅢの公開を待ちわびていたかがわかるというものだ。



公開前にあたって色んなスターウォーズ関連のグッズも発売されている。これは、
スターウォーズ・ファンからすれば、定価価格で手に入れるのがラスト・チャンスに
なるだろう。

エピソードⅢのキャラクターのフィギアやらダース・ヴェイダーのヴォイス・チェンジャー
マスク、amazon starwarsストア

エピソードⅡから4ヶ月後のストーリであるクローン大戦のアニメDVD。

この「クローン大戦」のアニメーションは、エピソードⅢへの架け橋的な作品である。


スター・ウォーズ史のなかで、「クローン大戦」とは、全宇宙を揺るがす大きな事件である。
しかし、映画ではその始まりと終わりだけである、過程が描かれていないのである。
つまり、このアニメーションはそのクローン大戦の中身を描いたものであり、
ジェダイ率いるクローン軍とシス率いる分離主義勢力との戦争の全貌である。
そして、エピソードⅢで登場するグリーヴァスの残虐性、ライトセーバーがどのように
作られるか、他のジェダイ・マスターの戦いぶり、強さがわかるのである。

しかも、スター・ウォーズらしさはちゃんと残っており、Vol.1とVol.2とで見事に
エピソードⅢへと繋がるのである。まさに必見。



そして何よりも目にひくのが、
「エピソードⅢシスの復讐」の原作本である。



「映画のことを知りたければ原作を読め」とよく言われるが、スター・ウォーズも
例外ではない。公開前に原作を読むというのは、初めての試みであるが、原作の
素晴らしさとは、映画の画面では伝わらないキャラクターの心情である。

この場面で、アナキンはこう思っていたことや、オビ=ワンがここまでアナキンのことを
想っていたことなど、心情、キャラクターの特性、アナキン・スカイウォーカーとは、
オビ=ワン・ケノービとはどういった人間だとか、この二人の友情がどれほどまでに
熱いか、二人がどのような冒険をしてきたかなどフィルムのなかで伝わらないことが
すべて伝わるのである。

そして、一番知りたかったこと、アナキンがダーク・サイドに堕ちたときの心情。それは、
大きな悲しみであり、思わず涙が出てきそうなぐらい悲しいものである。そして、
読み終えたときのエピソードⅣへと繋がる希望感。エピソードⅢでスター・ウォーズは
終わらないのだ。



エピソードⅢはこれまでのスター・ウォーズ・シリーズの中で一番悲しい物語である
ことは、予告ムービーでも伝わってくる。オビ=ワンとアナキンが対峙してるときに
オビ=ワンが「You were chosen one!!」(お前は選ばれし者だ!)とアナキンに
呼びかけているが、すでにダーク・サイドに堕ちたアナキンの耳に届いていない。
もっとも友情の熱い二人が戦っている光景を見ると胸が痛くなるほどだ。
そして、その誠実で母親想いのアナキンが同僚のジェダイを滅ぼすなど、
残虐的行為がでてくるのである。



スター・ウォーズ・シリーズでエピソードⅠが出会い、出発、エピソードⅡが成長、愛、
エピソードⅣが希望、旅立ち、エピソードⅤが試練、真実、エピソードⅥが勝利、終焉
ならばエピソードⅢは喪失、裏切り、犠牲、夢の死である。一つの国家の崩壊、
文明の終わりなどネガティブ要素しかでてこない大きな悲しみに満ちたエピソードⅢ、
もうすぐ、すべての真実が明らかになる。スター・ウォーズを生み出したジョージ・ルーカス
にとても感謝しながら、スター・ウォーズ・シリーズの中で悲しみと壮大なスケールを
併せ持つであろうエピソードⅢに大いに期待している。

ムービーレヴュー 『座頭市』 勝新太郎  

2005年03月01日 | オススメ映画
勝新太郎 『座頭市』


近年北野武によるリメイク版が国際的に注目されてましたが

本家本元の勝新版「座頭市」がいかにやばい(あらゆる意味で

のヤバさ含む)

映画だったか忘れられがちなのではないでしょうか。

北野武版があれだけのテンションで成立し得たのは、オリジナルの

鬼気迫る殺陣があったからだなんだよ、とこの際言い切ってしまいましょう。


なかでも勝新太郎最後の監督作、89年の『座頭市』は

真剣(!)を使った撮影中に事故が発生し、死者まで出してしまったと云う

いわく付きの作品。

しかしそのハチャメチャな方法論がある意味功を奏したのか、

作中に漂う迫力は半端なものではなく、

特に奥村雄大の陰影の濃い演技は恐怖すら感じさせる程。


勿論勝新太郎の立ち回りも、尋常じゃないスピード感に溢れ

迫力十分です。例えば、こんなシーン。




月の隠れた夜。

散々儲けた賭博場を後にし、座頭市は上機嫌に川辺の細い道を

ふらふらと歩いています。

片手には賭博場で手渡された提灯がぼんやりと点っているのですが

実はこの提灯、陰に潜む刺客達への目印なのです。


そもそも視力を失っている座頭市にとって、提灯など無用の長物。

手っ取り早く儲けを奪い返そうと、その按摩師に

根こそぎ金を持っていかれた博徒の頭が

仕掛けた罠だったわけです。


暗闇で数人の刺客に取り囲まれる座頭市。しかし彼は全く動じ

る様子もありません。

提灯をふっと息で吹き消し、

「どっからでもかかってきな」

こうボソッと呟くや否や抜いた刀が刺客達の額を真っ二つに。

彼等のほとんどは鞘から刀を抜く間もなく切り倒されてしまい

無残な姿を晒すことになります。


焦げ付くような緊張感を漂わせるこのエピソードは時間にして

ほんの数分のものですが、個人的には黒澤明の『用心棒』はラストの

決闘シーンに匹敵する名場面だと思っております。


人を殺めた男に安息の日々は訪れません。

暴力が暴力を呼び、心通わせた友人ですら自らの手で斬らねばならない

座頭市の業の深さが炸裂するクライマックスはまさに鳥肌モノ。


久し振りに観返した勝新太郎の『座頭市』、想像以上に凄まじい

妖気を放つ異色作である事を改めて実感した次第で御座います。




勝新版『座頭市』のDVD、ちなみに今月から高価買取DVDとなりますので

要チェーック!




オールドボーイ

2004年11月12日 | オススメ映画
*** 暴力のリリシズムとペーソス ***
 ***  『オールド・ボーイ』   ***
                 

http://k.c.combzmail.jp/t/y3ej/si0sn5xvr8qsx603

唐突ですが、サム・ペキンパーって映画監督知ってます?


有名なのは『ワイルド・バンチ』とか『ガルシアの首』

という作品なんですが、この方は徹底して暴力をリアル且つ

リリカルに表現する術に長けておりまして、

要約は難しいんですが、無益な殺し合いを

ひたすら痛々しく物悲しく描くのが天才的なんですね。

観客はその物悲しさに慄然とするわけなんですが。



で、『オールド・ボーイ』を観た感想は

アジアに第三のペキンパーが現れた!という

感嘆でした。第二はというと今やハリウッド監督の

仲間入りを果たしたジョン・ウーでしょうか。

で、今作でパク・チャヌクが新たに切り開いたのは

日本の漫画的リアリズムと韓国映画の根源的な

エネルギーの融合だったわけです。


映画に深く言及するのは作品の性質上控えますが

例えば、ほぼワンショットで繰り広げられる主人公オ・デスと

十数人のヤクザによる血みどろ格闘シーンは凄まじいの一言。

フィルターのかかった赤や青を強調するけれん味の強い色彩は

観客の深層意識にざらついた感覚を植付け、

ひたすら心拍数を上げます。


そんな暴力の応酬の最中で、オ・デスと

可憐な女性ミドとのささやかな恋が芽生えますが、

運命はそれすらも引き裂こうとするわけです。


ミドを演じるカン・へジョンの魅力が又素晴らしい。

兎に角可愛い!の一言ですな。


撮影、編集、脚本全てを含めてかなりの水準に

達しているといえるこの作品、食わず嫌いは

相当勿体無いです。観て損はないですよ。