Arcam Books  古本漫画、中古CDまみれの日々

人間いつかは死ぬものです…だったら人生楽しみましょう!良い音楽・笑える漫画・いい女に囲まれて

配送品伝票

2004年12月28日 | しゃちょう日記
この前、コミックセット商品で足らない巻数をブコフに注文したのが
届いた。

(こういう商品の注文しあいは結構ある。ブコフもうちとかたまに使うし。)

で、画像は届いたときの配送品伝票。

ドットインパクトに赤マジックで手書きの番線・・・

うちのレベルとおんなじやん!って思った。

ここなんか一日600~800個、月間18000個~24000個ぐらいは発送してるはずなので

このレベルで処理しきれるんだろうか?

うちなんかと使ってるプリンタの質もちゃうから逆に、いいプリンタとシステムなら

ドットインパクトでいけるんかも。

でもせめてサーマル紙じゃあないのかなあ・・・


こういう疑問がふつふつと湧くので一度倉庫見学してみたいなあ。



『田宮模型の仕事』

2004年12月26日 | オススメ文芸
花沢 健吾のコミック『ルサンチマン』 と

田宮俊作の『田宮模型の仕事』。

今週は少し欲張って両方紹介しようかな、なんて企んでいた2

冊なんですが、残念ながら前者の『ルサンチマン』、こんな

物悲しい絶望的な漫画を取り上げる勇気は今の私には御座い

ませんでした。 ううっ (つд`)


この作品については別の機会に熱く熱く語る予定ですので、

今しばらくお待ち下さい。

恐らく来週迄には喪われた私バイトMの勇気も

回復している筈ですので。



なので今週は『田宮模型の仕事』について、少々。



「田宮模型」と云う単語を聞くだけで、胸の奥で微かに何か

が高鳴るのを禁じ得ない、という人は結構居るんじゃないか

と思われますがどうなんでしょう。


実は私もその1人なんです。


ミニ四駆世代とは若干年齢は離れてるのですがそれでもやは

りTAMIYA★☆ロゴを見ると熱くなっちゃうんですよね。

3年間貯めたお年玉で初めて買ったラジコンの事は細部まで記

憶しております。

・・・・・かなりキモイ?

なんのこれしき。


で、今回紹介する『田宮模型の仕事』ですが、これは一言で

纏めるなら「社史」になるのかもしれません。それと同時

に、親父から引き継いだ小さな模型店を発展させた田宮俊作

氏の半自伝でもあります。


まず驚かされたのは

好きな事を仕事にするのがいかに大切であるか、それがどれ

だけ精神的に重要であるか、と云った実例が到る箇所にあっ

たことですね。

田宮俊作氏はまさにその幸運な例を体現している方で、

彼と彼の同僚達の「模型好きエネルギー」が、数々の工夫、

あるいは挑戦として形になってゆくわけです。


時には偏屈な金型職人達に認めて貰う為、朝方まで呑むのに

付き合い、時には戦車のディティールを把握する為に一触即

発のイスラエルまで実物を見に行ったりと、実態はさながら

冒険小説のよう。



当然のことながら上手く運ぶ仕事ばかりではありません。

しかし様々な「模型好きエネルギー」の持ち主が田宮氏の

前に現れ、彼を助けるのです。



最近個人的に「シンクロニシティ」(予定されていた偶然と

でも要約すべきか)という現象が気になっている処だったの

ですが、やはりそういった「共時性」という現象は存在する

のかもしれませんね。

そんな事もふと考えさせられました。



今回採り上げた『田宮模型の仕事』ですが、昔プラモに嵌っ

た方のみならずビジネスの指針を求めている方にもなんらか

の示唆がある、幅の広い本だと思います。一読をオススメ!




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花平バズーカ(永井豪、小池一夫)宙出版刊

2004年12月26日 | オススメ漫画
花平バズーカ(永井豪、小池一夫)宙出版刊



'79年6月からヤングジャンプで連載された小池一夫&永井豪コンビによる

エロティックコメディ。永らく絶版になってたこの作品、

宙出版からコンビニ本として復刻!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スポーツも勉強もだめな高校生山田花平。

ひょんなことから悪魔を呼び出してしまい

世の中の女の子だれとでもエッチができる

能力を身につける。

(指先がち○この形に変形してて、相手を指差すと指された相手は興奮して

エッチせずにはいられなくなる・・・男の理想!)

手に入れた能力と引き換えに家族を失い、SEXにまつわる善悪を学んでゆく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

たしかボクが幼稚園のころですね、連載は。

その頃すでに性に対して興味があってこの作品は

強烈に印象に残ってます。

同世代より上の人は今の「ふたりエッチ」と同じような感覚で

バイブル的存在だったんじゃないでしょうか?

女性の体っていう未知の存在を漫画っていう半ば空想世界から

学んでいく・・・

昔は今みたいにエロコンテンツが少なかったので、永井豪という作家は

デビルマンのような歴史的作品よりも、キューティーハニーやけっこう仮面など、

くだけた作品のほうが重宝したように思います。


ただ、原作が小池一夫だったとは覚えてなかったですが^^;


永井豪は男の直情的な欲望の理想形を漫画にしてるとこがありますね。

しかし、「誰とでもやれる!」というネタだけでここまで

全10巻も連載を引っ張れるとこもすごいです。



同種の作品で「気分はスーパータフ」(画:渡辺潤 作:木内 一雅 )という漫画もあります。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

主人公は世界で正常にエッチができるたった一人の男性になってしまう。

(女性は普通のまま、男性は主人公以外たしか勃たなくなってしまう。)

だから主人公は政府に保護され「種の保存」という重大な任務を負い

「どこでも誰とでもエッチができる免許」を手に入れるというもの。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この作品も男子の理想ですが、1巻完結ですもんね。



今読み返すと、「古臭さ」はあります。当然です25年も前の作品ですから。

しかし、根底にある性的欲望は今も昔も変わらないので

懐かしさも手伝い見ごたえ十分です。

永井豪のデビルマンに次ぐ名作(?)ですね。






続ノキア702NK

2004年12月25日 | しゃちょう日記
今日amazonからbluetooth対応USBスティックが届いた。

携帯とPCを無線でつなぐというもの、画像もスケジュールもアプリもなんもかもここからすべて同期化。

覚書さんとこ見まくりですがちょっとづつ攻略していく予定。

とりあえずこれでPCとの連携は取れそう。

んーほんとこの携帯は難しいけどおもろそう。




携帯かえたのだ

2004年12月20日 | しゃちょう日記
去年に買ったNECのTV付きの奴がとうとういかれてしまったので、
買い替え。

vodafone-3gのノキア製ストレート型に一目ぼれで
即購入。ポイント使って13800円也。

いろいろ操作感試してみましたが、あきません・・・・

特に真中のしょっちゅう使う「実行」ボタンみたいなとこが

押しにくいったらありゃーせん!

なんじゃーそりゃノキア!!

ってかやっぱ海外製の電化製品なんか

信じるほうが間違ってるなあ。

このノキアを考えると日本の家電ってすごいなって思う。

デザインはモテモテ間違いないんだけどなあ・・・




ちょっと修正・・・


どうもこの携帯はスマートフォンとしての使い方が正しいようで。普通の携帯として使うのでなくPCライクな使い方ができるそうな。

なんかちょっと使ってみようかなとか思ってたりして。

トラバ先を見るとなんか楽しそうに見えてきた!

いがらしみきお「sink」

2004年12月19日 | オススメ漫画
いがらしみきお 「sink」全2巻 竹書房刊


竹書房のWEBで連載されていたWEBコミック

「sink」の完結巻2巻がパッケージコミックで発売された。

この漫画4年間にわたりWEBにて連載され話題を読んだ作品。

1巻発売の時、当時のアルバイト、F井が興奮して皆に勧めまくってたの

が記憶にある。(結局だれも読まなかったが・・・)

完結したこともあって一気に読んでみた。

いがらしみきおって人の認識がまず

「ぼのぼの」

のイメージしかなかったので こんなMADホラーもかくのかー

ってのか感想。とにかく怖いです。

一人で自室で夜中読んでたのですが、ついつい背後に誰かいるんじゃない?ってな

イヤーな空気が立ち込めます。正直こんな感覚ひさしぶりかも。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
閑静な住宅街に住む山下一家。

大学の教授である父親の公一、専業主婦のアキコ、

文武両道かつ番長キャラな息子、駿。

平和な家庭と平和な町並み、

しかしどこかパラレルな匂いのする人と建物。

一家は微妙な違和感を感じつつも、平和に時を過ごしていた。



・殺人現場に居合わせた異常に首の長い女

・家の前に広がる宅地造成の工事現場に横たわる異常の量の多い石の山。

・バス停の前に散乱する異常に多いタバコの吸殻。

・異常に手の大学生。


何気ない風景の何気ないところで、いやな気分にさせられる。

この景色が徐々にエスカレートしていく・・・

ある日、息子が不良グループの一人三浦とのケンカのいざこざで

刺されてしまい入院する。

そのあたるから物語は転がり始めるが・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うん。見事にホラーです。その後ストーリーは

さらにマッドかつサイコに展開していくのですが

ネタばれなので多くを語りません。

ただ、

「この日常に溶け込む、微妙な嫌悪感」

ってのが、まだストーリが展開していない序盤にものすごい

恐怖感を与えています。


これはほんとに気持ち悪いホラーでした。ドススメにINです!


F井が騒いでたのが2年越しにわかりました(笑)

「sink」公式サイト


孤高のシンガー、ニーナ・シモン

2004年12月19日 | オススメ音楽
孤高のシンガー、ニーナ・シモン


数々のシンガーに愛された

ガーシュインの名曲『Summer Time』。

私の中でのベストカヴァーはつい最近までジャニス

ジョプリンのアルバム『チープスリル』に収録されていた

バージョンだったのですが、先日ニーナ・シモンを何気なく

聞いていて度肝を抜かれました。


彼女の『Summer Time』は

とても暗くて(基本的に悲しい歌なんすけどね)内省的で

聴覚を突き抜けて心臓に達してくるような、

まさにブルース。

こりゃ彼女を調べずにはおれん!



そんなわけで今回はニーナ・シモンの半生をさらっと紹介し

てみようかな、と。




アフリカ系移民の地位が相対的に低く、貧しい家庭がほとん

だった当時、彼女は教師の家庭に生まれました。


彼女の挑戦はハイスクールの頃から始まります。


毎日5時間(!)のピアノレッスンと猛勉強の末、名門ジュリ

アード音楽院に奨学生として入学、

徹底的にクラシックを学びます。しかしそれだけでは飽き足

らずさらに練習に励み、

カーティス音楽学校の奨学金試験に挑戦します。


しかし結果は不合格。

ここで彼女を情け容赦なく襲ったのは、

黒人への差別という現実でした。


これは飽くまで周囲の憶測に過ぎず又、きちんと

事実に対して検証がなされたわけでもないのですが

試験の成績以前に、人種差別的理由でカーティス音楽側に

圧力がかかったのではないか、ということなのです。


周囲の期待に答えられなかったニーナ・シモンは、

打ちのめされました。


後に彼女が公民権運動に積極的に関わったのは、

こういった経験があったからだ、とする説もあります。


しかしこんなことで彼女のキャリアは崩れませんでした。

個人的にレッスンを継続する為に始めたナイトクラブの

弾き語りのアルバイトで、

ブルーズ・ジャズ・クラシック渾然一体となった彼女のプ

レイは徐々に人々の話題を呼び始めるのです。


瞬く間にその界隈では有名人となってしまった彼女へ

レコードデビューの話がやってくるのに時間はかかりません

でした。

こうして彼女の強烈なブルーズ感覚が、世に知られるように

なったわけです。



以前から「この人の歌声はヤバすぎる!」とおっかな

びっくり、付かず離れずな処があったんですけど、

実際じっくり聞いてみれば様々な発見の連続。

今回色々調べたんですがニーナ・シモン、実際かなり

異才の人だったみたいですね。


この痛快な人生、様々な苦悩があったにせよ

ほんの少しの勇気を分けて貰ったような気がします。


スレプニア

2004年12月19日 | しゃちょう日記
このところ自宅のマシンがどうも調子が悪い。
HDDは相変わらず必要ないとこでガリガリ言ってるし、
よくハングアップする。この前メモリを1GBにしたけど
変わらず。(メーカ違いのメモリでさらにへんてこな感じになったような・・・)

とりあえずおかしくなりだしたあたりにインストしたブラウザ
スレプニアをアンインストしてみた。

これってIEのスキン(表面)だけ表示形態を変えただけだと思うので
あんま関係ないようだけど・・・

これでもだめならHDD換装かな。

やっぱSEAGATEのHDDが一番やなあ。

11月 マジ月報

2004年12月18日 | しゃちょう日記
11月は伸び悩み目標値クリアできず。
12月にはいってもここ数日極端に売上が悪い。
googleの広告をはずしてからか。
販売管理費が固定ベースでのびてしまい
第三四半期ごろから利益のでにくい体質に。
来年の最重要課題は在庫のコントロールにつきる。

楽天からの販売高もロケ管導入に伴い
出品を抑制しているので、売上が30万ほどさがった。
このさがりをどこで埋めるかも課題。

書籍利益率も5ポイントほど現金ベースで慢性的に
不足。この部分も来期様子をみて変更も視野にいれるが
できれば現状の利益率を維持したい。

もっとシビアに粗利の管理をしないと。

2月の在庫管理システムのマイナーチェンジを
控え、ページイメージ、操作性など細かく設計していかないといけない

版権ビジネスも片足突っ込みだしたし、人も金も時間もまったく足りてない状況。

ホンマ正念場やなあ・・・

しろいくも

2004年12月11日 | オススメ漫画
老犬が臨終の間際に今は亡き飼い主の

幻影を見る表題作『しろいくも』。

あるいは

平凡な会社員がひょんなことから巻き込まれた数々の

超常現象が、実はある女の仕業だった『花の咲く道』等

岩岡ヒサエが初の短篇集『しろいくも』で描く日常の数々は

優しく、健気なんだけど暗くて絶望的で物悲しくもある。



独特な雰囲気に浸りたいんだけど、どこかで浸ることを

拒絶しているかのようなアンビバレンツな画風は、多くの

読者を戸惑わせます。

かくいう私バイトMも『しろいくも』にそういった類の

戸惑いと魅力を

同時に感じている読者の一人でございます。



このショートストーリーズは小学館関連の雑誌で

掲載された作品2編を残した他同人詩で発表した作品を中心

に編成されておりまして、綿密に構成された作品よりも

迸る情熱から形になったという印象の作品が

多数を占めております。

例えば丸顔で華奢なタッチは

下手をすればアマチュア性が大きく前面に出てしまう

画風だと思うのですが如何せんそのギリギリな感じが

醸し出す緊張感が

なかなか独創的だったりするのです。



骨董屋の店先に並べられた商品を眺める女性と、

その店の主人との一瞬の邂逅を描く

『骨董屋さくら堂』等は随分使い古された題材のように

思われますが、終盤に差しかかるにつれて

読者はこの物語が人に在らざるものの話

であったことに気づかされます。

この話のみならず、他の短編にも顕著なのは

日常と非日常の境界が非常に曖昧であることなのです。

これはつまるところアマチュア意識とプロ意識の

せめぎあいでもあるのではないかと。



日常が気が付かぬ間に非日常へとシフトしていく様などは

ホルへ・ルイス・ボルヘスの

短編等を思わせるといってしまえば大袈裟かも

しれません。

けれども幻視がふっと彼岸を越えて顔を現す何気なさは、

土着的な懐かしさすら感じさせます。

荒削りと思われる箇所に目をつぶれば

其処に広がるのは心優しきモンスターや笑顔の死者が

生者と共に暮らしている大都会なのです。



この作品密度を維持するのは結構大変な気もします。

しかし作者は一層精進してくれるはずだと

期待しているバイトMでございます。




『しろいくも』 Buy Amazon




「ホルへ・ルイス・ボルヘス」