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酒の肴を独断偏見でエブリデー更新。関西3県境の北摂(兵庫東北部、大阪北端、京都南部)に生息※敬称は略。

糖尿病とサウナと若嶋津

2017-10-20 | 日記

あれは7年前のちょうど今頃。
東京・新橋の居酒屋で二所ノ関親方(当時は松ケ根親方)夫妻と会った。
二人はヤクルトファン。
元プロ野球ヤクルト選手(上水流)経営の行きつけの店だった。
親方の第一印象は顔色が悪いな、だった。
もともと色の浅黒い大関だったが土気色に見えた。
聴けば「糖尿病なんです」とのことだった。
当時、私は糖尿の「と」の字にも、関心も、興味も、なかった。

糖尿病の北の湖親方と酒席を共にした時。
「これが糖尿、これが痛風、これが肝機能…」
酒を飲む前にクスリを大きな掌にドサっ。

大量服用していたのをビックリ、唖然として見ていた。
親方夫人の元歌手・高田 みづえは傍らでニコニコ見守っていた。


さて、その元大関・若嶋津が雨の中、倒れていた。
横には自転車。
現場は夕刻、自宅近くの路上。
右腕を下に、横向きで倒れていたところを、通行人の女性に発見された。
泥まみれで「痛い、痛い」と言っていたとも伝わる。
路上はスリップ跡もなく、自転車は破損していなかった。
乗車中に気を失ってバランスを崩したか。
脳溢血なのか、事故なのか?
情報は錯綜するが、サウナで3度転倒していた、とも報じられた。
と、すれば、その時すでに軽い脳内出血をしていたかもしれない。
発見される前、泥まみれで自転車を漕ぐ親方を見かけた。

そんな証言はそれを裏付ける。
一度、転倒、乗り直したが、意識が混濁して再度倒れたのか?
親方自身も目立った外傷はない。
すぐに病院に担ぎ込まれた。
発見された当初は、会話も出来たらしい。
院内で意識が混濁。
1日たった現在は指先が、時折動く程度。
意識不明の状態だ。
若嶋津は現役時代から、糖尿病を患った。

大関晩年はその影響で繰り返したカド番。
長嶋茂雄もサウナ好きで、朝のウォーキング後の日課だった。
脳内出血で倒れた当時も、サウナ後だった、と聞く。
糖尿病の若嶋津の血管はボロボロだったかもしれない。
4時間半の頭部手術。
難しい手術だった、と推測される。
親方はちょうど還暦60歳。
男にとっての厄年、ともいう。
力士の生活習慣は一般社会とは違う。
酒の量は半端ではない。
お呼ばれ、接待の回数は数知れない。
特に協会の看板である親方、横綱、大関。
地方巡業、本場所の合間も酒席は欠かせない。


稀勢の里で72代になる横綱。
60歳の還暦土俵入りを実現したのは、そのうち10人ほどだ。

赤い化粧回しは、貴重な艶姿だ。
還暦まで元気なことが、ニュースになるぐらいだ。
若嶋津の回復を祈りたい。

◆主な横綱大関の寿命◆
【横綱】
双葉山56歳
柏 戸56歳
隆の里59歳
北の湖62歳
千代富士61歳
栃 錦64歳
玉の海27歳
琴 桜66歳
【大関】
若羽黒34歳
琴ケ濱53歳
貴ノ花55歳
貴ノ浪43歳
北天佑45歳


【NEWS引用】
元大関・若嶋津の二所ノ関親方(60)=本名日高六男=が19日午後4時15分ごろ、千葉県船橋市行田2丁目の市道で、倒れているのを通行人が発見。同市内の病院に救急搬送され、4時間半の頭部緊急手術。現在はICU(集中治療室)で治療
◆若嶋津(わかしまづ・ むつお=本名・日高六男)1957年1月12日、鹿児島・種子島生まれ。市立甲南中ー鹿児島商工(現樟南)。75年、二子山部屋からデビュー。23歳の80年春場所に十両。81年、入幕。26歳の83年1月、大関昇進。幕内優勝2回。最高位は大関。ニックネームは南海の黒ヒョウ」。85年9月、アイドル歌手・高田みずえと結婚。引退後は松ケ根親方ー二所ノ関親方。12年、相撲協会副理事。14年、理事。16年から審判部部長などを歴任。弟子が野球賭博に関わったり、大阪宿舎が暴力団がらみだったり。心労が絶えなかった。188センチ。高田みづえ夫人(57)。長男・勝信(元俳優)、長女・アイリ(タレント)



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