パソコン悪戦苦闘記録

WindowsPCのPrintScreenキーで一部分スクショ(領域保存)

 転勤や会社内での配置換えに伴って、後任者への引継書等を作成する機会が増える時期です。
 そういうときに便利なのが「スクリーンショット」です。スクリーンショットとは、PC画面を画像ファイルとして保存する機能です。最近は「スクショ」っていう呼び方をして、スマホでもよく利用されています。


【1】 「PrintScreen」キーが利用されない状況
 少し前までは、スクショを撮るのに、キーボード上の「PrintScreen」キーが使われていました。キーボードによっては、「PRTSC」や「PrtScr」といった省略形がキーに印字されていることもあります。
 この「PrintScreen」キーを押すと、PCのデスクトップ画面がそのままクリップボードに保存されます。
 これはこれで非常に便利です。ただ、一つ問題がありました。画面全体が保存されることです。画面全体が保存されるために、後で、ペイントアプリで必要部分を切り取る(トリミングする)作業が必要となります。

 それが、Windows10になって、
 1 切り取り&スケッチ や、
 2 Snipping Tool(スニッピングツール)
の機能が搭載され、最初っから必要部分だけを保存できるようになりました。そのため、もっぱらこちらの方を使うようになります。いったんペイントアプリを起動してトリミングするという作業が不要なので、断然、こちらの方が便利で、楽だからです。
 特に、ショートカットキー
  [Shift]+[Win]+[S]
でSnipping Toolを呼び出せるから、かなり省力化できます。
 
 そういうわけで、キーボード上の「PrintScreen」キーを利用することはまずない、という状況が続きました。

【2】 Windows11での進化
 ところが、ここにきて、大きな進化が見られました。
 Windows11では、「PrintScreen」キーにSnipping Toolが割り当てられたのです。
 これによって、キーボード上の「PrintScreen」キーを押せば、最初っから自分の必要とする部分だけを自由に選択して、保存できるようになりました。
 
 「PrintScreen」キーを押すと、PC画面全体が薄暗くなるので、その状態で必要部分をマウスでドラッグします。これだけでクリップボードに格納されるので、Wordなり、Excelなどに貼り付けて、その画像を自由に利用できます。
 おぉ、こりゃ便利!

 [Shift]+[Win]+[S] と、3つのキーを押す必要がなく、「PrintScreen」キー1つで済みます。
 ノートPCでは、「PrintScreen」キーが独立していないため、「FN」キーと「PrintScreen」キーの2つを同時押しの必要がありますが、それでも、[Shift]+[Win]+[S]というショートカットキーを覚えておく必要がないというメリットがあります。
 ここにきて「PrintScreen」キーが再び脚光を浴びて、復活を果たしました。






【3】 Windows10でのスクリーンショット
 この便利な「PrintScreen」キーの新しい機能を、Windows10でも使ってみようと思い、試してみました。
 ですが、ダメでした。画面全体が保存されてしまいます。
 「あぁ、やっぱりWindows11しか使えないのか。
とあきらめかけていたところ、ふと思い立ち、ネットでググってみました。

 そうしたら、Windows10でも同じ使い方ができることが分かりました。
 なんと、Windows10でも設定さえすればよいのです。そしたら、Windows11と同じように「PrintScreen」キーが使えます。

 Windows10での設定手順は、次のとおりです。
1 「設定」アプリを起動
   ショートカットキーは、[Win]+[i]
2 [簡単操作]の項目をクリック
3 左側に縦一覧に並んでいる項目中「キーボード」タブをクリック
4 右側にキーボードの設定項目が並ぶので、下の方までスクロール
5 「プリントスクリーン」のショートカットの項目を見つける
6 「PrtScrボタンを使用して画面領域切り取りを開く」のボタンを「オン」に切り替え
 
 これでOKです。これによって、「PrintScreen」キーに「画面領域切り取り」の機能が割り当てられます。
 この設定が終われば、「PrintScreen」キー1つで、自由な範囲の画面保存(領域保存)ができるようになります。





 このように、デジタルの世界はどんどん進化して、ますます便利になっています。せっかく便利に進化した機能は、覚えて使わないともったいないですね。
 それでは、また次の記事で
goosyun

コメント一覧

goosyun
hiraku2014 さん

 「役に立った」というコメントをいただけると、うれしくなります。
 そういった類のコメントをいただくと、時間をかけて作成してよかったと思えます。
 いつも、「いいね」のリアクションをいただいて、励まされています。今後も、どうぞよろしくお願いいたします。
goosyun
narkejp さん
 なるほど、プリントスクリーンが手軽で便利になると同時に、業務マニュアルがやけに詳しくなった、など、おもしろいコンピュータの歴史の紹介、ありがとうございました。
 
 Ubuntuでも、[Alt]+[PrtScr]でアクティブウィンドウのコピーとなるのは、Windowsと共通ですね。
 Windows10のサポート終了時には、Linuxに切り替える予定です。そうなると、画像処理のために、Gimp操作の初歩的な部分だけでも覚える必要に迫られそうです。まぁ、その頃には会社を退職しているだろうから、おそらく、いい時間潰しになることでしょう。
hiraku2014
作って遊ぼう といいます。
 いつも記事を見てパソコンの使い方を学んでいます。ありがたいです。shift+win+sを常用していたら、今度はprt scのキーを教えていただきました。私のパソコンにもありました。一発で使えるので便利です。
 スマホでもパソコンでも始終スクリーンショットは使っているので助かります。
 製作したプログラミングソフトを皆さんに紹介するとき画面の写真が必要なんです。本当にありがとうございます。
narkejp
私の場合は Ubuntu 20.04 ですので、画面全体なら PrtSc ですがアクティヴなウィンドウだけなら Alt+PrtSc ですね。これを Gimp でリサイズしたりトリミングしたりします。ブログに使う場合、画像をシャドウイングしていますので、どっちみち Gimp で加工する必要があります。
業務引継ぎの場合など、引き継ぎ資料を作るのにスクリーンショットができると助かりますね。DOS の時代は画面ハードコピーが主な手段でしたので、縮小コピーした紙を切り取り貼り付けるという手間がかかり、大変でした。ドットインパクトプリンターでジージーと印刷していると、自分はいったい何をやっているんだろうと考え込んでしまったり(^o^)/
Windows3.1 の頃はあまりスクリーンショットの記憶がありませんが、Windows95 以降はスクリーンショットが格段に便利になりましたね。業務マニュアルがやけに詳細になったのもこの頃かもしれません(^o^)/
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