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パソコン悪戦苦闘記録

コピー&ペーストのタッチタイピング法を模索

 PCキーボードによる文字入力では、日本語のかなも、英数字も、それから記号であっても、手元のキーを見ずに入力できます。タッチタイピング(ブラインドタッチ)というやつです。
 ところが、ショートカットキーとなると、残念ながらタッチタイピングができません。これだけはどうしてもできません。ついつい、手元をチラっと見てしまいます。





 ショートカットキーとは、
[Ctrl]+[X]  切り取り
[Ctrl]+[C]  コピー
[Ctrl]+[V]  貼り付け
などの操作です。

 ショートカットキーのタッチタイピングについては、先日、記事を書きました。
  こちらをご覧ください。

 上記の記事でも書きましたが、右手小指でキーボード右下の[Ctrl]キーを押しながら、他方の左手で[X]、[C]、[V]を押す方式だと、割と簡単にタッチタイピングが可能です。

 けれども、これだと、マウスが使えません。右下[Ctrl]キーを押すのに右手を使っているので、マウスを持つことができません。
 切り取り、コピー、貼り付け操作は、片手の左手だけで済ませ、フリーになっている右手でマウスが使えると便利です。
 というのも、右手に持ったマウスで複数箇所を次から次にクリックしながら、同時並行的に左手で次々と[Ctrl]+[V]をしたいからです。
 この「左手Ctrl+V」と「右手マウス」の二刀流方式は、複数個所のコピー&ペーストをする場面では、最強の入力方法であって、非常に効率的な操作です。

 ところが、手元を見ないでやろうとすると、この操作はむつかしいものがあります。かなりむつかしいと思います(少なくとも、私にとっては。)。
 はてさて、どうしたらよいでしょうか?
 何かよい方法がないでしょうか。
 

 そこで、先日から、自分なりに模索を続け、またあれやこれやと試行錯誤を重ねてきました。
 んで、その結果・・・、
  はい、はい、やりました!とうとう…。
  よい方法を見つけました。
 これならば確実にできる、っていう方法を編み出すことができました。

 私がネット上を探した限りでは、この方法はどこにも出てきません。なので、もしかしたら私独自のやり方かもしれません。
 名付けて、「goosyunコピー」とでもしておきましょうか。


 その「goosyunコピー」のやり方を、試供品としてここに紹介することとします。もし、改良すべき点の提案などがありましたら、コメントをいただけると幸いです。
 賛同者が現れるかもしれませんが、もしかしたら、厳しい批判をいただくかもしれません。実は、何ら目新しいものではなかった、ということになるかもしれません。
 あるいは、何らの反応もない(「そんなの勝手にやれば…」など)ってぇこともあり得ますが。


 手元を見ずに左手だけでコピー&ペースト([Ctrl]+[C]や[Ctrl]+[V])をするためのgoosyunコピーのキモ(要点)は、
「本来のホームポジションとは別に
コピー&ペースト用にもホームポジションを設ける」
というものです。

 どういうことか、具体的に説明します。
 キーボード入力作業中にコピー&ペーストの場面になったら、左手の各指を次の位置に配置します。
   小指   左[Ctrl]キー
   薬指  [Z]キー
   中指  [X]キー
   人差し指 [C]キー

 これが、コピー&ペースト用の左手ホームポジションです。

 下の図(画像)をご覧ください。
 このように各指を、それぞれに割り当てられたキーの上(コピペ用ホームポジション)に置きます。




 コピー&ペースト時には、上図のように、左手の各指をコピペ用ホームポジションにすばやく移動させます。
 その上で、
  コピー操作は、
   左小指で[Ctrl]キーを押し、そのまま、人差し指で[C]キーを押します。
  ペースト(貼り付け)操作は、
   左小指で[Ctrl]キーを押し、そのまま、人差し指で[V]キーを押します。

 [C]キーは、左手人差し指にとってのホームポジションですから、指を動かすことなく、その位置でそのまま押せばOKです。
 [V]キーは、[C]キーの右隣です。人差し指をひょいと隣に伸ばせば、これまた簡単に押せます。人差し指がホームポジション[C]キー上にあれば、隣の[V]キーは、目で確かめることなく感覚で簡単に押すことができます。

 「切り取り」も同じ方法です。左小指で[Ctrl]キーを押して、中指のホームポジションの[X]キーを押します。
 さらに、「元に戻す(直前の操作取り消し)」操作も同様で、左小指で[Ctrl]キーを押して、薬指のホームポジションの[Z]キーを押します。
 各指がコピー&ペースト用のホームポジション上に置かれさえすれば、[Ctrl] [Z] [X] [C] [V]の各キーの位置は、指の配置から自ずと把握できます。
 つまり、これで、「元に戻す」「切り取り」「コピー」「貼り付け」の各操作は、手元を見ずに、タッチタイピングできるというわけです。

 少しくどいようですが、繰り返すと、
コピペ用のホームポジションに左手の指を持ってくることによって、[Ctrl] [Z] [X] [C] [V]の各キーの位置を指の配置から自動的に把握しよう、というものです。

 コピー&ペースト用のホームポジションへの左手の移動は、何度も繰り返せば、体が覚えるはずです。左手全体を、ちょっと下方向にずらすだけですから、不自然な動きではありません。しかも、小指の長さが、他の指に比べて短いのが好都合です。というのも、左手を下にずらし、人差し指を[C]キーの位置に持ってくれば、短い小指はちょうど[Ctrl]キーの位置にくるからです。

 もちろん、上記操作が終われば、左手は本来のホームポジション(左手人差し指を[F]キーの上)に戻します。これも、左手を上方向にずらすだけです。[F]キーには突起が付いているので、本来のホームポジションに戻すのは、より簡単です。

 なお、上記コピー&ペースト用のホームポジションは、「元に戻す」「切り取り」「コピー」「貼り付け」の各操作専用のものです。右手でマウスを使うためのものだからです。

 上記以外の他のショートカットキーのときは、私はキーボード右側に配置されている右[Ctrl]キーを使います。
 例えば、
 「すべて選択」は、右手小指で右[Ctrl]キー、左手小指で「A」キー
 「上書き保存」は、右手小指で右[Ctrl]キー、左手薬指で「S」キー
といった具合です。
 これらは、特に訓練も必要なく、簡単にできます。本来のホームポジション上の左手指を使うからです。
 
 このコピー&ペースト法(goosyunコピー)を、さり気なく無意識にできるようになるまで、これから特訓してみます。それによって、完全に自分のものにしたいと考えています。




それでは、また次の記事で
goosyun

コメント一覧

goosyun
cametan_42 さん

 有益な長文コメント、ありがとうございます。
 この記事を書き終えて、「そういえばLinuxのターミナル入力(シェルの使用場面)なんかだと、この操作は使えないな。」って、私自身ちょうど考えていたところでした。何を対象としたコピー&ペーストかの明示のご提言、参考にさせていただきます。
 CUA(Common User Access)に関しては、参考資料まで付けていただき、勉強になりました。
 「キーボードレイアウト」の問題も、ご指摘ありがとうございます。
 今回のこの方式は、主に、私の所有するキーボードを念頭に置いたものです。確かに、キーボードレイアウトによっては使えないこともあり得ます。その点の言及があればベターですね。
 今後ともよろしくお願いいたします。
cametan_42
> もし、改良すべき点の提案などがありましたら、コメントをいただけると幸いです。

と言う事なんでちと書いていきます。

>  ショートカットキーとは、
> [Ctrl]+[X]  切り取り
> [Ctrl]+[C]  コピー
> [Ctrl]+[V]  貼り付け
> などの操作です。

これをCUA(Common User Access)と呼びます。

Common User Access:
https://ja.wikipedia.org/wiki/Common_User_Access

これは1987年にIBMが制定したモノで、確かにソフトウェア上のショートカット用キーコンビネーションの「デファクトスタンダード」になっています。
厳密には、元々Appleが自社PC「マッキントッシュ」用に決めたモノを基本として、IBMがそれに「従い」、仕様化したモノに対して、Microsoftがその精神に則り、「キーボード・ショートカット」のデファクトスタンダードを決めて、各ソフトウェア開発会社に「これに則ってくれ」とお願いして広めたモノです。
ここで重要なのは「デファクトスタンダード」であって「スタンダード」じゃない、んです。つまり、例えばISO(国際標準化機構)みたいなトコで「国際標準仕様」として制定されてるわけじゃない。
従って、「万能じゃない」んです。CUA及びMicrosoftの指針に逆らったソフトウェアもこの世には存在する。
goosyun氏は以前Linuxに対する記事も書いてたと思うんだけど、代表的なトコにGNU Emacsなんかがありますね。

GNU Emacs:
[Ctrl]+[k]  切り取り
[Alt]+[w]  コピー
[Ctrl]+[y]  貼り付け

全く違う。
他にvi/vimなんかがあります。

vi/vim:
[d]+[d]  切り取り
[y]+[y]  コピー
[p]  貼り付け

このように、「CUA/Microsoftのガイドラインに従ってない」ソフトも存在する。
もちろん、この世の中ではCUA/Microsoftのガイドラインに従ったソフトが多いのは事実です。しかし「デファクトスタンダード」な以上、強制力があるわけじゃないんです。
ハッキリ言うと、「ブラインドタッチには限界がある」んです。

いずれにせよ、厳密性を言うのなら、「何を対象とした」コピペ・ショートカットなのか、まずは明示しないとならない。

もう一つの問題に「キーボードレイアウト」の問題があります。
例えば、JIS規格のキーボードレイアウトはISOのキーボードレイアウトに則ってます。

ISO/IEC 9995:
https://cdn.shopify.com/s/files/1/0631/9590/6271/files/ISO.jpg?v=1651698476

ISOでは大まかにアルファベット・数値類の配置、そしてCtrlキー等の「必要最小限のキー」を定義してます。前者は大まかな配置・・・と言うのも、各国によって「歴史的に使われる」配置があったりして、そこをガチガチに固めると困る、と言う事。例えば、通常、左上からQWERTYと並んでるけど、フランス辺りだとZWERTYって並べるのが好まれる、とか。あと、後者は「どんなキーが最低限必要になるか」は言ってるけど、細かいキーの位置に関してはあんま配置にこだわってません。JISもその辺受け継いでると思います。
つまり、Ctrlキーなんかは「なきゃ困る」けど、その位置に関して、厳密な位置の定義が成されてない、って事ですね。

プログラミングではCtrlキーは多用されるんだけど、

> 手元をチラっと見てしまいます

って最大の原因は、Ctrlキーの「位置が悪い」事にある、って考えてる人も多いようです。
そして意外とCaps Lockが、あまり使わん割には「良い位置」にある。

例えばプログラマで愛用者が多いHHKB(Happy Hacking Keyboard)だとCtrlの位置は次のようになっています。

HHKB レイアウト:
https://miro.medium.com/v2/resize:fit:720/format:webp/0*4i4JbzZUABtfHj3C

これはJIS配列なんだけど、Caps LockがなくってCtrlキーがその位置を占めてます。これなら「手元をチラっと見」る必要がない。

いずれにせよ、Ctrlキーの「位置」ってのは悩ましい問題なんだけど、現在使ってるキーボードと他の会社のキーボードで「必ず同じ位置にある」とは限らない(1個2個ズレる事は覚悟しといた方がいい)。
従って、特定の会社のとあるキーボードに「最適化して」ブラインドタッチを考えるのはあまり良い方策ではないんじゃないか、って事です。
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