後編は91年から現在までの曲を集めています。
前編で濃厚だったAOR的な味わいは少しなくなってきていますが、その分どの曲もキャッチ-になっています。またボーカルは格段に味わい深くなっていると思います。単なる甘さから陰りをかもし出すようになっているんです。
- コーリング・ユー
- ポーチの天使
- イヴのレストラン
- 君に降る雪
- ハッピネス
- 静かな夜が降る
- レフトアローン
- ロング・ヴァージョン
- 風物語
- セプテンバー・バレンタイン
- Trouble In My Mind
- MONOPHOBIA
- Still Live In My Heart
- 五線紙(2007 with Mariya)
1・2・3は91年のアルバム「天国は待ってくれる」から。非常にまとまりのあるアルバムで選曲に苦労しました。
「1.コーリング・ユー」は忙しくて会えない恋人たちのラヴソング。91年という時代を考えるとこんなモーレツ社員してたっけ、と当時を思い出したりしました。
「2.ポーチの天使」と「3.イヴのレストラン」も愛し合う二人の情景を歌う幸福感溢れる歌です。特に3はクリスマスソングとしても出色の出来。
4から6は、93年のアルバム「Dear」からです。これまたハートウォーミングかつキャッチ-なアルバムです。
「4.君に降る雪」はスリリングなメロディーで三角関係の中から脱する?決意を歌った佳曲。「5.ハッピネス」は穏やかな海辺の情景と深い愛を歌い上げたバラード。
「6.静かな夜が降る」は前奏から何回も入るテーマフレーズが印象的な大好きな歌です。演奏と歌のバランスが絶妙
7から10は以前ご紹介した大傑作アルバム「パッセージ」から。
「7.レフトアローン」はひねくれた?ボーカルスタイルと濃いサックスの演奏が特徴的なダークソング。そしてご存知の「8.ロング・ヴァージョン」も同じく先の2枚のアルバムの曲たちとは異なる危険な?香りをムンムン発散させています。そのやや退廃的な雰囲気のボサノバに彼のボーカルがなんとピッタリなんでしょう!やっぱり最高傑作かもしれません・・・
「9.風物語」はうってかわって静謐な雰囲気をもった失恋ソングです。穏やかな素朴な味を持った大好きな曲です。聴いていて泣けてくることもしばしば
「10.セプテンバー・バレンタイン」も美しい三拍子のバラードです。
少しとばして最期の「14.五線紙(2007 with Mariya)」はご存知の通り、かつて竹内まりやサンのアルバムに提供された曲で、安倍さんも「パッセージ」でビッグバンド風のアレンジでセルフカバーしています。今回は25周年記念ベストアルバム用に再録されました。まりやサンのコーラスも入った軽い感じの仕上がりになっています。
今回もベストオブベストを選ぶとすると6・8・9・10・14(マーク付き)かな、難しいけど・・・・
最近はオリジナルアルバムを出してないし、名古屋で?コンサートをしないし、少し心配です。頑張ってもう一花咲かして欲しいアーチストですね。
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