今回のコンピ前編に、入れたのはデビューから 88 年のアルバム「Summertime In Blue~さよならの共犯者」までの15曲。先ほど書いたとおり、この時期のアルバムがなかなか手に入らないので、実はほとんどベスト盤からのコピーでした。昨年25周年記念盤として発売された「I Love You」です。
- We Got It !
- CAFE FLAMINGO
- STILL I LOVE YOU
- 裸足のバレリーナ
- ジュリエット
- Rainy Day Girl
- トパーズ色の月
- Double Imagination
- アイリーン(Irene)
- KISS MARK
- CLOSE YOUR EYES
- 優しい最後の夏
- サヨナラが聴こえる雨
- サウンド・オブ・ラヴ(愛の足音)
- メモリーズ
1.2.4は、83年のデビューアルバム「Hold Me Tight」から、また3は2枚目のシングルとして2のカップリングとして発表されたまさに超初期の曲たちです。
「1.We Got It !」は最初のシングル(82年11月)でもあります。一聴すると、少年隊風のポップ歌謡ですが、転調した後の甘い歌声は後の成熟を予想させるに十分だったのではないでしょうか。
「2.CAFE FLAMINGO」は、彼のブログ名にもなっている爽やか系の代表曲。歌・コーラス・演奏(特にベース)全てにまとまりがある好感度高い曲です。
「3.STILL I LOVE YOU」は、かっこいいアコギの前奏と、サックスの音色、それに切ないメロディーが印象的なバラード。歌声には後々徐々に発揮されてくる「甘い憂い」とでも名づけたい独特の陰りがなく、少し深みに乏しい感じは否めませんが・・・
「4.裸足のバレリーナ」も、切ない恋心を歌うバラード。このあたりの曲の演奏には最もAORらしさが現れています。どの曲も分厚いコーラスと、うねるベースやドラムが曲のイメージを深くしています。特にこの曲の印象的な間奏はいい香りがします。
5・6・7は84年のアルバム「Moderato」から。
「5.ジュリエット」はキャッチ-なメロディーを持つラブソング。やはりギターソロとコーラスがAORしてます。それにしても「ジュリエット」と名がつく曲は世の中にどれだけあるのでしょうか?
「6.Rainy Day Girl」はサビのリフレインが、いい感じのミディアムナンバー。詩の内容は、別れた彼女との再会を歌います。「音楽で生きるために勤めまでやめた」と語る彼に、「コンサートやるときは教えて、観にいくから」と答える彼女。コレって実体験!?
「7.トパーズ色の月」は、別れを歌ったスローバラード。もう少し早いテンポの曲の方が彼の声には合っているような気がします。
8.9は84年作「SLIT」から。
「8.Double Imagination」はアップテンポなややコミカル風味な曲。ある意味ライブ向きの派手めな曲でしょう。
そして「9.アイリーン(Irene)」は、恐らく彼のキャリアを代表する名曲のひとつと思います。繰り返されるファルセットのテーマが強い印象を残します。仕事と愛の両立に疲れた二人の生活。彼女がうたたねしている横を、起こさないようにそっと歩く彼の優しい心情を歌い上げます。
10・11は85年作、名作の評判が高い「Frame of Mind」から。
「10.KISS MARK」は、失恋をこんなに爽やかに歌っていいのか!と思うような曲ですが、ホントよく出来た曲です。これまた彼の代表作でしょう
「11.CLOSE YOUR EYES」は、私の好きなテケテケギター?の前奏が印象的なスローラブソング。優しい素敵な曲です。
「12.優しい最後の夏」は87年作「Urban Spirit」の収録曲です。これまたテケテケギター?が印象的なスローバラードです。このあたりから、彼のボーカルに深みが加わり、いい味がでています。これも大好きな1曲です。失くした愛を後悔する心情を歌います。
13・14・15は以前にご紹介したアルバム「Summertime In Blue~さよならの共犯者」から。
「13.サヨナラが聴こえる雨」はタイトなリズム隊とエポのコーラスが印象的なスマッシュソング。
「14.サウンド・オブ・ラヴ(愛の足音)」は得意なバラードですが、数年前のアルバムよりグッと密度が濃くなった感じがします。ボーカルもアレンジも・・・。
「15.メモリーズ」は、安部のボサノバか、ボサノバの安部かと言われる?ほどボサノバが得意な彼らしい気だるいボサノバソング。声質があっているんだろうなー。
今回ベスト盤に選んだ曲たちなんで全て大好きなですが、さらにあえてベスト中のベストを選べと言われると、2・3・4・9・10・12・14(マークを付けてます)かな。
どの曲にも、色彩があり匂いがあり、自分を甘い世界や鮮やかな世界に連れて行ってくれます。そしてキミの元へも・・・あの頃へも・・・・
次回は後編をご紹介します
いつも楽しく拝見させていただいております。
先日、近所のブックオフで2004年に再発された
1stから4thの新品4枚が売られていたので購入しました。購入金額はなんと!4枚で¥2160でした。
もちろん4枚とも内容は最高で、車の中でヘビロテ中
です。
そ、それにしても、うらやましい!!!
安倍さんの初期のアルバムはなかなか手に入らなくて困っているのに、何とブックオフで!!!
明日から市内のブックオフを毎日巡回したい気持ちです・・・。
コレを機会にまた遊びに来てください!お待ちしていま~す!