指さしの意図、未訓練で理解=アフリカゾウで実験―英大学
時事通信 10月11日(金)17時23分配信
アフリカゾウは人間が黙って餌の隠し場所を指さすと、全く訓練を受けていなくても意図を理解して餌を発見できると、英セントアンドルーズ大のリチャード・バーン教授らが11日、米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。
アフリカ南部のジンバブエ・ザンビア両国境にある世界遺産「ビクトリアの滝」近くで、時々観光客を背中に乗せる仕事をしているゾウ11頭を対象に実験した成果。これらのゾウは普段、業者から声で集められ、指示を受けている。
外から見えず、匂いもしないように餌を入れたバケツと空のバケツを用意し、片腕を伸ばして餌がある方を指さし、ゾウが鼻で餌を探し当てられるか実験を繰り返したところ、平均67.5%の確率で発見できた。別の研究チームが人間の1歳の赤ちゃんで同様の実験を行った際は72.7%だったという。
バーン教授らは、アフリカゾウは仲間で協力して暮らすのに当たり、鼻などのジェスチャーを使っているのではないかと指摘。人間が昔から野生のゾウを手なずけ、移動や物資の運搬、木の伐採作業などに利用できたのは、こうしたコミュニケーション能力があったためと考えられるという。
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