リハーサルでも見逃された0・07秒の時間差
読売新聞 8月31日(土)7時39分配信
宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は30日、新型ロケット「イプシロン」の自動停止の原因について、地上設備とロケットのコンピューターの間の通信には必ず0・07秒かかるのに、それが考慮されていなかったと発表した。
設計時にも1週間前のリハーサルでも見逃していたという。JAXAは、ソフトウエアを修正し、ほかにも問題がないかを総点検したうえで、9月中の再挑戦を目指す。
JAXAによると、ロケット側は、地上側からの命令を受けて、機体の姿勢を計算した。地上側は、命令の送信と同時にロケット側が計算を始めたと考え、本来より0・07秒早くデータ処理を始めてしまった。しかし、実際には計算結果がまだ届いておらず、「姿勢が異常」と判断したという。
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