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ishiの花鳥風景

青梅で野鳥や野の花を楽しんでます。
写真といいかげんなコメントが多いので、適当に反応してもらうとうれしいです。

鳥と遊び始めたころ

2020-03-07 | 野鳥

むかしむかし東京都と江戸川を挟んだ市に住んでた1979年頃。
初めてカメラを買い、「こんなんで良いの?」
と中古カメラ屋さんに言われた安い望遠レンズを付けた。

川沿いを歩いて鳥見、鳥の名前も分からず撮っていた。
もちろんフィルムカメラ。

 

多分ハマシギの群れ、このころは身近にいつもいた。

 

これもハマシギかな。

 

 

下矢切に残っていた畑もよく行った。

かやぶき屋根の家、このころはもう珍しかった。

 

ネギもそこそこ有名。

 

見始めのヒバリにワクワク。

 

レンゲに子供のころのなつかしさ。

 

 

カルガモがキャベツ畑の上を飛ぶ。

 

座ってにじりにじり近づいて撮ったヒバリ、自分では良く撮れたと満足。
これがこの頃の機材では精一杯。

 

コサギかな。

 

ツバメも普通に飛んで・・子供たちが背景の平和。

 

 

見たこともない変な鳥と思って夢中で撮った。
図鑑で調べてムナグロと分かる程度の初心者だった。

 

江戸川で初めて撮ったコチドリ。

 

冬になるとユリカモメがいっぱい。

 

山の方の育ちなので見慣れてない水鳥。

 

アパートの窓から、リンゴに来たメジロ、ウグイス、ヒヨドリがまだ珍しかった。

 

下矢切のオオヨシキリ。

 


この頃はカメラをぶら下げて畑や河川敷を歩いていると不審者と思われ「何をしているんですか」とか
子供達には「カメラじじい」などとはやされた、まだ30代だったのに。

のどかな蔵の風景。

 

 

1979年、仕事で群馬県長野原に行ったついでに。
郊外なので自然いっぱい、野鳥も沢山見た記憶がある。
大した機材ではない、多分200㎜くらいのレンズ、小鳥の群れを撮る。

アトリとカワラヒワの群れだった、今はこんな風景に簡単には会えない。

 

 

これも仕事で仙台へ行ったついで。
かすかな記憶ではついでに遊覧船に乗って撮ったのだろう。
観光客がカッパエビ煎をなげるので船についてくるウミネコ

 

 

1980年高尾山で。

どんなきっかけで行ったかちゃんと覚えていない。
かすかな記憶では多分同僚の誘いについて行ったのだろう。

イカルを初めて見て興奮、初心者だったので他は撮れずこの画像だけが保存されていた。

 

 

仕事に追われ探鳥はたまにの時代。
私が鳥や自然好きと知って大学時代山に登っていたという同僚に山行きに誘われた。

高山地帯に差し掛かったところでカヤクグリに出会う、知ってはいたが初めて見る鳥。
意外と登山者に警戒しない。

 

 

途中初めて見たチングルマ。

 

仕事に疲れ体力のない私は頭痛がしてきた、今思えば高山病。
目的の北岳の山小屋に到着できず、手前の小屋に急遽泊まることになった。
翌日、頭痛はなくなりこれから登る北岳を眺める。

 

この頃は山のことはほとんど知らず、後で北岳が日本で二番目に高い山だと知る。
励まされ何とか登り切り山頂へ、一番高い富士山が目に染みて美しい、
周辺の景色に大感動、山好きの人の気持ちが理解できた。

 

 

今の青梅では大きなカメラで歩いていると「鳥ですか?」と普通に世間話ができる。
もう「不審者」ではないメジャーな趣味なのだ、「それがイイのだ」。

 

 

 

 


奥日光の散策道で・・

2008-02-06 | 野鳥

 

浦和インターから高速道路で行けば、奥日光は近い。 山、川、湖、滝、湿原、そして温泉と、バラエティーに富んでいる。 そう、「世界遺産」もありましたね。 
しかし私は人が作ったものより、自然が造ったものの方に感動するようです。

 霧氷のシラカンバ 湯元温泉のペンションで、朝食を取っていたら、オーナーの写真仲間からオーナーに電話が入った。「戦場ヶ原が霧氷できれいだ」という。 オーナーは、私たち客へのサービスを放り出して、さっさと写真撮影に出かけてしまった。
私たちも行く予定をしていたので、早めに食事をすませ、出発だ。 何しろ、シーズンに3・4回しか見られないとのこと。
急いで車で向かう、道路わきの木々が霧氷になっていて、キラキラ、光っている。 日が昇るにつれて霧氷がパラパラと落ちて、消えてしまうのだ。 葉を落とした唐松林を背景に、シラカンバが枝先まで白く浮かびあがっていた。

 

Photo_2 オオアカゲラ 冬の戦場ヶ原は人の気配がまったくない、音のない世界だ。
しかし、耳を澄ませば、野鳥たちの日常生活の音が聞こえてくる。
コツッコツ コツコツコツ、音のする方に双眼鏡を向け、ピントを合わせると、そこに赤と黒の伊達な姿の、オオアカゲラがいた。 

 

 

 

 ウソ 散策道を歩いていたら、急に頭上がにぎやかになった。
わずかに残ったズミの実を、ウソたちが食べに来たのだ。
もう少しで春が来ることを、彼らは解っているのだろうか。

 

 

 

 

 

 散策道の休憩所 スノーシューを借りて、雪の戦場ヶ原を歩こうと、この時期わずかに営業している三本松の茶屋に行った。客は一人もいない、ヒマそうだ。レンタル料は意外と高い、使うのは午後の3時間程度なので、試しに半額に値切ってみた。交渉成立、言ってみるもんだ。 散策道に入る、もく道はすっかり雪に覆われていて、踏み外す心配はない。快調に歩きながら、景色や野鳥たちを楽しむ。休憩所に着く。積もっていた雪も解けてきて、テーブルが見えている。
温かいポットのお茶を呑みながら休憩。ほんとうに気持ちがいい。

 

ヒガラ こんな雪の原にも、飛んでいる虫がいるようだ。 小さなブヨのように雪の上を、ランダムに飛んでいる。

それをヒガラがチョンチョンと、飛び跳ねるように追いかけていた。

 

 

彼らは必死なのだろうが、実にかわいらしい。

 

 

 

 

 

  雪原と男体山 4月ともなればそんなには寒くない。
だれでもハイキングできそうだが、ハイカーは数人に出会っただけだ。こんな美しい風景を見にこないなんて、もったいない。

 

 

 

 

 

 雪の戦場ヶ原 4月上旬、まだ雪の風景だ、風が吹くと雪煙があがる。
充分雪景色を味わって、茶屋に戻った。
スノーシューを返す、温かい甘酒を注文、両手を暖めながら呑む。
これで、さっき値切った分の少しを返した。

 

 

  

 

 

Photo_9 ウグイス 5月も下旬になって、ようやく木々の芽吹きが始まった。 さまざまな落葉樹たちが、森全体に「春が来たぞー」と思い思いに動き出す。

 

  

     

 

                                                                           

Photo_10キビタキ  夏鳥たちがいっせいにやってきて、我先にと縄ばり宣言を始める。 あちこちで、綺麗なさえずりが聞こえるシーズンになった。

 

 

  

 

 

 ズミのつぼみ 6月上旬本格的な春になった。戦場ヶ原のあちこちでズミの花が咲き出す。

 

 

 

 

 

 

 

   

Photo_12 ズミの花 植物分類では、バラ科でリンゴに近いそうだ。

 

 

 

 

 

Photo_22ミヤマカタバミ もく道の足元や森の小道に、いろんな花が、ひっそりと咲いている。

 

 

 

 

 

ハクサンフウロ もちろん、おしゃべり中心に歩いている人には見えません。

 

 

 

 

 

 

ノビタキ 戦場ヶ原のビューポイントに座って、ポットのお茶を飲んで休んでいると、よくノビタキが近くにやって来る。戦場ヶ原では一番多く見られる野鳥だ。 Photo_16

 

 

 

 

 

 

 

アオジ ズミの樹上で、いつも高らかにさえずっている。カッコウと共に奏でるアンサンブルは、高原にいる気分をさらに高めてくれる。


Photo_18 ワタスゲと男体山
 6月の下旬、白い穂が一面に広がる。これも年によって当たり外れがある。何年か通わないと“絶景”は見られないかも・・。

 

 

シカ 野生の大型動物を日本で見ることは難しいが、シカだけは戦場ヶ原でよく見られた。 最近は植物の被害が多きいため、ここのシカは駆除されてしまったので、見ることはできないかもしれない。

 

 

 

ノビタキ親子 7月下旬になると、幼い鳥たちもだいぶ成長して、親に餌をねだる風景に出会うことがある。人と変らない親子のやり取りが、ほほえましい。
夏休みシーズンになると高原もさほど涼しくない、先生に引率された子供たちの団体や、おばさんたちのグループも多い、同じようにワイワイ、ガヤガヤ、騒がしい。子供たちを、たまにまともな先生が「こういう場所では少し静かにして、自然を楽しみましょうね。」と指導する。ついでに、おばさんたちも指導してほしいものだ。

 

 

 ホザキシモツケ 戦場ヶ原では普通に見られる。あとは霧ヶ峰くらいだそうだ。下野(しもつけ)と言う名前のとおり、他ではあまり見られない、珍しい花らしい。  すれ違う子供たちはだれが教えたのか、「こんにちはー、こんにちはー」と一人づつ挨拶して行く。挨拶は良いのだがこちらは大変だ。何百回も「こんにちは」とお返ししなければならない。中には良い子もいて「どんな鳥が見られますか?」などと質問してくる。こちらも得意になって、「あそこにいるから見てごらん」、と双眼鏡を貸して、ノビタキなどを見せてあげる。「ワー、きれい」などと言ってくれる子供には、頭をなでて何かあげたい気分だ。

 

 

 湯ノ湖のマガモ 奥日光の紅葉も近年は遅くなっている。湯ノ湖のマガモは観光客に餌をもらっているのか、あまり遠くへ逃げない。

 

紅葉の山 10月下旬、朝は雲っていて見えなかったが、霧が晴れてきて紅葉の山が見えてきた。

 

 

 

 

 

 

 キレンジャク もく道を歩いていたら、遠くの枯れた高木に止まっている小さい鳥が見えた。双眼鏡で見ると、わずかに頭に冠がある。レンジャクだッ、群れは幸運にもすぐ近くまで移動してくれた。ついには私の頭上に来た、冠が風で揺れているのも見える。もく道を踏み外したりしながらも、夢中で見上げた。ズミの実のように見えるのは、カンボクの実だ。別名「鳥食まず」とも呼ばれ、鳥も食べないほどまずいらしい。 色はズミより鮮やかな赤色だ。鈴なりの赤が、モノトーンの冬の風景に映える。

 

 

 ズミの実 11月下旬、ズミの実は熟して野鳥たちの餌となる。ウソの好物のようだ。 実のなる量は、春から夏の気候によるのだろうが、 実の少ない年が多い、鳥たちには厳しい冬になる。 私も食べてみたが、甘さより酸味が強い。味も濃厚だ。 美味いものばかり食べてきて、野生を失ってしまった人間には、無理なようだ。

  

 

 

 

 12月の戦場ヶ原 ほとんど色のない世界が広がる、華やかさのない冷たい風景だ。

植物や鳥たちは、何を思っているのだろうか。まもなく雪も降るだろう。 
でも、不思議に美しい、なぜだろうか・・。