ジンセイ楽しんだモン勝ち

人生どうせなら楽しんだモン勝ち。
そんなお気楽な日常生活での、愛妻、愛息、愛娘、読書、卓球、散歩、ドトール…の雑記帖

大和三山

2006年11月30日 19時03分57秒 | 旅の雑記帖
右端のほうに大神神社の大鳥居が写っていますが,
これでその大きさが判ってもらえるかどうか….

鳥居のすぐ左側にうっすら見えるのが耳成山.

その左ほぼ写真中央にある,ちょっと摘んだような形のが畝傍山で,
麓には橿原神宮があるところです.

そこからぐっと左にいって綺麗な三角錐になっているのが香具山.

どれもそんなに高い山ではないけれど,傾斜は結構きつそう.

次回の奈良への旅は,この大和三山を堪能することを目的にして,
それぞれの山を詠んだ和歌でも楽しみつつ,
ゆっくりと景色を楽しみながら登って行きたいなぁ.

宿はこれらの山が見えるところにして,
お月見でもしながら,美味しいお酒が呑めたら言うこと無し.

季節はやっぱり春ですかねぇ~.

今から宿をチェックしとかなきゃな.

草餅のもと

2006年11月29日 19時50分49秒 | 呑み食いの雑記帖
吉野金峯山寺仁王門下の和菓子屋さん。

これが自慢の草餅…では当然なくて、
一個分に千切り出して餡を詰めていくわけです。

個人的には餡が入っていない方が好きなんで、
これを丸々一個貰えたら…なんて考えてしまいました。

これで何個分くらいあるのかなぁ~。100個くらいいけるかな?
聞いておけばよかったな。

山之辺の道の祓串

2006年11月28日 22時13分15秒 | 旅の雑記帖
山之辺の道の神社では、このような祓串(はらいくし)を社殿正面脇に置いてある所が多かった。
神主さんが使っているところしか見たことがなかったので、
一般の参詣者が使ってよいのかな~と。

大神神社では地元のおばちゃんが勝手にバサバサと使って参殿していたので、
普通に使っても良いことは分かったけど、
今度は氏子でもなんでもない旅行者の自分が使ってよいものかどうか迷いました。
まぁそもそも使い方の作法も知らないしね…。

お隣の若宮社でも祓串がおいてあって、
「ご自由にお使いになって、身を清めてお参りください」
という立て札も脇にあり、ようやっと使っても良いことが分かったので、
早速この若宮社から使わせていただきました。
この次の久延彦神社にも祓串があり、もちろんそこでも使わせていただきましたが、
この地方独特の風習なんでしょうか?
どの御社も祀っている神様が違うので、おそらく本社である大神神社の作法(?)なのでしょうが…。

神主さんが使うものもいろんな形があるようですから、
神社の派によっていろいろ違いがあるんでしょう。

こういうことが知見できるのが、旅の楽しみの一つですねぇ…。

石上神社の鶏

2006年11月28日 19時48分26秒 | 旅の雑記帖
突かれるんじゃないかとビクビクした雄鶏。
逆光で撮ったのであまり綺麗に色が出てないけれど、
襖絵や掛け軸から抜け出してきたんじゃないかと思うくらい鮮やかだった。

昔じゃそこらに鶏がいるのは当たり前だったかもしれないけど、
現代じゃこんな至近距離にまで直接接近する機会なんてなかなか無いので、
向こうは人馴れしているけど、こっちはそうはいかず…。

ちゃんと小屋に入れられているものも居るので、
交代で放し飼いにされているのかもしれない。
ノビノビと育てられているせいか鳴き声もご立派で、
近くで鳴かれると耳が痛いほどだった。

神馬ならぬ神鶏なのかな?
ただ単に趣味で飼っているというわけではなく、
祀られている神様の御使いとか理由があるのだろうけど、
説明の立て札を見損ねてしまったので真相はわかりません。

今日のにゃ~ 大和路の猫たち その2

2006年11月27日 20時23分49秒 | にゃ~の雑記帖
山之辺の道の休憩所で出会った野良猫だが、
コイツはバイタリティあふれる猫だった。

媚を売るような鳴き声で、先ずはご挨拶で足元に絡みつき。
ベンチに座ったら自分もベンチに飛び乗り、すかさず勝手にひざの上に乗って来たが、
猫嫌いの人だったら絶叫とともに卒倒してしまいそうだな。

でもその人が猫好きが猫嫌いかは、猫の方で瞬時にちゃんと把握してるみたいで、
決して猫嫌いな人には近づかないもんね。動物は賢い!

で、なんといってもコイツが凄いところは、
勝手に人のジャンバーの内ポケットまで鼻を突っ込んでくるところ。
脇に置いてあったリュックのチャックが開いているのを見つけると、
そこにも鼻を突っ込んで中身チェック!
お前はスリかっ!

掴まえてベンチの下へ降ろしたくらいじゃへこたれず、2回3回とチャレンジしてくる姿に、
怒るどころか中身チェックの邪魔をして遊び相手になってしまった。
そういうところも見抜かれているんだろうなぁ…。

ベンチを立って歩き出すと、ちゃんと後ろをついてきて「にゃぁ~」と鳴く。
休憩所の敷地から出ると「ホントに行っちゃうの?」とばかりに、もうひと鳴き「にゃぁ~」。
甘えるのが上手いというか、人の心を掴むのが上手いというか…、愛い奴じゃ。
実際に弱いんだよね、こういうのに。

今日のにゃ~ 大和路の猫たち

2006年11月27日 18時55分05秒 | にゃ~の雑記帖
トレイルセンターで出会った猫。まだ子供だな。
多分兄弟なんじゃないだろうか。

首輪をしていないし野良だと思うんだけど、
その割りには毛並みが綺麗で汚れていない。
野良には餌をやらないようにしているのだけれど、
旅先だったせいか、かわいさに負けてあげてしまいました。

最初に現れたのは右の白猫。
餌をねだって物欲しげに鳴くので、パンを千切って手に乗せて見せるが近寄ってこず。
近くの石の上に置いて、そ知らぬ顔をしてやったけどそれでも駄目。
食べたいし興味もあるんだけど、まだ人間が恐くて距離感が掴めないんだなぁ。
そうこうしているうちに、ほかの人の物音に驚いて何処かへ隠れてしまった。

昼飯が終って歩き始めようと立ち上がったら、左側のもう一匹を連れて現れた。
なのでさっきのパンを2つに分けて、地面においてやるとやっぱり食べたそう。
こっちが餌から一歩下がると、その分だけ近づいてくるので、
大きく下がって様子を見ていると、白猫がささっとやってきて一切れ食べました。

で、もう一匹が「あ。食べてもいいんだっ!」てな顔をしてパンに近寄ってきたら、
素早く白猫がもう一切れを食べてしまい独り占め。要領いいなコイツ。

兄弟だとしたら、どっちが上なんでしょうね。
下の方が要領いいってのが相場ですが…。

秋の大和路 橿原神宮から帰京

2006年11月26日 21時19分15秒 | 旅の雑記帖
夜明けとともに橿原神宮へ。
湿り気を帯た冷たい空気に、木の薫りがのっている。
やっぱりこういう所は早朝に来るにかぎる。

境内にいるのは散歩の人くらいだろうと思っていたら、
社殿に数十人の方々が座って、何かを唱えていました。

実は畝傍山に登ろうと考えていたけど、
天気は下り坂で雨がポツポツ降り始めたので断念。
これで次回の大和路の旅は大和三山を登ることに決定!
ま、山というほど高いわけではないが丘というほど低くない場所だが、
歴史的な意味の深い場所であり、一度はきちんと訪れたい場所。
時期はいつがいいのかなぁ。やっぱり桜咲く春かなぁ。
新緑の時期も捨てがたいが、真夏の緑が濃い時期も…。

小雨の降る中、橿原神宮の森に沿って大和八木方面へ歩いていると、
どこぞから声をかけられているような気がして周りを見ると、
数十メートルある大きな道の反対側から、お婆ちゃんが何か叫んでいて、
何事かとよく聞いてみたら…

「自分の家はすぐそこだから、この傘を持って行け」

とのこと。
お婆ちゃん、そんなことしたらお婆ちゃん自身が濡れちゃうじゃないですかっ!

「フード付きのコートを着ているので、大丈夫で~す。ありがとう!」

と、こちらも負けないくらい大きな声で返事を返しました。
東京でこんなことを言う人は殆どいないんじゃないだろうか?
やはり奈良という信仰の篤い地方だからなんだろうか?

でもありがたいなぁ。見も知らぬ人が雨中を歩いてるのを見かけて、
自分が濡れることも厭わずにそんなことを言ってくれるなんて…。
思わず心の中で手を合わせて拝んでしまった。
本当はね、実際に手を合わせなきゃいけないんだよね。
でもそれが出来なかった…。まだまだ人間が小さいな。

こういう他人への思いやり、身に染みてありがたみが解った。
自分も同じようなことができるだろうか?
今は出来ないかもしれないけど、これからは出来るようになりたい。
いつも出来るかわからないけど、少しずつは出来るようになりたい。

もぅ、この一瞬だけで、この旅に深い意味が生まれたと思う。
この旅に出てよかったと思えた一瞬だった。

そんな余韻に浸りながら、大和八木から近鉄特急で名古屋へ。
そして新幹線で東京を経由して帰って来た。

写真を差し替えたり、小さなネタなどはおいおいに。

秋の大和路 吉野山散策

2006年11月26日 17時38分52秒 | 旅の雑記帖
心を残しつつ西行庵を後に吉野山を下ることに。
高城山展望台では見晴らしもさることながら、見事な紅葉が並んでいた。
吉野水分神社を詣でて義経千本桜などで有名な花矢倉へ。
歌舞伎ネタではあるけれども、ある程度は史実に基づいているし、
歴史好きとしては興味深い場所でもある。だからといって何あるわけじゃないけど…。

その下あたりから如意輪寺へ向かう山道へ入っていったが、
車道を歩くよりも柔らかくて足腰の負担が少ないし、
それよりなにより美しく色付いた木々が多かったし…。
陽が差さない空だったので写真は綺麗に撮れなかったけれども、
それならば記憶に焼き付けておくべくじっくりと鑑賞。
良いねぇ~。通る人も殆どおらずまさに独り占めだったことも一因。

如意輪寺を目指していたけど、工事中の看板があって結局は上千本バス停へでた。
竹林院や桜本坊の境内を少し歩いて中千本の五郎兵衛茶屋へ向かい、
そこで持ってきたお稲荷さんで遅い昼ごはん。
紅葉した木々に目を奪われがちだけど、よく見ると桜の樹が多いのがわかり、
太閤吉野の花見とか一目千本とか言われる理由がわかる気がした。
確かにね、春の桜が散り始めた頃に来たら絶景かも。

そして吉水神社で南朝吉野の御座所を外から拝観。
門前の坂にあった紅葉がこれまた美しく染まっていたけど、
電線や街灯が沢山あって写真には撮りませんでした。
本殿脇の拝観入口に座っていた方は神官の正装をしておられて、
装束をちゃんと見せてもらえばよかったかなぁと後から思った。

続いては金峯山寺の蔵王堂を巡り朝にバスへ乗った仁王門へ。
これでようやく吉野山をほぼ一回りしたことになるのかな?
ここで草餅を、ロープウェイ乗り場で染みこんにゃくを頂いた。
一昨日の談山神社と同じパターンだがこの時間帯はお腹がすくので仕方ないっ!

そして日が落ちるまでには時間があったのでロープウェイには乗らず、
吉野神社を経由して一駅先の吉野神社口を目指すことにしたが、
距離的には問題ないんだけれども、途中からは歩道の部分が狭い道が続き、
かつキツいカーブも多く見通しが悪いのでちょっと危険だった。

そうやって辿り着いた吉野神社は本殿で一組が七五三かな?
御祓いをしてもらっている一組の他は殆ど人気はなかった。
曇り空の夕暮れ間近でさびしい感じがしたけれども、
色付いた木々がひっそりと佇んでいる空間は…
なんて表現したらよいんだろう?侘び寂びの世界とでもいうのだろうか。
美しいけど悲しげ。

きっと天気の良い昼間に見たら物足りなく感じてしまうであろうけど、
こういう美しさもあるんだなぁと、見る目を一つ増やすことができたかな。

秋の大和路 吉野山西行庵へ

2006年11月25日 19時47分14秒 | 旅の雑記帖
近鉄吉野駅を降りてロープウェイ千本口駅へ。
携帯からブログを更新してふと時計を見ると既に発車時間を過ぎていた。
自分の時計がズレているのかと思いきや、係りのおばちゃんが慌ててドアを閉めに来た。
おばちゃんの言い訳によると、どうやら事務所の時間が止まっていたらしい。
のんびりしてるのぉ~。お客は3人しかいなかったし構わないけどさ。
最近の旅ではこういうゆったりとした時間の流れが楽しい。

ロープウェイ吉野山駅を降りて奥千本行きバスに乗るつもりだったが、
出発までに20分以上あるので次のバス停まで歩くことにした。
黒門、銅の鳥居と登ってきたが、まだ土産物屋も開いておらず、
街全体がまだ眠っているという感じ。

次のバス停がある蔵王堂は大河ドラマで撮影があったところ。
自分はそのシーンを見ていないんだけどね。
谷向こうの山を見ているうちにバスが来て一気に奥千本まで。

バスを降りて金峯神社までは見かけ以上にキツイ。
そこからは石畳や手すりなどが部分的に整備されているが、
結構険しい山道を通って念願の西行庵へ。
よくもまぁこんな山奥へ庵を結んだもんだ。

庵の前には紅葉が良い感じで色付いてるが、天気が曇りなので鮮やかさはないが、
しっとりとした落ち着いた色合いでよい感じ。
実際にここに西行の庵があったとは限らないし、
紅葉も後世になってから植えられたものだとは思うけれども…。
その現世の西行庵の中には西行のほぼ等身大と思われるの木像があって、
それが興を誘うような削ぐような微妙なものではあるけれど、
やっぱり来て良かったなぁ~。
西行はここでどんなことを感じて考えたんだろうか…。

秋の大和路 吉野へ

2006年11月25日 08時18分21秒 | 旅の雑記帖
朝まだ暗い頃に宿を出て吉野へ。

途中の電車の中で日の出を迎えました。

『やうやう白くなりゆくやまぎは…』
京都と奈良の違いはあるものの、
まさに枕草子の世界でした。

吉野山は紅葉の盛り。
いざ奥千本へ。

秋の大和路 長岳寺から石上神社へ

2006年11月24日 21時00分23秒 | 旅の雑記帖
長岳寺でにゅうめんを食べ損ねたので、門前にあるトレイルセンターで昼飯。
前日のスーパー買出しでおにぎりとパンを買っておいて良かった~。
こういう休憩所も完備されているし、山之辺の道は歩き易い。
MTBとかで走るには、ちょっと急坂だったり狭かったりするところはあるけれど。

トレイルセンターでは兄弟と思われる猫と食後に遊んで休憩してから出発。
ここからは特に名所となる神社仏閣はないけれども、
環濠集落という、溜池や堀割りを巡らした集落が点在している。
現在では農業用水や消防用水として使われているようだが、
金魚の養魚場として使われているものもあるらしく、
小さい赤い金魚が群れを成して泳いでいるのを見てびっくり。
いちどきにこんな大量な金魚を見るなんてないからねぇ~。

この頃には天気も気持ちよいほどの秋晴れ。
昨晩の雨のおかげで空気もきれいになっているのか、
まさに天高く馬肥ゆる秋という感じ。

右手に色付いた山々、左手に大和平野を眺めつつ、
池やミカンや柿、いちぢくなどの畑の間を縫いながら歩いていくと、
夜都岐神社へ辿り着きました。
鳥居の後ろに見事に染まった紅葉があるなぁと思い立ち寄ってみることに。
その樹を眺めたあと、後ろに続く石段を登ると古いお社があって、脇に溜池。
そこには今日一番の絶景がありました。
数本の紅葉の大木が、陽の当たり方によって染まり方が違うので、まさに綾錦。
ボキャブラリーが貧困なのでうまく表現できないけど…。
すばらしい。綺麗な青空もあいまって本当に素晴らしい景色。
そこで野良猫と戯れながら、1時間くらい見惚れていました。
もちろん写真も撮ったけれども、シャッターを切る手も止まるくらいに美しかった。
つくづく、ここへ旅に来て良かったなぁと思った時間だった。
今日一日歩いてきて良かった~。

最後は古代に物部氏が祭祀権を持っていた石上神社。
境内に鶏が放し飼いになっているのは驚いたなぁ。
しかも夕方なのにけたたましく鳴いていて、
東屋で休んでいると足元まで寄ってくるし…。
鶏の方は人馴れしてるけど、こっちは鶏慣れしていないので、
いつ突っつかれるかと冷や冷やしてました。
でも雄鶏は美しい毛並で雌鳥を引き連れて歩く姿は雄々しかったな。
誰かが残していったパン屑を拾ったら、すかさず鳴いて雌鳥へ渡していたが、
それは雄鶏としての威厳なのか、雌鳥に媚びているのか…。
人間社会をオーバーラップさせちゃいけませんね、神域の鶏に。

秋の大和路 大神神社から長岳寺へ

2006年11月24日 20時10分53秒 | 旅の雑記帖
大神神社の威容に圧倒されつつ若宮社へ。
ここにも祓串があり、自ら身を清めてご参拝くださいとあり、
参拝者が自由に使ってよいものだと判ったので、早速両肩と頭を撫でて参拝。

続いてお隣の知恵の神様を祭る久延彦神社へ。
長い石段を登ってお参りし、その脇の展望台へ。
香具山、畝傍山、耳成山という大和三山が一望できる絶景。
大神神社の大鳥居も見えるが、その大きさが改めて判る。
この時はまだ霞がかっていていたが、逆にそれが良い感じになっていた。

大きな溜池の脇を過ぎ、病気平癒の狭井神社へ。
やっぱりここでは母親の回復だけを祈願しました。

そこから日本最古の竜神社という龍神神社へ。(龍の字は雨かんむりがつきます)
大きな池が二つあり中ノ島までは渡れるが、社殿へは行けない模様。
でもその中ノ島への渡り口に綺麗に色付いた紅葉がありました。
池の周りには桜が植えてあり、春に来たら池面に映えて綺麗だろうなぁ。

そこから玄賓庵を抜けて長岳寺へ。
玄賓庵は拝観しなかったけれども、脇を抜ける道で見事な散紅葉に出会いました。
濡れた石畳の上へ紅葉が散って絨毯のようになっており、
踏んで渡っていくのが本当に惜しいと思われる程の絶景。
30分以上も眺めて呆けたり写真を撮っていましたが、
誰一人として通りませんでした。こんな絶景なのに知られずに終わるのかな。
独り占めできて嬉しいような、もったいないような…。

それからは景行天皇陵、崇神天皇陵を横に見つつ長岳寺へ。
特別公開として狩野山楽の地獄絵図が全幅観る事ができたが、
それよりもやっぱり本堂前の池の周りにある紅葉が見事だった。
ほとんど全ての樹が真っ赤に染まっていて、
まぶしいほどの日差しに透かされて、激しいほどに赤い光となっていたのが、
地獄絵図の火炎とイメージが重なって不思議な感じ。
これも忘れられない旅の思い出になりそうです。

で、長岳寺といえば三輪そうめんで作ったにゅうめん。
ちょうどお昼時だったので食べようと思ったのだけど、
給仕のお婆ちゃんが午前中お休みということで、この時点ではNG。
う~ん。残念。でも次回また来る楽しみが出来たという事で。
長岳寺は山門からの桜も見事らしいので、
その桜を見に来る理由もこれで出来たかな?

秋の大和路 海柘榴市観音から大神神社へ

2006年11月24日 19時00分57秒 | 旅の雑記帖
JR桜井線で三輪駅から馬井手橋の仏教伝来の地の碑を目指す。
仏教伝来の地というのは、この辺りが初期大和朝廷が起きたところであり、
難波津から船で大和川を遡ってここで船を降りたところから名付けたらしい。

海柘榴市観音はそこから歩いてすぐのところ。
山之辺の道の標識が東海自然歩道としてあちこちにあるので分かりやすいが、
裏庭の畑の畦道みたいなところを歩くので、時々心配になってしまった。

海柘榴市観音も民家の軒下をくぐり、裏の納屋みたいなところにあった。
朝早かったのでガラス越しではあったけど、時間が来れば開けてくれるのかな?

そこから畑の間を抜けて金屋の石仏へ。
石仏自体はふ~んといった感じだったが、昔ながらの家並みが旅情を誘った。
この付近の大きな家では、塀の角に布袋さんや恵比寿さんが座ってた。
地場の信仰なのかな?

金屋の石仏を少し過ぎたところで綺麗に色付いた銀杏の樹に出会った。
ちょうどその家の人が庭に出ていて、少しお話をさせていただいたが、
色付き始めたのはここ数日らしい。
お話の途中で雅楽が流れてきたので驚いたが、近くの天理教会の朝のお勤めらしい。

「気ぃつけて行ってらっしゃい」という温かい言葉を頂いて三輪山平等寺へ。
稲荷社のところにほんのり色付いている紅葉が美しい。
南側に小川が流れていて、本堂の後ろの方に滝があるらしく音がするが辿り着けず。
とりあえず大神(おおみわ)神社へ向かうことに。

ここでどんぐりの襲撃を受けつつ大神神社へ到着。
JR桜井線からも見えるほど、ものすごく大きな鳥居をもつ大神神社は大和一ノ宮。
流石一ノ宮、その荘厳さは凄い。後方の三輪山を紙のおわす山としているせいか、
朝のひんやりとした空気とともに、なにか見に染み渡るものがあった。
本殿前には祓串という神主さんが振るようなものが置いてあるが、
使い方が分からなかったので見ていたら、
地元のおばちゃんらしき人がやってきて、
バサバサと自分で自分を御祓いして参殿していきました。

祓串は使わないまでも自分もお参りを済ませて正面の参道を降りていくと、
ひっそりとしたところに縁結び・夫婦円満の岩が…。
一応、きちんとお賽銭をあげて拝んでおきました。