「ビジネスで人生でひと花咲かせたいあなたへ」という副題と装丁に惹かれて買った一冊。
著者の渋井真帆さんはビジネス人材養成スクールの設立運営者らしい。
そういう立場から講演会などで話をする機会も多く、
そんなときに使う話のネタ帳のような一冊。
30代半ばくらいまでの若手中堅社員をターゲットに想定しているような内容で、
個人的にはちょっとオーバーエイジ気味だし、過去に経験して自分なりに解決したネタだが、
後輩を引っ張って行くときに、知っておいても損は無い知識が綺麗に纏められていた感じ。
骨子は「どうせやる仕事なら、楽しく、ポジティブにやろうぜ!」ということ。
巡り巡って結局は自分の気持ちと目線の持ち方次第なんだよねぇ、仕事って。
特に深く心に刻まれるような記述はなかったけれども、
万物すべてが自分のメンターであることに気づくべし。
という一文は、「我が意を得たり!」と思った一瞬だったが、
ちょっと考えてみれば、普通に社会人生活していれば、必然的に気がつくことだよねぇ…。
逆に言えば、そういうことすらも見えなくなっちゃった人が救いを求めるのかも。
全体的に綺麗事ばかり書いているなぁ…と思ったことも事実。
そう簡単に本に書いてあるようには、現実は開けていかないもんだよねぇ。
だからこそ、こういう商売と本が売れるのかもしれないけどさ。
文字が大きく余白も多いので、分量としてはそれほど多くない。
しまった。立読みで済ませば良かった。