今年のノーベル文学賞に米歌手のボブ・ディラン(75)が選ばれたことに世界中に衝撃が走った。
歌手が受賞するのは初めてで、世界中で賛否両論の嵐が吹きすさんでいるが、文学の幅が広がっていいという意見に賛成だ。
文学は小説家や詩人など、所謂作家に限られることなく、ボブ・ディランのように自作の詩を歌で表現する詩人もありきとの考えだ。文学は言葉の芸術だと思うし、文字だけで表現するか歌で表現するかの違いである。
ネットには、「今回の決定は作家を侮辱するようなものだ」とか、「文学作品はどこにあるのか」とか、「スウェーデン・アカデミーは自分たちに恥をかかせたと思う」などとの批判もあるが、一方、「素晴らしい選択」「歌と詩は密接な関わりを持ってきた」「ディラン氏は吟遊詩人の伝統の優れた伝承者だ」と肯定的な作家もいると報道されている。
日本人としては、角川春樹氏の受賞がここ数年取り沙汰されているだけに残念であった。また来年以降に期待することとしよう。
文学とは何か、難しいことは私にはわからない。しかし、一人の人間として自己表現の手段であり、空想または夢想の世界を表現できる芸術分野だと思う。
文学とは一般的に「思想や感情を、言語で表現した芸術作品。」とされているが、その定義は人によって様々な解釈があって正解があるものではない。
烏滸がましいが、無名の一個人がブログ「ハチの家文学館」を通して自己表現していることも私なりの文学で、このうえない人生の充実感を味わっている所存である。
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