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大宅歩「詩と反逆と死」を読む

2009年06月05日 05時36分24秒 | ハチパパのひとり言
会社勤めもあと4ケ月・・・。通勤時間往復約3時間は長い。
そのうち1時間は徒歩で、万歩計は1日1万歩前後になる。エスカレーターも歩くようにしているが、日頃の運動不足が、階段登りをきつくしている。そして電車に乗っている時間が3路線で往復約1時間半、この時間を読書や創作、睡眠?に費やしている。

今週は「詩と反逆と死」大宅歩(文春文庫)を読んだ。昭和50年に買った本で、同じ遺作集「ある永遠の序奏」とともに時々読み返している。全ページ日焼けしたかのように茶色に染まっている。今どき古本屋にもこんな本はないだろうと思う。

大宅歩は稀代の文学青年で、評論家大宅壮一の長男。昭和41年、33才の若さでこの世を去ったが、川端康成が父親大宅壮一に、「君の息子は優秀なんだってネェ」と言わしめたほどだそうだ。生きていればいろいろ聞いてみたかった。今年、生誕77年になる。

この本の中に次の一節がある。
「人が詩人であるためには、つねに少年でなくてはならない。悲しみに於ても、喜びに於ても・・・・・・」同感だと思った。
私は詩を書くのが好きだ。しかしあまりにも年をとりすぎている。今更男女の恋愛を書くのも恥ずかしいしその気もないが、心が少年になると不思議とすらすら言葉が出てくる。身体は老化していっても、心はつねに少年でいたいと思う。




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