
NHK教育テレビ「こころの時代」を久しぶりにみる。再放送であるが、京都の禅文化研究所所長で元花園大学学長の禅僧西村惠信さんの話。
タイトルは「人生で一番若い日を生きる」。今77歳、孫にたまたま言った「90まで生きなきゃのぉ」、とするとあと13年、その中で今日という日が一番若い日、その若い日を大切に生きる。
以下、印象的な語録を並べる。
夜は一日の余り・冬は季節の余り・雨は時間の余りである。
無責任で忙しいほうが、責任のある暇よりはよい。
経験として理解するのが正しくてあり、昨日なかった体験が今日の自分を造っている。
個体の現在進行形が自分を形成している。
経験が個人を造り、個人が経験を造るのではない。
最後の経験、すなわち、死が人生の完結である。また、死を考えることが自己を知るよい方便となる。
経験が自己の内容であり、それが禅である。
陰徳あれば陽報あり。
最近の禅僧はおしゃべりでいけなく余りに学問をしすぎている。手が白魚のようにきれいな禅僧は禅僧ではない。
歳をとるというのは加算法ではなく逆算法で考えるのがよい。死歳を定め、残り時間を意識し乍ら生きたほうがよい。漫然と、「ああ、また一年生きた」という態度では生の緊張感に欠ける。
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