日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

土手をのぼった景色

2005年09月17日 | 引っ越しな日々
家の周辺で特徴的なのは、実は田んぼと海だけではない。
大きな大きな池が、あっちこっちにある。

土手の上に上って(2m以上は盛られている)、
池が見たいと
ずっと思っていた。

が、
「のぼるな 危険」とか、「近づくな 危険」とか
あっちこっちに張り巡らされているので、
見ることが出来ない。

     ★

最近、
大阪ではなかなか見られない鳥を、
よく見かける。

きれいな、白い水鳥。

ある時、その鳥を目で追いかけていると、
その大きな池に降りていった。

たて看板には、
子供がおぼれる絵が描いてあって、
「あぶない」と記されている。

……。
私は、外見は全く子供じゃない。
大人だから、いいか。

などと、屁理屈を作り上げて、
人通りの少ないところを狙って、
買い物へ行く途中のつっかけでのぼった。

それがこの写真。

白い鳥は、もう、どっかへ羽ばたいて
行ってしまったあとだったが、
なんだか、水没した都市を
リアルに見たようで、妙な気持ちになった。

青空だけが救いのような、
変に悲しい気持ちだった。

なんとなく、
池の神様がいるような気がして、
小さく手を合わせて、土手を降りた。

はいはい。もう二度と上りませんから。

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