日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

「アトム」と「ウラン」(by『PLUTO』)

2009年07月07日 | 引っ越しな日々
ダンボールに入っているマンガって、
どうしてあんなに私を誘惑するんだろう。

ただ、書棚に入れたいだけなのに。

で、時間がない、時間がない、と言いながら、
なんでソファーに寝そべって、読み始めたりするんだろう。

     ★

『バガボンド』(あぁ、井上雄彦さま!)の最新巻と、
『pluto』(おぉ、浦澤直樹さま!×手塚治虫先生!!)の最終巻が、
すでに本屋で平積みにされているのは、
知っていたけど。

引越が一段落するまでは、引越が一段落するまでは、
読んじゃいけないのよ!!

と、我慢していた。買わないようにしていた。

ところがところが。

引越後2日目には、『PLUTO』、
夫の書棚に、全巻そろっているじゃ、
あ~りませんか!!
いつの間に、買いやがったんだ!

……負けました。

最終巻をとうとう手に取る。
その次の日も、またまた手に取る。
そのまた次の日も、またまたまた手に取る。

「おぉ~!アトムや~!!アトムや~!!」

と、読むたびに、泣いて、
我が家に巣食うダンボールが減らない。

3日連続最終巻を読むと、
全部通して、読みたくなるって、普通だと思いません?

ダンボールだらけで、状況は不自然ですよ。
でも、読みたくなるのは、普通だと思いません?

読まないわけには、いかないでしょう。……読みましたわよ。

「おぉ!!ゲジヒト!!ゲジヒト~!!!!」

涙、ボンボロリンっすよ。

すいませんねぇ。わからない人には、全くわからない話で。

     ★

『PLUTO』、しばらく食卓の話題になってました。
夫といっとき、よく、ああだこうだと、話していました。

そんな、ある日のこと。

「壁が黄色くなるから、やめて~!!せめてベランダで吸って~!!」

と、叫んでも、
夫は煙草を室内で吸うので、
この引越を気に、
少し大きな空気清浄機を購入したのだけれど、
その空気清浄機のことを、
いつしか夫は、
「アトム」と呼ぶようになっていた。

家電はロボットではない。

でも、
煙草を吸うことに対する反応で、
コミュニケーションでも取れたかのような、
悦びを感じているようで。

「アトム」にスイッチを入れる。
     ↓
煙草を吸い始める
     ↓
「アトム」の胸の十字(ハウスダストを感知するとこ)が汚れを感知して、
だいだい色に。そして赤色に。
     ↓
夫、にんまり。


           
黄色い囲みのところが、汚い空気を吸うと、だいだい色→赤へと変わる。

……わからないでもないけど、夫よ、
その「アトム」の反応は、「アトム」にとっては、
決して、「悦びの反応」ではないと思うのだよ。

嫌な仕事をさせているのと、同じだと思うんだけど。

さらに親密度は高まって、
おならでも、コミュニケーションをとるようになった。

最初の頃は、「アトム」に向かって、
お尻を突き出して、「ぷっ」っとやっていたが、
反応するのに、
結構長い時間差があるのを知って、
今は普通に、「ぷっ」っとやっては、
「も~いいかい~」「まぁだだよ」的に、
何度か振り向いて、
『ニオイ』というところの色が変わると、
「見て見て!」と、私に言ってくる。

見なくても、ニオイでわかってます。
アナタのおならは、
「アトム」よりはやく、
私の鼻でも感知できます(色が変わらないのが、残念ですが)……。

ちなみに、「ウラン」もいます。
引っ越し祝いにもらった、ワンセグTV。

お風呂の中で、TVやFMを聞いたりして、
こっちは私のお気に入りとなってます。


       
ピンク色の縁取りが、いかにも「ウラン」っぽい気がしています。

『バガボンド』の最新巻は、最近買いました。
よかったです。やっぱおつうさん、えぇわぁ~。

全巻、読み直したいですが、仕事をちょくちょく入れているので、
どっぷりワールドに入れない為、
後ろから3巻ぐらいまでを読み返して、
はやった心を治めました。

家電に、ということはないでしょうけど、
もしかしたら、包丁あたりに、
「おつうさん」と名づける日も、
そう遠くはないかもしれません。



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