投票へは、行ったけど。

選挙、行かれました？

私は、夫と一緒に、
行ったことは、行ったんですけどねぇ……。

いえいえ、政治的なお話では、全くございません。

　　　　　★

郵便局にパートで勤めていたこともあって、
選挙の投票日の案内（っていうのかな？あのはがき）が送られてくるのは、
大体１０日前～１週間前の間、というのを覚えていた。

それでも、私は、
投票日の３日前まで、
送られてこないのを、じっと我慢して待った。

なんで？なんで？と思いながら、
きっと明日は、きっと明日は、と考えて。

例え、案内を持っていなくても、
投票先へ行けば、投票できるというのは、
聞いたことがある。

しかし、引越をして初めての投票。どこへいけばいいっていうの？

小学校かな？ぐらいの検討はつけていたけれど、
実は、この選挙がなければ、
近所の公民館で、無料で『おくりびと』が上映される予定だったことを
知っていたので
（でも、この選挙のせいで中止になったのを知っていたので）、
「もしかしたら、公民館が投票場かも？」という、
憶測も拭えず。

もしかしたら、今住んでいるところではなく、
前の家の近所の小学校かもしれない、という
憶測も拭えず。

とにかく、届かなくても、
投票の会場だけは知っておこうと思い、
まず市役所に問い合わせる。

市役所は、会場を教えてくれ、
新しい住所へ、案内を普通に送付した形跡があるといった。

「表札は、立ててますよねぇ……」

郵便物が届くポストに、苗字は明記されているというと、

「おかしいですねぇ……」で終わってしまう。

しかし、間違いなく、投票は出来ますから、ということで、
そそくさと電話をきられた。

翌日。もう夕方になってしまっていたけど。

やっぱりなんだか、気持ち悪いので、
郵便局へ問い合わせた。

しかし、遅い時間ということもあって、
担当者がいないのでわからないから、
翌日必ず電話を入れる、ということで、終わった。

翌日、つまり、選挙前日のお昼。

郵便局は、仕事の休憩時間に、
約束どおり電話を入れてくれた。

郵便局の説明は、
まず、市役所から送られてくると、
送付の前に、
「ここのおうちの分は、（市役所から）届いている／届いていない」
というチェックをするのだそうだ。

で、我が家は、どういう風になっていたかというと、
人為的ミスを完全否定することは出来ないが、
市役所から届いていない、というチェックになっていたらしい。

市役所は、「送った」。郵便局は、「届いていない」。……なんでやねん。
実に、気持ち悪い。

軽い怒りはあるが、水掛け論なので、
「わかりました」で、収めてしまうが、釈然としなかった。

投票日。近くの小学校の体育館へ夫と行く。

投票券（？）が送られてこなかったと、
入り口の選挙管理委員の人に言うと、
「○○再発行……」みたいな欄のところに、
チェックを入れてもらって、投票用紙をもらった。

再発行……釈然としない。紛失なんか、してないのにさ。

選挙は、民主党が圧勝して、あんなにメリハリのある結果だったのに、
私と夫の胸の中は、
市役所と、郵便局に対して、ものすごくグレーな渦が渦巻いていた。