どう考えたって、今日には開くだろう。集配ボックス。
管理人さんが来る朝九時きっかりに、管理人室へ。
★
「え~!知らないの?そしたら、今まで開けたことなかったの?」
と言って、郵便ポストにある
はがれかけた私んちの名字の紙を
(分譲賃貸なので、前の住居人の名前の上に紙で貼ってるの)
指で押さえながら、
管理人さんは、驚きながら聞き返してきた。
ちゃいますって……。
「いえ、それは教えてもらいました。反対側の集配ボックスです」
「あ、これ?暗証番号あったっけ?」
あるから私も困っているんですって……。
管理人さんも、3回適当に暗証番号を打って、
一番最初の画面に戻らせたりしていた。
(心理的に、確認したくなるよね~。わかるわかる)
えーっと、えーっとと言いながら、
管理人さんは、
めったに見ないっぽいファイルを開き始める。
見つからない。
また連絡するから、ということで、一旦家へ戻る。
ほどなくして、もう一度来てほしい、という。
管理人さんは、
暗証番号のつけ方の規則性の説明書きのあるプリントを
見つけていた。
もう一度、私が画面に従って部屋番号などを打ち込む。
暗証番号のところになると、管理人さんが
「『0●●●』と打って」と言う。
その番号は、
郵便ポストのダイヤル式の番号
(右に「●」を二回の後左に「●」)の頭に
ゼロをつけただけの番号。
言われたとおり、打つ。
即エラー。……。
もう一度、『0●●●』と打つ。
即エラー。……なんなんだよ、この思いもよらぬ展開は。
管理人さんも、びっくり。
そこへ、ゴミ捨てにきた同じマンションの人が
通り過ぎようとしたので、管理人さん呼び止めて、
「集配ボックスの暗証番号、最初『0』やんなぁ」
と確認する。
「そうです」と暗証番号のエラー並みにご近所さん即答。
事情を説明すると、「え~!!なんで?なんで?」と言う。
「郵便ポストの番号は変えられるって聞いたけど、
集配ボックスは変えられないって聞いたことありますけどねぇ」
って聞けば聞くほど、開かない謎の波紋が広がる。
そんな私とご近所さんの横で、
何回か、管理人さん、画面の操作を繰り返す。
そしてとうとう、
びぃぃぃぃぃぃ~
とまた鳴らしてしまった。
管理人さんもおとといの私と同じく、
画面をいじっては「あれ?変われへん、変われへん」と慌てている。
私にいわせれば、
「お前のほうが、あやしいぞ、集配ボックス」だ。
「こんなの、初めてや。面白い!!」
困ったことを通り越したらしい管理人さん、楽しそう。
確かに、笑えない状況ではあるが、面白い。
「とりあえず、集配ボックスの中身だけは出すわ」と、
鳴り止まない音をうとましながら、管理人さんは、管理人室へ。
だが、その警報がなったと同時に、
管理人室のシステムの機能もロックしたらしく、
「あれ?あれ?」と連発して、管理人さん手間取る。
素晴らしいシステムと、困るシステムって、紙一重なのね。
★
『とりあえず、10時になったら不動産会社に電話して、
大家さんから、暗証番号を聞いていないか確認しなくちゃなぁ。
……って、今日は開いているんだろうか、あの不動産屋さん。
……って、今日ももう、開かないんだろうか。集配ボックス』
なんて、思いを馳せながら、
巻き込まれて足止めを食らったご近所さんと立ち話。
思いのほか時間がかかったが、とりあえず荷物は出してもらった。
なんの解決も見い出せないまま……。
★
化粧品以外も、いろいろ入っている
ダンボールの中身を整理していく。
母にも「やっと今日開けた」とメール。
即「よかったね」と返信メール。
よくはないんだけどね……。
家に戻ってから、30分は経っていただろうか。
管理人さんから再びお呼び出しがかかる。
暗証番号がわかったという。
よかった~。これでお盆休みかもしれない、
不動産会社まで電話かけて、むなしくなる必要はない、と
ほっとする(←ほぼ休みと断定していた)。
不幸の連鎖は一歩手前で止められたのだ。
★
管理人さんは、マンションの住民全員の
集配ボックスの暗証番号が書かれたプリントを見つけていた。
軽く見せてもらったら、
私んちの「104」のところだけ、二重線が引っ張ってあって、
手書きで『1●●●』と書いてあった。
『0●●●』ではなく『1●●●』。
「ほら、おたくの郵便ポストの番号の場合、頭が『0』だと、
かなり単純な番号になるやろ。どうやらそれを考慮して、
他のところと違ってたらしいねん」
あぁ、そんな配慮……、紙一重で喜べなかったよ……。
でも、
心に虹がかかるようなすっきり感。
そして、
このフェイントのような配慮を喜びに変えるためにも。
稲田に引っ越し祝いを、送ることに躊躇していた、
そこのあなた!
あかない集配ボックスからあく集配ボックスになったことの
確認のためにも、
心置きなく、送ってください(笑)
配送の方は、私が不在の時に来てね(笑)
管理人さんが来る朝九時きっかりに、管理人室へ。
★
「え~!知らないの?そしたら、今まで開けたことなかったの?」
と言って、郵便ポストにある
はがれかけた私んちの名字の紙を
(分譲賃貸なので、前の住居人の名前の上に紙で貼ってるの)
指で押さえながら、
管理人さんは、驚きながら聞き返してきた。
ちゃいますって……。
「いえ、それは教えてもらいました。反対側の集配ボックスです」
「あ、これ?暗証番号あったっけ?」
あるから私も困っているんですって……。
管理人さんも、3回適当に暗証番号を打って、
一番最初の画面に戻らせたりしていた。
(心理的に、確認したくなるよね~。わかるわかる)
えーっと、えーっとと言いながら、
管理人さんは、
めったに見ないっぽいファイルを開き始める。
見つからない。
また連絡するから、ということで、一旦家へ戻る。
ほどなくして、もう一度来てほしい、という。
管理人さんは、
暗証番号のつけ方の規則性の説明書きのあるプリントを
見つけていた。
もう一度、私が画面に従って部屋番号などを打ち込む。
暗証番号のところになると、管理人さんが
「『0●●●』と打って」と言う。
その番号は、
郵便ポストのダイヤル式の番号
(右に「●」を二回の後左に「●」)の頭に
ゼロをつけただけの番号。
言われたとおり、打つ。
即エラー。……。
もう一度、『0●●●』と打つ。
即エラー。……なんなんだよ、この思いもよらぬ展開は。
管理人さんも、びっくり。
そこへ、ゴミ捨てにきた同じマンションの人が
通り過ぎようとしたので、管理人さん呼び止めて、
「集配ボックスの暗証番号、最初『0』やんなぁ」
と確認する。
「そうです」と暗証番号のエラー並みにご近所さん即答。
事情を説明すると、「え~!!なんで?なんで?」と言う。
「郵便ポストの番号は変えられるって聞いたけど、
集配ボックスは変えられないって聞いたことありますけどねぇ」
って聞けば聞くほど、開かない謎の波紋が広がる。
そんな私とご近所さんの横で、
何回か、管理人さん、画面の操作を繰り返す。
そしてとうとう、
びぃぃぃぃぃぃ~
とまた鳴らしてしまった。
管理人さんもおとといの私と同じく、
画面をいじっては「あれ?変われへん、変われへん」と慌てている。
私にいわせれば、
「お前のほうが、あやしいぞ、集配ボックス」だ。
「こんなの、初めてや。面白い!!」
困ったことを通り越したらしい管理人さん、楽しそう。
確かに、笑えない状況ではあるが、面白い。
「とりあえず、集配ボックスの中身だけは出すわ」と、
鳴り止まない音をうとましながら、管理人さんは、管理人室へ。
だが、その警報がなったと同時に、
管理人室のシステムの機能もロックしたらしく、
「あれ?あれ?」と連発して、管理人さん手間取る。
素晴らしいシステムと、困るシステムって、紙一重なのね。
★
『とりあえず、10時になったら不動産会社に電話して、
大家さんから、暗証番号を聞いていないか確認しなくちゃなぁ。
……って、今日は開いているんだろうか、あの不動産屋さん。
……って、今日ももう、開かないんだろうか。集配ボックス』
なんて、思いを馳せながら、
巻き込まれて足止めを食らったご近所さんと立ち話。
思いのほか時間がかかったが、とりあえず荷物は出してもらった。
なんの解決も見い出せないまま……。
★
化粧品以外も、いろいろ入っている
ダンボールの中身を整理していく。
母にも「やっと今日開けた」とメール。
即「よかったね」と返信メール。
よくはないんだけどね……。
家に戻ってから、30分は経っていただろうか。
管理人さんから再びお呼び出しがかかる。
暗証番号がわかったという。
よかった~。これでお盆休みかもしれない、
不動産会社まで電話かけて、むなしくなる必要はない、と
ほっとする(←ほぼ休みと断定していた)。
不幸の連鎖は一歩手前で止められたのだ。
★
管理人さんは、マンションの住民全員の
集配ボックスの暗証番号が書かれたプリントを見つけていた。
軽く見せてもらったら、
私んちの「104」のところだけ、二重線が引っ張ってあって、
手書きで『1●●●』と書いてあった。
『0●●●』ではなく『1●●●』。
「ほら、おたくの郵便ポストの番号の場合、頭が『0』だと、
かなり単純な番号になるやろ。どうやらそれを考慮して、
他のところと違ってたらしいねん」
あぁ、そんな配慮……、紙一重で喜べなかったよ……。
でも、
心に虹がかかるようなすっきり感。
そして、
このフェイントのような配慮を喜びに変えるためにも。
稲田に引っ越し祝いを、送ることに躊躇していた、
そこのあなた!
あかない集配ボックスからあく集配ボックスになったことの
確認のためにも、
心置きなく、送ってください(笑)
配送の方は、私が不在の時に来てね(笑)
おかげで、日曜日に友達(伊古奈でGさんと会って来たの)と会ったときの話を書こうと思ってたけど、
気力がうせました(笑)
防犯というのは、犯罪防止のためですが、
厳密にすればするほど、当の本人までも、
弾き飛ばす性質を持っているんですよね……。
やれやれという感じです。
それにしても、うちの管理人のおじさん、
なかなかファンキーな人かもしれない(笑)
いい人でした。
このようなこと賃貸ではおこりうることかもね。
私も越してきたときポストの暗証番号がわからなくて
何度か家主さんに問い合わせた記憶が…
うちはすぐ教えてもらったけど微妙なカウントミスまいたいなもので同じ番号でも開かなくなってしまったり
けっこう便利で不便なものです