去るべくして、去ったのかも。

引っ越しの当日前後の事は、時系列を無視して、気ままに書いていきますね。

といいつつ、引っ越しの前日から、
今日は話を始めたりして（笑）

　　　　　★

引っ越しの前日の夜は、
台風の足音のような生ぬるく強い風が吹いていました。

そんな中、冷凍庫に残っていた、
冷凍食品を持って、
同じ職場のバイトの女の子の家へ
貰ってもらいに行きました。

彼女の家の前で、ひととおりの立ち話をした後、
彼女が言いました。

「はやく帰ってくださいね。最近、女性を狙った通り魔が出てますから」

新聞も取っていないし、ＴＶも親にあげてしまった私は、
寝耳に水。

なんでも、女性の一人歩きを狙って、
ここ数日で５，６件あったらしいのです。

不気味に生ぬるい台風の強い風が、煽ってくるように吹いてきます。

「そうなんですか……。すぐ帰ります」

と別れた私の手には、
実は、夜遅くまで受け付けている古本屋へ売る本、
数冊が残っていたけど、
あきらめて帰ることにしました。

そういう情報を聞いてからだと、
経験上、
ちょっと、開き直れない人です。

（が、そんな情報が、
耳に入っていないと、
常に開きっぱなしの人です・笑）

　　　　　★

さて、その二日後、
つまり、
引っ越しを終えた翌日、

出て行った家の修復点検の立会いなどで、
大阪のすっからかんの家へ戻りました。

窓の鍵を
二重に締めるか閉めないかで、
家のチェックをした人たちが話をしていて、
急に、

「ここ（のマンション）、空き巣被害があったでしょ」

と、私がそのことを知っているかのごとく、
話をふってきました。

「え！？そうなんですか！？」

聞けば最近、２，３軒立て続けに、
上の階で
空き巣があったらしいのです。

うちの家は、１階で、
１階は２軒しか家がなく、
私の隣は１年以上前から新しい入居者がいない。

生協入っているとか、子供が同じ学校に通っているとか、
そういうのもないし、
お隣が引っ越したとたん、ここのマンションでのお付き合いは、
皆無だったので、
全く知らなかったのです。

「ドアの鍵、二個つけたでしょ。あの時期に」

　　　　　★

全国版でニュースになるようなストーカー事件とか、
結構、あったりして、
物騒な土地柄だとは認識していたけれど、
どこかでヒトゴトで、
のほほん、のほほんと生きていた私が、
あのままずっとあそこで暮らしていたら、
なんらかの被害に遭ったのは、
時間の問題だったのかもしれません。

被害に遭う前の、
タッチの差で、出るべくして出たのかもしれない。

そういう何かの流れがあったのかもしれない。

こじつけでしょうかね（笑）

まぁ、流れる先が明石と決まった時は、
「とお～いなぁ～！」と思ったのは別にして（笑）

あの地域を今離れたことで、
あの地域での出来事が、
いい事ばかりしか思い出せない
地域になるような気がします。

なんだか、よくわからないけれど、
なんだか、よくわからないものに、感謝。