足あと。

忘れないように。

PETRONAS Twin Towers

2007-09-26 22:13:19 | Photo

PETRONAS Twin Towers.

クアラルンプールの中心に聳え立つ
圧倒的な存在感を持つツインタワー。
それが、PETRONAS Twin Towers(ペトロナスツインタワー)だ。

1998年に完成した高さ452m、88階建てのこの超高層は、
20世紀で世界一高い高層建築である。
設計は、アメリカの設計事務所であるシーザー・ペリ&アソシエーツ。
日本では、羽田空港第二ターミナルビル、愛宕グリーンヒルズ森タワー、
日本橋三井タワーなどの設計で有名。
施工は、タワー1を日本のハザマが手掛け、
タワー2を韓国のサムソン物産建設部門が手掛けている。
そして、41階・42階を結ぶスカイブリッジは、
フランスの建設会社による施工というから、少し不思議だ。

このツインタワーは、まず存在感そのものが、本当に凄い。
特に夜のライトアップ姿は、圧巻で、
とにかく夢中で写真を撮り続けた。
クアラルンプールに来た者なら、まず行きたくなる場所である。

場所は、クアラルンプールのちょうど中心に位置する。
元は競馬場があった広大な土地に
このツインタワーと公園(KLCC公園)が広がっている。
ツインタワーのポディアム(低層部)は、商業施設(スリアKLCC)が入っており、
観光客だけでなく、現地の行楽客で非常に賑わっている。
現地の生活の中心であり、観光の目玉ともなっている印象だ。

その賑わいの元となる商業施設の質は高い。
物販は、高級プランド店だけでなく、身近なショップも多い。
飲食も、雰囲気のいいカフェや、
美味しいローカルフードが食べられるフードコートがある。
スーパーマーケットやデパート(伊勢丹)、書店(紀伊国屋)まであり、
非常にバランスの良い質の高いテナントが揃っている印象である。

ペトロナスツインタワーの名の通り、
事業主は、“ペトロナス”という国策の石油企業だ。
その建設は、当時のマハティール首相による掲げた「ワワサン2020」という
2020年の先進国入りを目指す国家政策の一環でもあった。
マレーシアのお札の裏には、このツインタワーが印刷された紙幣もある。

超高層の果たすべき役割は、
経済の中心として、世界的に活躍する企業にワークスペースを与えること。
また、都市のシンボルとして、人々の余暇の行楽に寄与し、
観光の目玉として、国内はもちろん海外からも観光客を呼び込むことであろう。
時によっては、都市生活の価値ある場として、住宅を供給する意味もある。
そうしたことを考えると、
このペトロナスツインタワーほど、超高層の役割を果たしている建築物は、
世界を見渡してもそうは無いように感じた。
エンパイヤステートビル、ロックフェラーセンター、台北101、香港国際金融中心、金茂大厦など、
世界の様々な超高層を見てきたが、どれもこのビルには及んでいないと感じた。
それ程の存在感を持つ超高層。
それが、ペトロナスツインタワーだ。

このビルを見るだけでも、
クアラルンプールに行く価値はある。
そう強く感じています。

複合民族国家へ

2007-09-26 00:20:08 | Photo


マレーの家族。

夏。
今回、休暇にて訪れた国は、マレーシア。

マレーシアは、不思議な国だった。
マレー人は、6割程。
首都クアラルンプールでは、
その他、3割を占める中国人、1割を占めるインド人が普通に生活をしている。
この3民族が、平穏に共存する複合民族国家、
それがマレーシアであった。

ペナン、ランカウイ、コタキナバルなど、リゾートアイランドが有名なこの国では、
首都クアラルンプールに足を運ぶ観光客もそう多くは無い模様。
特に日本人は、本当に少ない。
旅の最中、出会った日本人は、おそらく10人にも満たないだろう。

そんな完全にAwayの空気の中、
マレー鉄道や長距離バスに乗り、マラッカやセレンバンといった周辺地域を周った。
言語は、英語は問題無く通じる。
しかし、公用語マレー語が飛び交う車内では、多少の不安があったのも確か。
これもまた貴重な旅の経験。

マレーシアは、イスラムの国。
マレー人の女性は、肌を隠す。
そんな民族衣装を着飾った女性は、大変絵になる。
セレンバンに到着したマレー鉄道。
その到着を見守る母親とその家族を
そっと撮ったホームでの一枚。

マレーシアの旅風景。
この一枚から始めます。


振り返る時間

2007-09-24 23:16:50 | Photo


名勝曹源池庭園。

9月、最初の三連休。
中日に長く準備を続けてきた友人の結婚式2次会を終え、
その充実感と達成感、開放感から無性に旅に出たくなった。
久しぶりにゆっくりと色々なことを振り返ってみたい。
そう思い、選んだ行き先は、
京都嵐山。

前日の帰宅からわずか2時間の睡眠を経て、
羽田空港へと向かい、大阪伊丹行きの初便へ乗り込んだ。
もう慣れてきたが、羽田に足を踏み入れその雰囲気を感じ、
その後搭乗手続きを経ると、とても旅行気分になる。
現実から離れていくこの感覚が、本当に心地よい。

京都嵐山へ着いたのは、10:00頃だった。
この日は、真夏を思わせる快晴。
きつい日差しを受けながら、渡月橋、野宮神社、竹林の道などを歩き続けていく。
確かに暑いのだが、京都の空気は、何か涼しげな心地よさを感じさせてくれる。
苔や竹のおかげだろうか。
歩き続けていて、本当に少し涼しい気がした。

お昼前、最後に到着したのは、天龍寺だった。
嵐山の中心にあり、観光の中心でもあるこのお寺は、
1339年足利尊氏が創建した臨済宗天龍寺派の大本山。
そして、京都を代表するその雄大な庭園が有名である。

境内に上がり、畳に座って、じっと庭園を見つめる。
それは、まるで絵画のようだった。
そして、園内に溢れる観光客が、一瞬視界から消えた瞬間があった。
この一枚は、その一瞬を写したもの。

9月に入り、これまで担当してきた仕事も一段落し、
異動に向けた動きや、大学の先輩の突然の死、
そして、友人の結婚式と幹事を務めたその2次会など、
色々なことが有り過ぎた。
そんな色々なことを振り返ってみたこの庭園での静かなる時間は、
非常に貴重なものだっただろう。

そして、この色々な出来事を振り返って一番感じたことは、
人間は本当に色々な人に支えられ、そして協力し合って生きているということ。

チームとして協力し合ってきたから、仕事は一段落出来た。
これまでの仕事を通じて評価してくれる人がいるからこそ、色々な話もある。
また、部下のキャリアを考えてくれる上司がいることを実感している。
責任や孤独を一人で抱え過ぎたから、先輩は居なくなってしまった。
みんな心からお祝いをしたい、いい結婚式にしたいと思ったから、
仕事もプライベートも忙しくても、みんなで準備し、いい2次会が出来た。

そう感じた京都嵐山の庭先。

さー、肩の荷も少し降りた10月。
また前を向いていきたい。
そう思っています。