九份、夏の日。
仕事に追われる日々が続き、
夏休みも見えない今日この頃。
おそらく今後休みが取れないことを予想し、
1日の有休取得にて目指した先は、中華民国「台湾」。
2泊3日の台北への旅。
台湾は、今まで何度も候補に挙がった場所だった。
しかし、決め手に欠け、なかなか実現せず。
今回3日以内という条件につき、実現することになったが、
期待以上の場所であった。
観光すべき場所は、正直あまり無い。
街の風景も、香港や上海のような圧倒される高層ビルやネオンも無い。
しかし、台湾は、食べ物が本当に美味しい国であった。
そして、綺麗な北京語を話す人々が居る国でもあった。
現地では、3日間通して、ほぼ北京語のみの会話。
かなり自信にもあり、
また現地の人々との現地語でのコミュニケーションの楽しさを
痛感する旅でもあった。
2日間は、ほぼ台北市内を観光。
そして、3日目に訪れたのが、台北市内から車で2時間程の「九份」であった。
「九份」は、中国特有のレトロな雰囲気を残した不思議な街だ。
山間にあるこの街は、その昔、9人しか住人がいなかったことから、
“九份”と名付けられたそうな。
そして、この場所は、金脈が発見されることにより、
飛躍的な発展と活気を帯びた街となる。
しかし、金脈が尽きたことにより、再び街は無人街へ。
ただ、その後、栄えた町並みを観光に活かす動きがあり、
現在では、台湾の有名観光地として、再び栄えている。
「九份」には、鉱山時代からの古い茶芸館が幾つかあった。
そこで頂く中国茶との時間は、本当に心地良く、
ゆっくりとした時間。
最高の旅の時間が、そこにあり。
「九份」の沢山の提灯に灯が燈る
夜の風景もまた見たかった。
また、台南でサーフィンもしてみたかった。
内陸部にて川下りもしてみたかった。
3日間のみの今回の旅。
近場だけれど、ゆっくりしていきたい。
台湾は、そんな国です。