風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

港の夕景 その4(千代崎漁港)

2015-09-13 | 三重県・海・伊勢湾
 港の夕景もその4となりました。
 今回は、前回に少しふれました大黒屋光太夫の生誕地、三重県鈴鹿市南若松町にある千代崎漁港です。
 三重県は残念ながら、歴史上の偉人の少ない県です。
 そのなかで私は、松尾芭蕉、この前ご紹介した松浦武四郎そしてこの大黒屋光太夫を、旅に関連した歴史上の3大偉人としています。(光太夫の場合は、自らの意思で旅をしたのではなかったにせよ。)
 
①まずは、鈴鹿市若松小学校の東にある、鈴鹿市が運営する「大黒屋光太夫記念館」


②記念館の前にある、光太夫の銅像。
 スマートでダンディである。 
 名前のイメージとはまったく違うので、初めは少し面食らう。
 胸に下がっているのは、ロシアの女帝エカテリーナ2世からもらった、ロシア最高の栄誉とされる純金製のメダル。


③千代崎港緑地公園内にある光太夫の漂流記の壁画。
 10枚の絵が海岸堤防に、絵物語風に描いてある。


④千代崎漁港。
 この日の西空は、山際が雲におおわれていた。
 太陽はこのあとしばらくして、雲の中に隠れてしまった。


⑤船が3隻、次々に出航していった。
 この時間からの出漁なのでアナゴ漁と思われる。
 市内にはアナゴ料理専門の店もある。


⑥マストの上に鵜が数羽。


⑦港にたそがれどきが迫る。


⑧空の明るさを水面に写し、波紋が揺れる。


⑨岸壁でおじさんがひとり、悠々と釣りを楽しんでいる。
 クーラーを見せてくれたら、小ぶりなセイゴとハゼが10匹ほど。


⑩⑪船底にこびり付いた貝殻などを取り除くため陸に引き揚げられた船。
 取り除き作業は終り、ペンキ塗装も済み、あとはマスキングテープをはがすだけ。




⑫~⑯西の山際はあいかわらず雲におおわれ、太陽はやはり姿を見せない。
 南の空にわずかに夕焼け雲が現れ、それが水面に映り、あざやかさを増す。










⑰⑱すっかり暗くなった。
 街路灯の明かりの写り込みが目にしみるようになった。
 魚釣りのおじさんも帰り支度を始めた。




⑲灯台の明かりも対岸の愛知県の中部国際空港などの明かりも輝きを増してきた。


⑳港は静かにきょうの店じまいに入った。
 アナゴ漁の船は翌朝4時頃でないと帰ってこない。



 次回は、関宿・宿場町です。

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2 コメント

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鈴鹿市の漁港 (ヒトリシズカ)
2015-09-15 02:14:34
いせえびさん

鈴鹿市の漁港の夕暮れ、日没の風景写真は、その地で漁業で生きる方々の生活が感じられるものです。

アナゴ漁は夜中に行うのですか?まったく知りませんでした。市内にはアナゴ料理の専門店が・・。アナゴは天ぷらか、寿司ネタの煮物程度しか知りません。どんな料理を食べられるのか・・。その地方なりの名物を、現地で食べてみたいものです。

鈴鹿市は、三重県の伊勢志摩とは違う漁業・水揚げなのでしょうか??日本各地の漁港では、それぞれ名物があります。
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ヒトリシズカさま (いせえび)
2015-09-15 06:29:00
おはようございます。コメントありがとうございます。
私は以前、アナゴの夜釣りをおり、アナゴ漁は夜することを知っていました。
今回も現地の人に確認しました。
伊勢湾の漁はいわしや小女子などの小型の回遊魚です。
特にいわし漁は昔から盛んです。
以前、宇和海で養殖をしている人と話をしていて、餌のいわしが津市の白塚漁港から運ばれて来ると聞き、驚いたことがあります。
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